子育てママ必見!教育格差の問題とそれを埋めるためにできること
子育て中のママであれば「教育格差」という言葉を1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。教育格差とは何が原因で起こるのか、子どもの教育に必要な要素は何なのか、また教育格差を埋めるために家庭でできることについてご紹介していきたいと思います。
子どもの教育環境の格差が広がっている?
両親の収入による子どもの教育格差
その背景には学校の教育体制の問題があります。ゆとり教育により教科の時間数や教科書が薄くなり、学校教育の質が落ち、学力が低下しました。学校教育の質を上げようにも、国が支出する教育費の額は世界各国と比較するととても少なく、教員を増やしたり少人数教育のために教室を増やしたりすることが難しいのです。
学校で教育が完結しないため、親に所得があり塾に行ける子とそうでない子の間には大きな学力差が生まれてしまうのです。
公立と私立による教育の格差
一口に私立校といっても、カリキュラムや授業内容、学校の設備の充実度は学校ごとに違い、それぞれの私立校ごとにオリジナルな特色を出しています。
公立校に比べて学費が高い私立校ですが、有名大学への合格率が高い中高一貫の私立校は特に人気が高いです。授業の質や量が充実しているだけでなく、6年間の一貫教育の中で先取り学習や習熟度別授業などを取り入れている、高校受験に時間を取られず大学受験に備えて計画的に学力を高められる、周りに優秀な生徒が多く互いに切磋琢磨しながら勉学に励む環境がある、などのメリットが挙げられます。
地方と都会での子育て環境による格差
進学塾の数、受験のノウハウを知り尽くした指導力に優れた塾の先生の数、受験勉強で互いに切磋琢磨しあう友人の数、受験に対する情報量、などが都会に住んでいると地方に比べて圧倒的に多くなります。また、教育熱心な親も多く、子どもの教育費にかける費用も多いため、受験環境が恵まれたものになるのです。
地方に住んでいてもインターネット上で有名講師による授業を受け、「授業の質」の格差をなくすことは可能です。しかし、同じ学校を目指す友人が少なかったり、直接授業を受けて質問することができなかったりするので本人に相当な努力が必要となるため、住む場所による受験格差が広がってしまうのです。
子どもの教育に必要な要素とは?
主体的に考えて行動する力を育てる
「最近の若者は受け身な態度ばかりで、自分からアイデアを出して主体的に仕事をすることができない者ばかりだ」と嘆いている上司の話はよく聞きますよね。
日本の教育システムの中では「先生のいうことを聞く」ことが求められ「何がしたいのか」と主体的に考えて行動する機会が少ないのです。しかし社会人になると、与えられた仕事をただこなすのではなく、自分のスキルや経験、意思を活かしながら仕事を進めていける人材が求められてくるのです。
子どもの将来を考えたとき「主体的に生きる力」を引き出す工夫をしていくことが大切です。
常識にとらわれない柔軟な発想を認める
「柔軟に発想すること」は今の社会を生きていくうえで欠かせません。ただ幅広い知識を身につけているだけでなく、その知識の中から「ほかにもっといい選択や考えはないか」とあらゆる可能性を導き出せる思考力や、その柔軟な思考力を使って、たとえ問題が起きても自分で解決策を見出して解決していける力をもっていることが大切なのです。
その土台となる「柔軟な発想を認めること」はとても重要ですね。
子どもの自信や自己肯定感を育てる
人の心を木に例えると、自己肯定感は根の部分にあたります。根がぐらぐらしていては、葉っぱや花を咲かせることはできませんし、根っこから折れてしまう可能性もあります。
自己肯定感という人生における根をしっかりとはり、その後の人生を実り豊かなものにするために、「子どものころに自己肯定感を高めること」に重きをおいて子どもと接していくことが大切ですね。
教育格差を埋めるために家庭できること
基本的な生活習慣をしっかり整える
子どもの生活習慣の基盤が整っているかどうかは成績にそのまま反映されます。早寝、早起き、朝ごはんをとる、歯を磨く、宿題をする、学校にもっていくものを確認する、といった毎日のルーティンがスムーズにできていること、あいさつや読書、外遊びの習慣がついていること、などが大切な要素になります。
生活の基盤が整うと、毎日を健康に過ごせるようになり、遅刻や忘れ物をせず勉強に集中して取り組めるので、自然と成績が上がるのです。