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子どもの叱り方がわからない。上手に叱るために注意すること

子どもの叱り方がわからない。上手に叱るために注意すること

子どもを叱るのは、子どもを思えばこそ。しかし、日々の生活の中で、叱ってばかりで自己嫌悪になるママもいると思います。また、叱り方を一歩間違えると、子どもの成長に悪影響を及ぼすことも。どんな時が叱る時で、どんな叱り方がいいのでしょうか。叱り方のコツや注意点を紹介していきます。

子どもを叱らなければならない状況とは?

命に危険があるようなことをした時

幼い子どもは、注意力が十分ではなく、危険を予測して行動することが難しいです。遊びに夢中になると周りが見えず、突然道路に飛び出すこともあります。また、好奇心旺盛な子どもは、高いところに上ったり、思いがけないところから身を乗り出したり、川や池に入ろうとしたりするなど、親からするとヒヤッとする行動を取ることがあります。

子どもにとっては、好奇心や楽しさから取る行動でも、一歩間違えば最悪の事態になりかねません。危険な行動をした場合、すぐに止めましょう。

命に関わるようなことをした時は、真剣に叱っていい場面です。子ども自身が注意し、危険な行動をしないようになるためには、どんなことが危険なのか、なぜ危険なのかを幼い頃から繰り返し伝えることが大切です。

他人や自分自身を傷つけてしまった時

誰かを傷つけることはいけないことです。けがをさせてしまうことはもちろん、言葉で相手を傷つけてしまうこともあります。我が子が、もしもそんなことをしてしまったら悲しいですよね。

自分が同じことをされたらどう思うか、子どもに聞いてみましょう。そして、自分がされて嫌なことは他人にもしない、相手の心も傷ついている、ということをしっかり伝えていくことが大切です。

また、他人だけではなく自分自身を傷つけてしまった時も、心から叱る時。たった一つの命を大切にしてほしいことは言うまでもありません。「あなたが傷ついたら、パパもママも、周りのみんなも悲しい」ということ、自分自身を傷つけることは、自分の心も傷つけることなのだと、しっかり伝えます。

社会のルールに反する行動をとった時

社会のルールやモラルを守ること。例えば、子ども同士の関わりの中では、順番を守ること、人の物は取らないこと、うそをつかないことなど、どれも当たり前にできてほしいことです。

もし、社会のルールに反する行動を取った時、叱ってくれる人がいなければ、子どもはどうなってしまうでしょうか。他人に迷惑をかけるだけではなく、自分自身も集団から浮いてしまうかもしれません。しっかりと叱ることは、子どものためでもあるのです。年齢に応じて、わかる言葉で、時には厳しく、やってはいけないことを伝えましょう。

小さい頃から繰り返し伝えていくことで、子どもは社会にはルールがあることを理解していきます。子どもがルールを守らなかった時こそがチャンス。何度でも子供と向き合い、やってはいけないことをしっかり伝えましょう。

子どもを叱る時にやってはいけないこと

感情的になって怒らない

育児中、親も人間ですから、つい感情に任せて子どもを怒ってしまうことがあると思います。しかし、子どもはというと、何で叱られているのか理解できません。「ママが怒っている」という印象だけが残ってしまいます。

「叱る」ということは相手のことを思い、正しい気づきを促し、よい方向に導くことですが、「怒る」ということは自分の感情を爆発させているだけです。だから、ママが「怒って」いる時ほど、子どもは、「叱られ」ている理由が分らないのです。そして、子どもは「自分は嫌われている」と感じ、自尊心を傷つけてしまう可能性もあるのです。

自分の感情が爆発しそうになったら、深呼吸したり、その場を一旦離れたりして、まずは落ち着きましょう。冷静になった後、子どもとじっくり向き合うことが大切です。

大声でどなって子どもを萎縮させない

どなられたら、大人でも惨めな気持ちになりますよね。子どもの場合はなおさらです。どなっても、子どもにはこちらの言うことが理解できません。子どもは萎縮し、そこで思考が停止。何で叱られているのか、理由が分らなくなるのです。

どなられた子どもは、一時的には言うことを聞くかもしれません。でも、それはママが怖いからだし、この状況を早く終わりにしたいから。それでは意味がないですよね。

そもそもどなるという行為、相手のことを考えてというよりは、自分がイライラして機嫌が悪いなど、自分の気持ちが原因であることが多くないでしょうか?子どもの心も傷つくし、どなってしまった自分も自己嫌悪…。

つい、子どもにどなってしまった時は素直に謝り、落ちついて話をしましょう。

大勢の前では叱らない

人前や公衆の面前で叱るのは、あまりよくありません。なぜなら、子どもの自尊心が傷ついてしまうからです。ただでさえ子どもにとって叱られることはショックなのに、人前で叱られることで心は深く傷ついてしまいます。

人前で叱られるのは、子どもにとって恥ずかしい出来事です。恥ずかしくて、なぜ叱られているのか、考える余裕もありません。「恥ずかしい」「早くここから逃げだしたい」という気持ちでいっぱいになるだけです。

自尊心が傷ついてしまった子どもは、自分自身のことを認められず、精神的にも不安定になりやすく、常に他人の評価を気にするようになってしまいます。

子どもを叱る時は、子どもと二人で向き合えて、落ち着いて話せる静かな場所に移動することが大切です。

子どもを伸ばすための上手に叱るコツ

なぜそうしたのか冷静に理由を聞く

子どもが叱られるようなことをした時、理由も聞かないまま一方的に叱るのはよくありません。一方的に叱ってしまうと、子どもは「自分は認めてもらえない」「ダメな人間だ」など、自分を否定的に見るようになります。

また、子ども自身が、なぜ叱られているのかを分かっていることもあります。それを頭ごなしに言われると、反発したくもなります。

どんな理由にせよ、一旦は理由を聞いて、子どもの気持ちを受け止めます。たとえ理不尽な理由でも「そうだったの」と受け止めた後で、「でも、○○するのはいけなかったね」「それは違うよね」と諭すことが大切です。

親がちゃんと話を聞くことで、子ども自身、自分は認められた存在であることを認識でき、いくらか素直に話を聞くことができます。
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