イギリスは子育てに優しい?医療や子育て制度および交通機関のルール
パパの海外赴任、もしくはイギリス人との婚姻でこれからイギリスに移住する人もいるかもしれません。将来的にイギリスで子育てをする可能性のある人にとって、現地での子育て事情は気になりますよね。そこで今回は、イギリスの医療制度や日本とは違う交通機関でのルールについてお話しします。
イギリスの医療制度を知っておこう!
全額無料のNHSとは?悪名高いの?
NHSは国民の税金で成り立っているため基本的に医療費は無料ですが、NHSに登録するには、イギリスに1年以上滞在することが条件となります。病気になった際、まずNHSに登録している、通称GP(General Practitioner)と呼ばれる一般開業医に予約を取り、診察を受けます。
たまにNHSというシステムのせいで病気の発見、治療が遅れ、命を落としたという話も聞きますが、それはNHSの責任というより、GPの誤診が原因の場合がほとんどです。
全額負担のプライベートとは?高額なの?
NHSよりも高額にはなるものの、NHSと違い、プライベートの方が医者や看護師の質はよく、予約も取りやすいのが特徴です。ロンドンには、日本人医師や日本人看護師のいる病院もいくつかあり、ロンドン在住日本人には便利です。
プライベートはGPと違い、利用する際事前に保険制度に登録する必要もなく、GPの紹介状がなくとも直接自分で好きな専門医を選び、予約を取ることができるので安心です。
子育て家庭には必ずある!カルポルとは?
例えば、風邪やインフルエンザの場合、まずはカルポルで熱を下げて、薬が効いている間に食事をとったり、睡眠をとったりして、あとは子どもの自己治癒力で治すというスタンスの治療が多いようです。
イギリスでは子どもが痛がったり、熱が出るとすぐにカルポルが処方されるので、イギリスに住む際は子どもが一番お世話になる薬と言っても過言ではないでしょう。ちなみに子どもだけでなく、大人の場合もカルポルと同じパラセタモールがよく処方されるようです。
イギリスは子育てしやすい支援がいっぱい!
ママも子どもも英語を吸収!プレイグループ
子どもたちや母親もしくは子どものシッターたちにとっては社交の場にもなります。子どもたちが遊んでいる間、親もしくはシッターたちはボランティアが用意したお茶やクッキーをつまみながらおしゃべりします。
グループによっては、主催する親は当番制のところもあるようです。住んでいる地域のプレイグループに参加することによって、地域の子育て情報を得ることもでき、ママも子どもと一緒に英語を学ぶよい機会になります。
家計に優しい!保育園は週15時間無料
デイナーサリーの利用時間が16時間以上になると費用もかさむため、しばらくはパートタイムで働くイギリス人ママも多いようです。フルタイムで入れた場合、日本円にして25万円ぐらいかかるケースもあるようなので要注意です。
公立のデイナーサリーは日本の保育園と同様になかなか空きがなく、入るまでに半年待ちということもあるので、出産前からウェイティングリストに登録する人もいるようです。もし、子どもを保育園に入れたい場合は早めから情報収集した方がよいでしょう。
ママと一緒にカフェタイム!ベビチーノ
ベビチーノは、温めたミルクにココアパウダーをかけたものです。子ども用なので、熱々ではなくぬるめで出してくれるのもママにはありがたいです。
カフェによりけりですが、大概のカフェで無料もしくは1~2ポンドぐらいで提供していることが多いようです。ちなみにメニューには書いていないことがほとんどなので、ママが自分の飲み物をオーダーする際に、「ベビチーノありますか?」と聞いてみることをおすすめします。
子どもも自分用の飲み物があると喜びますし、子どもと一緒に気軽にカフェに入れそうですね。