イギリスは子育てに優しい?医療や子育て制度および交通機関のルール
イギリスの共働き家庭は託児をどうする?
チャイルドマインダーを利用する
チャイルドマインダーになるためには、必要な講座を修了し認定を受けた上で犯罪歴がないか、また自宅は子どもを預かるのに適した環境かなどの審査を受けなければなりません。チャイルドマインダーとして仕事を始めてからも定期的に審査があるので、預けるママとしては安心ですね。
同じ人がずっと我が子の面倒を見てくれる上に、シッターよりも安いということでチャイルドマインダーを利用している共働き家庭も多いようですよ。
シッターで乗り切る家庭も多い
シッターは一般的に自宅に来て子どもの保育をしてくれるのですが、自宅に住み込んで世話をしてくれるオーペアというシステムもあります。オーペアはイギリスだけでなくフランスなどヨーロッパ諸国でよくみられる保育システムです。
しかしシッターの給与も決して安くはないので、長時間シッターを雇う場合、ママの給与のほとんどがシッター代に消えてしまうケースもあるようです。
時短勤務や在宅勤務で調整する
イギリスは日本に比べ、仕事の自由度が高く時短勤務や在宅勤務がしやすい社会的傾向にあります。子どもの保育園のお迎えに合わせて、時短勤務にしたり残りの仕事は自宅で済ませるよう在宅勤務にしたりするケースもよく見られます。
日本の場合、ママの仕事にしわ寄せがきそうですが、イギリスの場合はパパが時短勤務にしたり在宅でできる仕事へ転職したりということもあるようですよ。
夫婦2人で仕事の時間を調整しながら、上手に育児をしているイギリスの家庭を見習いたいものですね。
日本と違う?イギリスのバスや地下鉄
バスに乗れるのはベビーカー2台まで
バスの車内にはベビーカーおよび車いすの利用客用の場所が設けられています。乗車の際はベビーカーを畳まずに、子どもをベビーカーに乗せたまま乗車することが可能です。
1台のバスにつき、ベビーカーは2台までしか乗れません。自分が乗ろうとしたバスに、もしすでに2台ベビーカーが乗っている場合は次のバスまで待たなければなりません。
法律で車いす優先と定められているので、すでに車いすの利用客がいて場所がない場合も、ベビーカーは乗車することができません。また、ママがベビーカーと一緒に乗っている場合に、後から車いすの利用客が来た場合はベビーカーを畳んで場所を空けるか、その場で下車しないといけません。
車内が混んでいるときなど、運転手が「ベビーカーの乗車不可能」と判断した場合は、乗車拒否されることも普通にあるようです。
ベビーカーには厳しい地下鉄の駅
ママ一人で、自力でベビーカーを押しながら地下鉄に乗るのはかなりの体力仕事です。エレベーターがない分、階段の前で立ち止まっていると通りすがりの人がさっと手を貸してくれることも多いです。
そんなときは遠慮せずに、周りからの好意に甘えるようにすることも大切です。しかしながら、助けてくれる人が必ずしもいるとも限らないので、地下鉄利用の際は、階段でベビーカーを抱えることも想定して、歩きやすい靴で出かけることをおすすめします。
日本と違い、ベビーカーで地下鉄に乗っても、周りから批判的な目で見られることはあまりありません。なので、その点ママも周りの目を気にしすぎずに、安心して利用することができます。
また、駅構内の通路もがたがたしていることが多いので、地下鉄利用の際は、地面からの振動や衝撃に耐えることができる、大きめのタイヤがついたベビーカーがおすすめです。
まとめ
イギリスはヨーロッパの中でも大きな先進国ですし、日本とは違うシステムに一度慣れてしまえば、比較的子どもに寛容で、子育てしやすい国とも言えます。ぜひ積極的に我が子と外出して、イギリスの文化や英語を一緒に思いっきり吸収したいですね。