双子なのに性格が違う?遺伝子と性格の深い関係と親の関わり方
気になる!双子の恋愛傾向と知能や才能
人を好きになる気持ちに遺伝子は関係ない
もし、本当に遺伝子が恋愛を決めてしまうのであれば、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児は「同じ人を好きになる」か「似たような人を好きになる」ということになりますよね。
しかし実際、双子のパートナー同士を見比べてみると、ほとんど似ていないということが多いそうです。
子孫を残すという点では遺伝子は大切かも知れません。しかし、人を好きになるのは「遺伝子」ではなく「心」ということなのでしょうね。
知能才能は半分以上が遺伝子に関係している
ちなみに、音楽、執筆、スポーツ、数学などの分野は特に遺伝の影響が強いそうです。いわれてみれば、芸能人の子どもが俳優やミュージシャンになった、姉妹全員がファッションデザイナーになったという話を聞いたことがありますよね。
このことから同じ遺伝子を持っている一卵性双生児は、遺伝的に持っている才能や知能が同じくらいであることが多いと考えられています。
しかし、成長につれて興味を持つ分野などに違いができることから、能力の育て方による差ができ、傾向は似ているけれど、違う才能を開花させるということもあるようです。
才能が開花するかは育て方や環境で決まる
いうなれば、遺伝子は「種」のようなものです。
どんなによい種でも、栄養の少ない土に撒き、ほとんど水をやらずに育てれば、花が咲く前に枯れてしまいます。しかし、普通の種でも、肥料と水をたっぷりあげて育てれば、素晴らしい花を咲かせることができます。
パパやママが持っていないと思っている才能も、実は「埋もれてしまった種」や「育つことができなかった芽」かもしれません。子どもにさまざまな経験をさせることは、隠れた才能を開花させるチャンスになりますよ。
双子がずっと仲良しでいられるように
双子だからこそ比較はNG
しかし、生まれたときからずっと一緒に過ごし成長していく中で、お互いを疎ましく感じるようになり、仲違いしてしまう双子も実は珍しくないのです。
その原因の一つが、双子の置かれる環境にあります。「あの子はできるのに、あなたはできないのね。双子なのに」「あの子ができるなら、あなたもできるでしょう。双子なんだから」など、双子は周囲やお友だちから、必要以上に比べられやすいのです。
双子にずっと仲良しでいてもらいたいならば、せめて双子と一番長く接する家族だけは、決して2人を比較しないようにしましょうね。
「同じ」にこだわり過ぎない
双子といっても別の人間です。それぞれ個性がありますから、同じ対応をすることが必ずしも正解とは限りません。それぞれに好きなものや苦手なものがあるように、望んでいる対応も違うはずです。
平等に接するということは、「それぞれに真摯に向き合い対応する」ということです。双子だからと2人をまとめて見るのではなく、「それぞれ個性のある別の人間なんだ」ということを念頭に置いておきましょう。
このようにママがそれぞれの個性を認めることで、自分を大切にする心や相手を大切に思う心が育まれ、お互いを思いやれる双子に育つのです。
ママと2人きりになれる時間を作ろう
これはママと2人きりになることで、お兄ちゃん、お姉ちゃんといった役割を忘れて、思う存分ママに甘えられることや、きょうだいの前では話しにくい話ができるなどのメリットがあります。
これは双子にも当てはまることです。双子はいつも一緒にいるのが当たり前になりがちですが、それぞれが別々にママとの時間を過ごし、ママが自分だけを見てくれる時間を持つことで、愛されていることを強く実感できます。
愛情や優しさはおすそ分けといいますから、「自分は愛されている」という自信を持つことができて初めて、周りにも愛情や優しさを配ることができる子になるのです。
まとめ
一卵性、二卵性、性別の条件とは関係なく、違う性格になっていくのは、なんだか不思議な感じですね。
歳が同じであることや、顔が似ていることから、2人で一つの「双子」として見てしまいがちですが、一人一人の「子ども」として、それぞれの個性をかわいがって大切にしてくださいね。