子どもの叱り方がわからない。上手に叱るために注意すること
子どもを叱るのは、子どもを思えばこそ。しかし、日々の生活の中で、叱ってばかりで自己嫌悪になるママもいると思います。また、叱り方を一歩間違えると、子どもの成長に悪影響を及ぼすことも。どんな時が叱る時で、どんな叱り方がいいのでしょうか。叱り方のコツや注意点を紹介していきます。
目次
- 子どもを叱らなければならない状況とは?
- 命に危険があるようなことをした時
- 他人や自分自身を傷つけてしまった時
- 社会のルールに反する行動をとった時
- 子どもを叱る時にやってはいけないこと
- 感情的になって怒らない
- 大声でどなって子どもを萎縮させない
- 大勢の前では叱らない
- 子どもを伸ばすための上手に叱るコツ
- なぜそうしたのか冷静に理由を聞く
- 叱っている理由をわかりやすく説明する
- どうすれば良いのか一緒に考えた後に教える
- 男の子と女の子で違う効果的な叱り方
- 男の子の効果的な叱り方
- 女の子の効果的な叱り方
- 叱れない親は子どもをダメにする?
- 叱らないと引きこもりになるケースも
- 社会からズレた考えを持ち成長してしまう
- まとめ
子どもを叱らなければならない状況とは?
命に危険があるようなことをした時
子どもにとっては、好奇心や楽しさから取る行動でも、一歩間違えば最悪の事態になりかねません。危険な行動をした場合、すぐに止めましょう。
命に関わるようなことをした時は、真剣に叱っていい場面です。子ども自身が注意し、危険な行動をしないようになるためには、どんなことが危険なのか、なぜ危険なのかを幼い頃から繰り返し伝えることが大切です。
他人や自分自身を傷つけてしまった時
自分が同じことをされたらどう思うか、子どもに聞いてみましょう。そして、自分がされて嫌なことは他人にもしない、相手の心も傷ついている、ということをしっかり伝えていくことが大切です。
また、他人だけではなく自分自身を傷つけてしまった時も、心から叱る時。たった一つの命を大切にしてほしいことは言うまでもありません。「あなたが傷ついたら、パパもママも、周りのみんなも悲しい」ということ、自分自身を傷つけることは、自分の心も傷つけることなのだと、しっかり伝えます。
社会のルールに反する行動をとった時
もし、社会のルールに反する行動を取った時、叱ってくれる人がいなければ、子どもはどうなってしまうでしょうか。他人に迷惑をかけるだけではなく、自分自身も集団から浮いてしまうかもしれません。しっかりと叱ることは、子どものためでもあるのです。年齢に応じて、わかる言葉で、時には厳しく、やってはいけないことを伝えましょう。
小さい頃から繰り返し伝えていくことで、子どもは社会にはルールがあることを理解していきます。子どもがルールを守らなかった時こそがチャンス。何度でも子供と向き合い、やってはいけないことをしっかり伝えましょう。
子どもを叱る時にやってはいけないこと
感情的になって怒らない
「叱る」ということは相手のことを思い、正しい気づきを促し、よい方向に導くことですが、「怒る」ということは自分の感情を爆発させているだけです。だから、ママが「怒って」いる時ほど、子どもは、「叱られ」ている理由が分らないのです。そして、子どもは「自分は嫌われている」と感じ、自尊心を傷つけてしまう可能性もあるのです。
自分の感情が爆発しそうになったら、深呼吸したり、その場を一旦離れたりして、まずは落ち着きましょう。冷静になった後、子どもとじっくり向き合うことが大切です。
大声でどなって子どもを萎縮させない
どなられた子どもは、一時的には言うことを聞くかもしれません。でも、それはママが怖いからだし、この状況を早く終わりにしたいから。それでは意味がないですよね。
そもそもどなるという行為、相手のことを考えてというよりは、自分がイライラして機嫌が悪いなど、自分の気持ちが原因であることが多くないでしょうか?子どもの心も傷つくし、どなってしまった自分も自己嫌悪…。
つい、子どもにどなってしまった時は素直に謝り、落ちついて話をしましょう。
大勢の前では叱らない
人前で叱られるのは、子どもにとって恥ずかしい出来事です。恥ずかしくて、なぜ叱られているのか、考える余裕もありません。「恥ずかしい」「早くここから逃げだしたい」という気持ちでいっぱいになるだけです。
自尊心が傷ついてしまった子どもは、自分自身のことを認められず、精神的にも不安定になりやすく、常に他人の評価を気にするようになってしまいます。
子どもを叱る時は、子どもと二人で向き合えて、落ち着いて話せる静かな場所に移動することが大切です。
子どもを伸ばすための上手に叱るコツ
なぜそうしたのか冷静に理由を聞く
また、子ども自身が、なぜ叱られているのかを分かっていることもあります。それを頭ごなしに言われると、反発したくもなります。
どんな理由にせよ、一旦は理由を聞いて、子どもの気持ちを受け止めます。たとえ理不尽な理由でも「そうだったの」と受け止めた後で、「でも、○○するのはいけなかったね」「それは違うよね」と諭すことが大切です。
親がちゃんと話を聞くことで、子ども自身、自分は認められた存在であることを認識でき、いくらか素直に話を聞くことができます。