子育てにげんこつは必要?正しい叱り方としつけの方法をご紹介
昔は、親がしつけのために子どもにげんこつをする光景もよく見られたものですよね。しかし、現在では子どもにげんこつをするのは虐待ではないかという見方もあります。子育てにげんこつは必要なのか、また正しい叱り方やしつけの方法についても一緒に考えてみませんか。
げんこつは不要?叱ると怒るの違いとは?
げんこつは虐待?それともしつけ?
しかし、親が子どもに愛情を持ってげんこつをしていたとしても、どんな形であれ子どもに暴力を振るっていることに違いはありません。
さらに親がついカッとなってしまう場合や、子どものことを叱る頻度によっては、しつけから虐待へと変化しないともいいきれないでしょう。
親が子どもに対して頻繁に体罰を行っている場合、本当にしつけなのかどうかを自分自身に問いかけてみることも必要なのではないでしょうか。
何故げんこつはいけないの?
ただ、小さな子どもには親の気持ちを理解することができません。そのため、げんこつされたときには、自分が「暴力を振るわれたと」いう風にしか感じられないはずです。
また親やまわりの大人に暴力を受け続けると、子どもには次のような影響があるといわれています。
- 暴力が悪いことだとは感じない子どもになる
- 友だちやまわりの人に対しても暴力を振るうようになる
- 子どもが大人になると自分の子どもにも同じしつけ方をするようになる
「叱る」と「怒る」の違いって?
例えば、子どもが困った行動を起こしたときには次のような違いがあるでしょう。
- 叱る…子どもが同じ間違いを繰り返さないように、子どものことを思って注意や忠告をする。
- 怒る…自分の思いどおりにならないため、イライラして子どもを怒鳴ってしまう。
「怒る」と子どもはどうなるの?
子どもが嫌がる「怒り方」
【子どもが嫌がる親の怒り方】
- 感情的に叱る
- 子どもの言い分を聞かない
- くどくどといつまでも叱り続ける
- 自分の気分や都合で叱る
- 両親が一緒になって叱る
- ほかの子どもと比べて叱る
- 子どもの人格を否定しながら叱る
- ほかの子どもと比べて叱る
- 昔のことを引っ張り出して叱る
- 愛情のない体罰を与える
将来こんな大人になってしまう
また親に怒られ続けることで、子どもには次のような影響があると考えられます。
【将来こんな大人になってしまう可能性も】
- 人の顔色をうかがう癖がつく
- 不満があっても自分の意見を持てなくなる
- 怒られる不安ばかりにとらわれるようになる
- 怒られないためなら平気で嘘をつくようになる
- 他人と関わるのが苦手になり引きこもりやすくなる
- うつ病などの精神疾患にかかりやすくなる
怒ってしまったらどうすればいい?
【怒ってしまったときには】
- 自分の怒り方を謝る
- スキンシップをとる
子どものことを受け止めて肯定する