5歳児を子育てするうえでの教育。身に付けておきたいことや教育方法
5歳児になると、着替えやトイレなど、身の回りのことが自分でできるようになってきます。ママは少し手が離れて嬉しい反面、自我が芽生えて反抗的になった我が子の教育法にとまどっているかもしれませんね。 そこで今回は、小学校入学前に身に着けておきたいことや、5歳児の教育法について解説していきます。
5歳児はどんなことができるようになるの?
協調性や社会性が身についてくるようになる
友達同士でルールや決まり事を独自に作るなど、3、4歳の頃よりも高度な遊びができるようになります。もちろん「人見知り」や「おとなしい」といった性格の違いはありますが、遊びをとおして少しずつ「協調性」や「社会性」が身につき始めるでしょう。
家庭ではまだまだ甘えたい時期でもあるので実感しにくいかもしれませんが、幼稚園や保育園や習いごとの場などで注意して見ていると、まわりと協力してうまく遊んでいる姿に、我が子の成長を感じることができるかもしれません。
ひらがなや数字に興味を示すようになる
ただし、文字や数字の読み書きには個人差があるので、周りの子どもと比べて焦る必要はないですよ。読み書きや基礎的な計算などは、幼児期に差があっても、小学校入学後に徐々に追いついてくるといわれています。
家庭では、「勉強」という形ではなく、遊びの中で子どもが興味を持つような声かけをしていけるといいかもしれません。
相手を思いやることができるようになる
幼いころにたっぷりと愛情を受けて育つことで「自己肯定感」が養われ、他人にも優しく接することができるようになっていきます。また、5歳頃には、自分の感情をコントロールする力や協調性が発達し、多少のことならがまんできるようになるでしょう。
ママやパパとのコミュニケーションや遊びをとおして、人だけでなく、おもちゃや植物なども大切にすることができます。幼児期に育まれた相手を思いやる気持ちは、大人になってからの性格の基盤にもなるでしょう。
小学生になる前に身に付けておきたいこと
先生のお話をしっかり聞ける「聞く力」
小学生になると、授業中は先生のお話をしっかり聞いておく必要があります。聞き逃すことが勉強の遅れに直結してしまうので、入学前には「聞く力」を伸ばす練習はしておきたいところ。
また、「聞く」というのはただ静かに話を聞き流すだけでは意味がありません。先生がなにを話しているのか理解し、イメージすることが大切です。「聞く力」は、意識して訓練することで身に付くといわれています。
宿題や予習復習ができる「学習する姿勢」
猫背やひじをついたような姿勢を長時間とっていると、視力が落ちたり背骨や骨盤がゆがむ原因になりかねません。幼児期に「学習する姿勢」を正しく身に付けることが、将来の健康や学力に影響するといってもよいでしょう。
骨盤を立てるようにして背筋を伸ばし、あごを引いて真っ直ぐ座りましょう。正しい姿勢をとることで胸が開き、深い呼吸ができるようになります。その結果身体に十分な酸素が取り込まれ、血行が良くなり、頭がスッキリして集中力も高まるといわれています。
時間や持ち物をしっかり「管理する力」
準備は全部ママがやっている、というご家庭は、入学前の一年で徐々に子ども自身が持ち物を管理するようにしていきましょう。もちろんいきなり突き放すのではなく、まずは一緒に持ち物を確認するところから始めてくださいね。
また、時間の管理も自分でできるように練習しておきたいことです。時計が細かく読めなくても、「8時までにお着替えをすませようね」など、毎日決まった時間に決まった行動がとれるように声かけすると、自然と習慣になっていくでしょう。