乳児は汗疹(あせも)ができやすい?汗疹予防と汗疹ができたときの対応について
お出かけ中や睡眠中の汗にも注意しよう
夏場のベビーカーは想像以上に暑い
まずベビーカーは地面に近いところにあるため、照り返しの影響を強く受けます。ベビーカーを押すママ以上に、赤ちゃんの体感気温は高いことを覚えておきましょう。照り返し防止シートやベビーカー用扇風機などの活用も視野に入れてくださいね。
抱っこ紐の場合はママも暑くて大変ですが、日傘の使用や抱っこ紐を夏素材のものに変えることで、幾分暑さが和らぐでしょう。また抱っこ紐よりもスリングの方が涼しいという声もありますよ。
ベビーカーでも抱っこ紐でも、保冷材は暑さ対策のマストアイテムです。シートに挟んだり首に巻いたりと様々な使い方ができますから、出かけるときは忘れずに持っていきましょう。
寝汗は寝冷えの原因にもなる
汗は蒸発するときに体温を奪っていくため、汗をかいたままにしておくと、赤ちゃんが寝冷えする原因になってしまいます。こまめに拭き取ってあげるのが理想ですが、赤ちゃんが寝ている間中、ずっとそばについておくわけにもいきませんよね。
そこで試してほしいのがアイス枕や氷枕です。赤ちゃんは特に、頭にたくさん汗をかきますから、頭を冷やすことで寝汗対策になります。冷たくなりすぎないように、タオルを巻いて調節してくださいね。
汗取りパッドを活用しよう
こまめに拭いたり着替えさせたりするのは大変ですし、なにより赤ちゃんを起こしてしまいそうで躊躇してしまいますね。そんなときは背中に汗取りパッドを入れておきましょう。汗をしっかり吸収して汗疹を防いでくれる上、取り外しも簡単なため赤ちゃんの眠りを妨げません。
もちろん就寝中だけでなく、日中も汗取りパッドは活躍します。自我が芽生え出して、お着替えを嫌がるようになったときにも便利ですよ。
また汗取りパッドは、装着すると背中から羽が生えているように見えるものなど、可愛らしいデザインのものもたくさん販売されています。使い勝手がよく見た目も可愛い汗取りパッド、ぜひ試してみてくださいね。
乳児が汗疹になった時の対応を知ろう
汗疹の対応は予防方法と同じ
汗をふき取ったりシャワーを浴びたり、服をこまめに着替えるなどして清潔を心がけ、クリームやベビーローションで肌を保護しましょう。少しずつ治っていき、汗疹になる回数も減りますから、根気よく続けてくださいね。
ただ、汗疹がかゆくて赤ちゃんがかきむしってしまう場合には、ミトンの手袋をつけるなどの対策が必要です。赤ちゃんの爪は薄くてするどいので、デリケートな肌は簡単に傷ついてしまいます。
患部に傷がつくと化膿して「とびひ」になるケースも珍しくありません。とびひは感染症ですから、病変が全身に広がってしまうことになりかねません。
湯ぶねにつからずシャワーを浴びる
また汗疹ができている肌は、いつも以上にデリケートです。体を洗うときはごしごしこするようなことはせず、たっぷりの泡で優しくなでるように洗いましょう。
汗疹のかゆみが強いときは、患部を冷やすのも効果的です。体が温まるとかゆくなるのと逆で、冷やすとかゆみが和らぎます。赤ちゃんがかゆみでつらそうなときは、水で濡らして冷たくしたタオルを、患部にあててあげてくださいね。
症状がひどい場合は小児科や皮膚科を受診
汗疹には、ステロイド(副腎皮質ホルモン)系の塗り薬が処方されることも珍しくありません。ひと口にステロイド系の塗り薬といってもその種類は様々で、患部の場所や肌の状態によっては、いくつかの薬が併用されることもあります。どの薬でもきちんと医師の指示に従い、正しく使用することが大切です。
ステロイドと聞いて怖く感じるママもいるかもしれませんが、医師の指示通りに使用すれば、安全で効き目のよい薬です。むやみに恐れて避けるなどせず、赤ちゃんのためにもきちんと使用してくださいね。
まとめ
汗をかくのは大切なことです。汗疹は対処を知っていれば、決して怖い症状ではありませんから、汗疹を恐れて外遊びを控えるようなことはやめてくださいね。発汗システムをしっかり育てるためにも、適度に汗をかき、かいたらきれいにする、これを繰り返して、強くて健康な子に育ってほしいですね。