子どもの叱り方がわからない。上手に叱るために注意すること
叱っている理由をわかりやすく説明する
また、叱られた理由がわからないままでは、子どもの心の中にモヤモヤが残ることにもなります。自分を否定されているように感じることもあるかもしれません。それが積み重なると、ストレスが溜まり反発する原因にも。叱られた理由が分かれば、何がいけなかったのか、自分の力で気づくことができるようになってくるでしょう。
親が理由をちゃんと説明すれば、子どもは反省するだけでなく、叱ってくれた親に愛情を感じることができるのです。
どうすれば良いのか一緒に考えた後に教える
例えば、友達のおもちゃを無理矢理奪ってしまったとしたら、
「おもちゃを取られて○○ちゃん、悲しかったよ」
「どうしたら貸してもらえたかな」
「貸してって言えば良かったね」
「次は貸してって言ってみよう」
など、段階を踏んで具体的に話すと子どもも理解しやすくなります。その過程でどうすればよいのか、わかりやすく伝えます。
子どもが自分で「こうすればよかった」と気づいたときは、しっかりと褒めてくださいね!
男の子と女の子で違う効果的な叱り方
男の子の効果的な叱り方
男の子は、集中している時、周りのことに気付かないことが多いです。だから、ママが横から何かを言っていても、聞こえていないことがあるのです。また、言葉だけでママの感情を読み取るのが苦手です。男の子を叱る時は、子どもの目を見て、分かりやすく、そして真剣に話すことが大切です。言葉だけではなく、態度や表情、声のトーンからもママの感情が伝わるようにします。
また、男の子は本質的に、競争心やプライドが高いのが特徴です。人前で叱るなど、プライドを傷つけるような叱り方ではなく、二人で向き合える場所で話をしましょう。
女の子の効果的な叱り方
女性は、一般的に人から共感してもらうことで安心感を得ます。ですので、女の子を叱る時は、まずはママが「そうだったんだね」と共感することで、素直に話を聞いてくれやすくなります。また、男の子に比べ、言葉も達者で自分を客観的に見る能力もあります。頭ごなしに叱りつけるのは、「分かってるのに!」と反発を招くだけです。言葉が達者な分、ママと言い合いになることも。
女の子の場合、本人のことをちゃんと認めつつ、優しい言葉で諭すのがよいといえます。
叱れない親は子どもをダメにする?
叱らないと引きこもりになるケースも
叱ることは、親にとっても子どもにとってもストレスだし、エネルギーが必要ですよね。それでも敢えて叱るのは、子どもを思えばこそ。つまり、あなたのことを見ているよ、関心があるよ、という愛情でもあるわけです。真剣に向き合えば、子どもにしっかり伝わりますし、子どもは自分の力で立ち直ることができます。
いいところは褒め、叱る時はしっかり叱ることが肝心です。そうすることで、子どもは愛されているという自覚や、自分自身は価値ある存在だという自信を持つことができ、困難を乗り越えるだけの力を得ることができるのです。
社会からズレた考えを持ち成長してしまう
叱ってもらう機会がなければ、子どもは、何が悪いことなのか、何が社会のルールなのかが分からないまま成長してしまいます。その結果、一般的な常識が理解できないだけではなく、人間関係も上手く築けず、社会に適応できない大人になってしまうかもしれません。
社会の一員として生活していくために、社会のルールは親が子どもに伝えていくものです。ルールに反したときは、毅然とした態度で叱ることが子どものためでもあるのです。
まとめ
叱ることで、子どもとの絆が崩れるのではないかと心配するママもいるかもしれません。しかし、普段から子どもとコミュニケーションを取り、信頼関係が築けていれば、叱ることで親子のが絆が崩れることはありません。
子どものことを思って真剣に叱る親の愛情は、きっと子どもにも伝わるはずです。