幼児期にクラシックで音楽教育!効果やオススメのCD、習い事を紹介
「幼児期に音楽教育を始めることは脳の発達に良い影響を与える」ということはなんとなく分かっているものの…具体的にどのような影響があるのでしょうか。ここでは具体的にどんな能力を育むことができるのかに触れながら、おすすめのクラシック音楽のCDや習い事を紹介します。
幼児期の音楽教育は脳に良い影響を与える?
言葉の理解力が高くなる
音楽を学ぶ過程で、音を聞き分けたり、覚えたりするというトレーニングを継続的に行っていると、言語音を聞き分けることも得意になるそうです。
4〜5歳を対象に、2つのメロディーを聞いてもらい、和音や、リズムが同じか異なるのかを答えてもらうという課題と、hat(ハット)と聞いたら、cat(キャット)、but(バット)などといった、韻を踏む単語をいくついえるかという課題をだしました。
その結果、音楽のリズムやメロディーを聞き分ける能力がある子どもは、単語の分析をすることも得意だということがわかりました。また、小学生を対象とした研究では、3年以上音楽教育を受けた子どもは、学校内外でまったく音楽教育をうけていない子どもに比べて、知っている単語数が多かったそうです。
音を聞き分ける能力は、外国語を習得する際にも非常に役立つ能力でもあります。
社会性やコミュニケーション力が高くなる
このような体験は現代でも経験することができます。ママやパパのなかには、ライブなどで、観客が一体となった瞬間を経験したことがあるという方もいるのではないでしょうか。
楽器の演奏は基本的な演奏技術を身につけると、ほかの楽器とセッションすることが楽しくなります。誰かが奏でる音を聞いて自分の音をのせ、ときには引くという行為は、1つの音楽を作りあげよう、いいメロディーにしようなどといった、共通の目的から成り立っています。また、同じ曲をみんなとペースを合わせて合奏することも、社会性やコミュニケーション能力を育むことにつながるでしょう。
これは音楽に限ったことではありませんが、音楽教室に通うようになれば、わからない所を自分の言葉にして質問する必要もでてくることでしょう。そういった先生とのやり取りの中からもコミュニケーション能力は高められます。
幼児期におすすめのクラシック音楽3選
こどもクラシック大全集 音楽のおくりもの
このCDに収録されている曲の一部を紹介します。
メヌエット、G線上のアリア、トッカータとフーガ ニ短調、ブランデンブルク協奏曲 第5番/第1楽章、春 、 アヴェ・マリア 、ピアノ五重奏曲 「ます」 、菩提樹 、行進曲 「威風堂々」 第1番、愛のあいさつ、「天国と地獄」 /序曲 、朝 、白鳥 、月の光 、花のワルツ、エリーゼのために…
曲目だけ聞くとピンとこなくても、聞いてみると「知ってる、知ってる!」と思う曲ばかりだと思います。
はじめてのクラシック
CDの副タイトルは「親子で楽しむ世界の旅」。収録されている曲の作曲家の出身国をクマの親子と共に旅をする設定になっています。
収録曲は「四季」より「春」~第1楽章、 ウィリアムテル序曲 、子犬のワルツ、 ユーモレスク第74番 変ト長調 作品101-7、きらきら星変奏曲、愛の喜び、メリー・ウィドウ・ワルツ、 組曲『くるみ割り人形』」~第2曲 行進曲、「ペール・ギュント」より「朝」などです。
このような世界のクラシックの名盤に加え、おつかいありさんやぞうさんなど、日本の有名な動揺も収録されています。
エリーゼのために~ピアノ名曲集
エリーゼのためになど、比較的難易度が低い曲ばかりを選曲してあるので、ピアノを習ってまだ数年目の子どもにおすすめです。癖のない演奏で、ピアノの練習のお手本として購入する人が多いようです。
このCDに入っている収録曲を紹介します。
エリーゼのために、乙女の祈り、金の星、メヌエット ト長調、ト調のメヌエット、お人形の夢と目覚め、花の歌、トルコ行進曲 、兵隊の行進、勇ましい騎手、トルコ行進曲、クシコス・ポスト、軍隊行進曲、オルゴール、 あやつり人形、森のざわめき、水車、 アルプスの鐘、野バラに寄せて、楽しい農夫、カッコウワルツ、ユーモレスク、子犬のワルツなどです。
クラシックを聴くだけでなく習おう!
ピアノが脳の発達に最も効果あり
ピアノは目で楽譜を読み、読み込んだ内容を脳内で処理してから指先を使ってピアノを弾き、自分が出した音を耳で確認するという動作を一瞬のうちに行う必要があります。
この一連の動作は、ワーキングメモリー(作業記憶)と呼ばれる能力を駆使します。小さいうちにこの能力を鍛えることによって、頭のよい子どもが育つといわれているんです。
今行動したことが、様々な能力につながる現象を「般化現象」というそうです。般化現象を起こす、おすすめの習い事は、サッカー、そろばん、ピアノといわれています。脳科学者の澤口俊之さんは、「その3つの習い事の中でも、ピアノは学校の必修科目にしてほしい」とおっしゃっていました。
最近はバイオリンも人気
バイオリンは鍵盤を叩けば音が出るピアノとは違い、正確な音を出すまで一苦労する楽器です。正確な音を出すためには、正確な音を覚える必要があり、ピアノ以上に繊細な聴力を身につけることができるようです。
バイオリンはピアノのように場所をとらないことも人気の理由の1つでしょう。また、ピアノは大人も子どもも同じサイズのものを使う必要があり、子どもの小さな手では難しい曲もあります。バイオリンは身長や腕の長さに合わせ、楽器のサイズを替えていきます。そのため、小さな手では弾きにくいという問題が起こりにくいのも特徴です。