3~5歳の子に寝る前に読みたい絵本。寝かしつけに読む効果と注意点
元気があり余る3~5歳の子を寝かしつけるために、絵本の読み聞かせを始めてみませんか?寝る前に絵本を読むと、リラックスし寝つきがよくなるといわれています。寝る前に絵本を読み聞かせる効果や、読み聞かせで気をつけたいこと、3~5歳の読み聞かせにぴったりの絵本を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
寝る前の絵本の効果を知っておこう
情緒豊かな心を育み優しい子になる
たとえば、友達とケンカをして仲直りするお話では、ケンカをすると読んでいる側も寂しい気持ちや嫌な気持ちになってしまいますね。登場人物が謝って仲直りする場面があると、読んでいる側もほっとして優しい気持になってしまうものです。
読み聞かせをすると、絵本の物語を通じて大脳辺縁系が活発に働くため、情緒豊かな心を育んでゆくのです。
あたたかいストーリーは子どもの優しさを育んでくれます。寝る前に読むと子どもの心を落ち着け、安定した気持ちで眠ることができるでしょう。
創造力が膨らみ考える力や言葉の発達を促す
字が読めない子どもでも、絵本を開いてじっと見つめるだけでも大丈夫です。挿絵の人物が寂しそうな表情なら、子どもの表情も困ったような顔になり、挿絵の人物が笑顔なら、子どももニコニコした表情になって気持ちを感じ取ることができるでしょう。
絵本を開いて読み聞かせることは、子どもの想像力が膨らみ、そこから親子の会話も広がっていきそうですね。日常では使わない言語を覚えることもできるため、言葉の発達が期待できるかもしれません。
人との関わり方や社会性を学ぶ
絵本の読み聞かせをすると、様々な体験を通じて人との関わり方を学ぶこともできるのです。たとえば、「悪いことをすれば、自分が悪い状況になる」と伝えている昔話などは、社会の決まりや人と人とのコミュニケーションを学ぶことができ、社会性を身につけるきっかけにもなってゆくでしょう。
子どもの成長やタイミングに合わせて、年齢にぴったりの本を選んで読み聞かせてあげたいものですね。
寝かしつけに読む絵本の選び方の注意点は?
怖い話の絵本は避けよう
しかし、寝かしつけの絵本は子どもを怖がらせるような絵本は控えたほうがよいでしょう。結末が主人公や家族、ペットが死んでしまうような物語は、悲しい気持ちが子どもの心に強く残ってしまうかもしれません。
寝る前は、子どもにとって刺激の強い物語は避け、心がほっとあたたまるような内容の絵本を選ぶことをおすすめします。翌朝すっきりと目覚めるために、かわいい主人公や、子どもの日常の生活と重ね合わせることができるような、優しい雰囲気のお話を選ぶように心がけましょう。
笑いがでる内容の絵本は避けよう
たとえば、子どもは同じことの繰り返しが大好きなので、同じ言葉を何度も繰り返す内容の絵本も多いですよね。優しい言葉の繰り返しは安心感が生まれますが、どんどんスピードを上げていって笑わせるタイプの絵本は昼間に読み聞かせるほうがよさそうです。
先にもお伝えしましたが、寝る前に刺激の強い絵本はよい眠りを妨げてしまうかもしれません。笑いがでる絵本を寝る前に読むのはやめましょう。
長い話の絵本は避けよう
長い絵本の続きを読んでもらいたいのに、翌日にお預けになってしまうと、モヤモヤしてすっきりとした気持ちで眠れないものですよね。絵本好きになってほしいと思っていても、読みたい気持ちが満たされないと、長いお話が嫌になってしまうかもしれません。
そのため寝る前は、短い物語で最後が「おやすみ」で終わるような絵本を選びたいものです。「夜はみんな寝るものだから、〇〇ちゃんも一緒に寝ようね」などと、「夜になったら寝る」ということを伝えたいですね。
3~5歳におすすめの絵本とは?
3歳おすすめ絵本「おやすみなさいのおと」
あらいぐまの子どもたちが、おやすみの時間になっても外の音が気になってなかなか寝つけない物語です。音の正体がかわいくて、読んでいる大人もついつい笑顔になってしまうでしょう。
作者のいりやまさとしさんが、「寝つく前の不安な気持ちや、その日の嫌な体験、目に見えない怖いものがあってもそれらを忘れて安心して眠りについてほしい。1日のしめくくりの大切な時間を絵本とゆっくり楽しんでほしい」そう願って作った絵本です。子どもの寝かしつけにぴったりです。