離乳食での卵の進め方と調理方法。正しい与え方でアレルギーを防ごう
もし卵アレルギーだったら気をつけたいこと
避けた方がよい食べもの
もし卵アレルギーだったら、マヨネーズやアイスクリーム、かまぼこ、ちくわ、丸ボーロなどは避けるようにしましょう。お店で調理して販売する総菜には特定原材料(アレルギーの原因となる食品)を表示する義務はないようです。もし市販の総菜を離乳食に利用する場合は、つなぎに卵が使用されていないか注意しましょう。
一方で、魚卵や鶏肉、卵殻カルシウムは除去する必要はありません。また、アレルギー症状には個人差もあります。1歳を過ぎるとアレルギー症状が出なくなる子もいますが、除去や摂取量は自己判断せず、かかりつけ医に相談してくださいね。
ほかの食材で良質なたんぱく質を摂ろう
離乳食中期であれば、豆腐や白身魚、赤身魚、鶏ささみなどが最適です。後期以降であれば、これらの食材に加えて、鶏もも肉、牛肉、豚肉などの肉類などが食べられるようになります。たんぱく質は体を作る大切な栄養素の一つなので、ほかの食材でしっかり摂取したいですね。
卵はつなぎとして使用することの多い食材でもありますよね。ハンバーグなどの肉料理はパン粉と牛乳(豆乳)、お好み焼きはすりおろした山芋や豆腐が卵の代わりになりますよ。
卵を使用していないマヨネーズなら、大人の分と一緒に味つけもできます。
卵の成分は母乳に移行することも
ママ自身も妊娠中から授乳中に卵を使った食品を完全に除去すれば、赤ちゃんの卵アレルギーを予防する効果が期待できますが、この方法はあまり現実的ではないですよね。さらに、ママが除去食をしていると、ママ自身の栄養バランスも損ないかねません。
アレルゲンは摂取後1~5時間程度、母乳中に出てきます。その間のミルクをほかに用意したり、授乳時間に合わせて食べたりすることで、授乳によるアレルギー症状を予防することができるでしょう。無理のない範囲でアレルギー予防を行ってくださいね。
簡単便利な卵のレシピと調理方法
パンに挟むだけの簡単サンドイッチ
ちょうど手づかみ食べも始まるため、サンドイッチは手づかみ食べができてちょうどよい食事になりますね。子どもはまだ握り加減が分からないため、2枚のパンで挟むサンドイッチよりは、ロールサンドの方がこぼさずに手づかみで食べやすくなります。
固ゆで卵をマヨネーズで和えるだけではなく、薄焼き卵をパンと巻いた卵サンドもよいですよ。卵白にアレルギーがある場合は、卵黄の中央部分をヨーグルトなどで和えて食べやすいペースト状にするとよいですね。
レンジでチンすればお手軽な一品に
卵には殻があり、中に熱がこもると逃げ道がないために爆発してしまいます。殻を割っても卵黄にも卵膜という膜があるため、同じように熱がこもり爆発します。卵の殻や卵膜に穴をあけることで熱の逃げ道ができるため、爆発は起こらなくなりますよ。
卵黄と少しの卵白が食べられるようでしたら、生卵の状態で卵黄を菜箸などでよくかき混ぜて耐熱容器に入れてレンジでチンをすると簡単に炒り卵ができます。
全卵が大丈夫なら、出汁と溶き卵を合わせて耐熱容器に入れてレンジでチンをした茶碗蒸しもよいですね。
卵の冷凍保存で活用方法が広がる
ゆで卵なら、卵黄部分だけであれば冷凍保存が可能です。あらかじめほぐした状態で冷凍しておきます。平たく凍らせると少量を取り分けしやすいですね。
卵焼きも薄焼きにしておくと冷凍しやすくなります。ラップ芯などを利用して筒状に冷凍するのもよいですし、あらかじめ細切りにしておいて凍らせれば、使いたい分だけ解凍できます。炒り卵はそのまま冷凍できるので便利ですよ。
冷凍した卵は1週間以内に使い切ることや、自然解凍ではなく解凍後加熱調理に使うといった注意を守りましょう。
まとめ
卵黄をごく少量から、徐々に卵白も加えて少しずつステップアップしながらアレルギーの有無を確かめるのが鉄則です。離乳食で卵を与え始めるときには卵黄と卵白が分離できるゆで卵がよいですが、全卵が食べられるとレパートリーが増えますね。レンジや冷凍なども活用すれば、手軽に離乳食作りができますよ。