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子どもがおもちゃを奪い合うのはなぜ?理由や対策、ケア法を知ろう

子どもがおもちゃを奪い合うのはなぜ?理由や対策、ケア法を知ろう

子どもが公園など、ほかの子どもがいる場所で遊ぶようになると、おもちゃを奪い合うことが出てきてママは悩むことがあります。おもちゃを奪い合う子どもの心理や、保育園の対応方法と年齢別のママの接し方、そしてほかの子にケガをさせたり、わが子がケガをさせられたりした場合、どのようにしたらよいかを考えていきます。

目次

どうしておもちゃの取り合いをするの?

自我が芽生えて成長していく時期だから

1歳くらいになると自我が芽生えてきますよね。このくらいの子が、同じ年代の子がいる遊び場に行くと、遊びたいおもちゃが使われていて遊べないという出来事に遭遇します。

そこで、自我を通そうとして相手の子からおもちゃを奪おうとするのです。相手の子も、譲ったり交換したりすることはまだできず、取り合いになります。

大きくなれば「奪ったら相手の子が泣く」「自分が奪われたら悲しいからやめる」とわかり、自制することもできます。しかし小さい子はまだそれがわかりません。

おもちゃを取ったら相手がどういう反応をするか、その後自分がどんな気持ちになるかなどという経験を、今積んでいるのです。おもちゃを奪ってみることで勉強しているといえるかもしれませんね。

心の成長につながる執着心が生まれる時期

生後6カ月くらいまでは、おもちゃを取り上げても「なくなった」と感じている様子ですが、9カ月~1歳くらいでは、おもちゃを取られると大声で泣くようになります。この頃になると「自分のものを取られた」と感じているのだといわれます。

自分のものを取られたくないという執着心が生まれると、奪い合いなど厄介なことが起こりますが、所有意識は成長に必要です。自分のものを大切にする心が生まれると、次に共有意識が育まれます。

友だちと私のものだから大切にしようという気持ちが芽生えるのです。そしてそれが心の成長や社会性に結びついていきます。

2~3歳くらいまでは、自分と他人のものの区別がつかずおもちゃの奪い合いがよく起こりますが、それを通して心を成長させているのですね。

人の持っているものはよく見えてしまうもの

子どもに限らず人の持ちものはよく見えるものですが、大人はむやみに人のものを欲しがりません。けれど、「あの人のバッグはおしゃれだな。今度買うならあんなバッグにしよう」などと、自分の好みと照らし合わせ参考にすることはありますよね。

4歳くらいからは比較ができるようになるものの、自分の好みなどを客観的に見られません。よいと思えばすべて欲しがるのです。

1~2歳くらいの子は、友だちが楽しそうにスコップで砂場を掘っていると、そのスコップを欲しがります。同じようなスコップではだめな場合があります。

友だちが楽しく遊ぶスコップを使えば自分も楽しく遊べると思うのです。有名スポーツ選手の使っているシューズを履くと、自分も上達できる気がするのと似ていますね。

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おもちゃの奪い合いが起きてしまう原因は?

ケンカするほど仲がよい場合もあると考える

子どもはママにはたくさんわがままを言っても、外に出るとなにも言えなくなることがあります。子どもだからといって、誰とでも同じように接するわけではありませんよね。

まだほかの子と交流が少ない子の場合は、仲よしの子はいないことがあります。けれど、保育所などで子どもがおもちゃを奪い合ってケンカするのは、それだけ仲がよいのかもしれません。

言っても大丈夫と思うからこそ、「このおもちゃは僕のだよ!」「違うよ!みんなのものだよ!」と思いきり気持ちをぶつけ合っていると考えられます。

大人でも付き合いが浅い人には遠慮しますが、家族など関係性ができている人には容赦がないことがありますよね。子どもも仲よしの子と安心してぶつかり合って、間柄を深めていくのです。

友だちに興味を持ちはじめるから起きてしまう

ほかの子とおもちゃの奪い合いをして泣かせたり泣かされたりすると、ママは心配になることがあります。子育てに問題があるのではと悩むかもしれません。

けれども、ほかの子やものに関心を持たず、黙々とひとりで遊んでいるときは、奪われることはあっても奪うことはないですよね。また奪われることも人との関わりの第一歩といえます。

ケンカは、子どもが友だちに興味を持ちはじめているから起こるのです。奪う子は、友だちと上手につき合うために自制心を学習する最初の段階といえます。

奪われる子の中には、取り返そうと立ち向かう子もいれば、ケンカを避け、奪った子がおもちゃから目を離したすきにそっと取り返す子もいます。そうして自分の意思を通す方法を学んでいるといえるかもしれません。

自分のおもちゃより相手のものがよく見える

「隣の芝生は青く見える」ということわざがあるように、友だちの持っているおもちゃが輝いて見えることがあります。ママが「お気に入りのおもちゃで遊んでいたばかりでしょ」と言っても、興味は相手のおもちゃに移っているので、奪い合いになります。

大人であれば他人のものがよく見えたら、同じものを買ったり作ったりします。しかし小さな子は、あの子のおもちゃが欲しいからママに買ってもらおう、あのおもちゃと似たようなものを探そうなどと、代替え案は考えません。よいなと思えば手が伸びてしまうのです。

きょうだいがいると下の子は、上の子のおもちゃがよいものに見えて、奪おうとすることがあります。幼児期だけでなく、小学生になっても大ゲンカすることも多いです。

おもちゃを奪い合うときの親の対応は?

成長によって異なる親の対応法を知ろう

1歳半くらいまでのおもちゃの奪い合いは、力は強くないものの、押されて転んだりものにぶつかったりすると危険な場合があります。ケガをしないように、子どものすぐ近くで目を離さず見守りましょう。

おもちゃで遊べなくて泣いたときは、ほかのおもちゃを見せたり遊びに誘ったりして気持ちをそらします。この頃までは、比較的気持ちをそらせやすいです。

3歳くらいまでは、順番に遊ぶなどの約束が必要です。けれどすぐに守れる子は少ないです。根気よく言って聞かせ、おもちゃを奪われた子の気持ちや自分の気持ちを振り返り、どうすればよかったかをママと一緒に考えましょう。

ほかの子の持ちものを欲しがるときは、自分と他人のものの区別をしっかり教えることが必要です。
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