演劇は子どもの教育に効果的?楽しみながら人間力を磨いていこう
日本では演劇を習う子どもは少なく、どのようなレッスンをするのか、費用はどのぐらいかなど、分からないことも多いですよね。また、演劇を学ぶと子どもにどのような成長が見られるのかも、親としては気になるところでしょう。ここでは、演劇を習うメリットやレッスン内容、費用などを中心にご紹介します。
演劇は人間力を総合的に鍛えられる習い事!
海外で盛んな演劇教育と日本の実情
海外で演劇教育が盛んな理由は、演劇を通して色々な人の考え方に触れることで、自立心・コミュニケーション能力が成長するといわれているからです。
セリフをただ覚えて伝えるだけでなく、相手の表情や空気を読む、自分の言葉を話す、自分や相手を受け入れる訓練を通じ個性を活かして生きていく術を学びます。これらのIQでは量れない能力を非認知能力といいます。
海外では演劇に触れる環境が整っていますが、日本教育の現状では難しいので教室に通う必要があるでしょう。
コミュニケーション能力や自己肯定感がUP
代表的なのが、コミュニケーション能力です。子どものころから色々な人と関わったり様々な体験をしたりすることで少しずつ身についていきます。
現代では人との関わりが少なくなってきており、子どものコミュニケーション能力も低下しているといわれているため、積極的に他者と関われる機会を作ることが重要です。
また、自分ではない人やものを演じることへのチャレンジ精神や一つの役をやり遂げる達成感なども持て、自己肯定感も高まるでしょう。
コミュニケーション能力やどんな自分も認められる心は、親との関わりだけで学ぶのが難しい分野です。それらを演劇から身につけられるのは嬉しいですね。
演劇を習う前に知っておきたいこと
どんなことをするの?気になるレッスン内容
柔軟体操や発声練習のほかには、体全体を使って表現する方法、台本を使ってセリフの練習、ダンス、即興劇など、日々色々なレッスンが取り入れられています。
恥ずかしがり屋な子どもでも日常のレッスンを続けることで自分に自信がつき、人前に出るのが楽しくなっていくので安心してくださいね。
また、演劇のレッスンは数名~数十名ほどで行われるのが一般的です。仲間とコミュニケーションを取りながらレッスンをするので、色々な友だちができ楽しみながらレッスンができるのも魅力の一つです。
入会金や月謝は劇団や教室によって異なる
ただ、活動規模が小さく、サークルが主催しているところや公民館を利用した教室では月5,000円程度のところもあるようです。
テレビやCM、映画、雑誌への出演といったプロを目指すような劇団では、入会金も月謝も高くなります。教室によって費用にバラつきがあるので直接確認すると安心です。
また、教室が遠い場合は交通費が必要になりますので、入会金・月謝に加え交通費を考慮して探すとよいでしょう。
目的や子どもに合ったスタイルを選ぼう
試しに演劇体験から始めてみるのもよし
演劇教室では無料体験やワークショップを行っているところもありますので、まずはそこで一度演劇のレッスンを受けてみるのもよいでしょう。初めから教室に申し込みをするよりも気軽にチャレンジすることができますよ。
とくに「知らない人が近くにいるとしゃべらない」「たくさんの人がいる場では緊張しがち」という子どもは、どういう教室なのかを知るところから始めることが大切です。
いきなり多くの人がいる教室に行くのは気が引けるのであれば、自宅でオンラインレッスンを利用する方法もあります。子どもに合った方法を試してみてくださいね。
しっかり学びたいなら劇団や芸能事務所も
習い事を続けていくうちに「もっと演技力を高めたい」「実力をつけてテレビや映画などに出演できるような俳優を目指したい」となれば、本格的にレッスンを受ける必要があります。
周りの仲間や先輩たちも本気で取り組んでいるため、頑張りたい子どもにはよい刺激になるでしょう。映画の子役や舞台の主役を狙うには実力が必要です。
大役やTV・映画出演のチャンスを射止められる人は一握りですが、表現力や人前でも堂々としていられる能力は確実に身につきます。人前で表現したり話したりできる能力は、日常生活の様々なシーンで役立つスキルとなるでしょう。
まとめ
演劇を選ぶ目的は「役者になってもらいたい」ということに限らず、人前で話すことへの抵抗感をなくすことやコミュニケーション能力を身につけるためのようです。社会生活に必要とされる能力を演劇で培うことができるため、子どもの教育に大きく役立ちます。
教室や劇団などでは様々なレッスン内容が設けられていますので、各家庭に合ったところを探してみてくださいね。