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子どもがおもちゃを奪い合うのはなぜ?理由や対策、ケア法を知ろう

子どもがおもちゃを奪い合うのはなぜ?理由や対策、ケア法を知ろう

ママとの愛情関係がトラブル防止になる

子どもがおもちゃを奪い合うのはよくあることですが、叩いたり、相手が泣いているのにしつこく奪いにいったり、少し度が過ぎると感じることがあります。もしわが子にそのようなことを感じたら、ママと遊ぶ時間を増やすとよいかもしれません。

成長過程でのおもちゃの奪い合いとはいえ、度が過ぎているときは、子どもが不満やイライラを抱えている場合があるからです。子どもが友だちを叩いたり泣かせたりすると、ママは子どもを叱ることが増え険悪な雰囲気になりますが、2人で楽しく遊ぶ時間を作り、それを吹き飛ばしましょう。

子どもとママが触れ合い笑い合って過ごすと、子どもは満足して情緒が安定します。すると、しつこくほかの子のものを奪うなどのトラブル防止につながるのです。

焦らずに徐々に善し悪しの分別を伝えよう

順番を守って遊ぶなど、約束をして遊ぶようになっても、なかなか守れるものではありません。小さいうちは、やりたいと思ったことは衝動的にやってしまう傾向があるのです。

支援センターなどに行くママは、トラブルにならないか気が気ではないことがありますよね。しかし焦ってひどく叱りつけてばかりいれば、子どもによっては萎縮してしまうことがあります。

ママは子どもの遊んでいる様子を見守り、おもちゃを無理やり奪ったり遊具の順番に割り込んだりしたら、子どもを遊びの場から呼び戻し「約束はどうだった?」などと、その都度子どもの目を見て話し合えるとよいですね。

何度も根気強く、して善いことと悪いことを伝えると、子どもはだんだん理解していきます。

「年齢別」奪い合いをしたときの対応方法

0歳~1歳半の子どもは「温かく見守ろう」

この頃はまだ、ほかの人にも感情があることを理解できません。ほかの子が楽しく遊んでいたものを奪われたら悲しいというのがわからないのです。

ですから、ほかの子が遊んでいるものに興味を持つと当たり前のように取ります。ルールを守り友だちと上手に遊ぶことを期待するのはまだ先なのです。

この頃は約束したり、してはいけない理由を詳しく言い聞かせることも難しいです。奪い合いになったときは、ケガをしないように子どものそばにいて、なるべく子どもの体験を温かく見守れるとよいですね。

とはいえ、ママの考え方は人それぞれです。たくさんのおもちゃを用意したり、奪い合いになる前にほかのおもちゃに注意をそらしたりして、奪い合いを避けることが必要な場合もあります。

1歳半~3歳の子どもには「約束をしよう」

この頃の子どもは、おもちゃが相手の手に渡ると、相手のものになると理解します。貸し借りの意味もわかるようになるのです。

ママの言っていることはわかるけれど、自分がしたいという気持ちが勝り、奪い合いをすることが多くなります。けれどこの時期こそ、約束をして人を叩いてはいけないことなど、社会のルールを身につけていくときです。

それにはいけないことを叱るだけではなく、「あのおもちゃで遊びたかった」「取られて悔しい」という子どもの気持ちを受け止めることが必要です。また、「取られた子は悲しかったんだよ」などと相手の気持ちをママが代弁し、どうすればよかったかを話し合います。

親子で振り返りをし、少しずつ成功体験を積み上げられるようにしましょう。

3~4歳の子どもには「一緒に考えよう」

この頃になると、ほかの子にも感情があることを理解し、ほかの子の気持ちを考えられるようになります。ママが相手の子の気持ちを教えるやり方から、だんだん事実を伝えて子どもが考える方法に変えてみるとよいですね。

おもちゃを奪った場合、相手の子が泣いてしまったら「泣いているよ」と伝えます。さらに「あなたが取られたらどんな気持ちがする?」と自分がされたときの気持ちを思い出すようにします。

取られた子には、おもちゃを取られてどうしたいかを子どもに考えてもらいます。もし「取り戻したい」という答えが出たら、それにはどうしたらよいかを一緒に考えることができます。

ママが正解を教えるのではなく、一緒に考えて、子どもが自分で気づけるようにできるとよいですね。

子どもの奪い合いの際の対応法「保育士編」

子どもに任せて見守り、様子を見る

保育士さんは自分の子だけ見るママのように少人数が相手ではありません。いつでも子どもに細かく教えることも難しいです。

だからこそ、子どもが大人の助けが必要かどうかを見極め、必要なときに必要なだけ関わるのです。おもちゃの奪い合いは保育園でもしょっちゅう起こります。

しかし、そのすべてに保育士さんが関わるわけではありません。自分の気持ちを主張し相手の話も聞けるようになってきた子は、取っ組み合いや殴り合いのケンカにならない限りは子どもに任せて見守るそうです。

友だちとの生活の中で、子どもは自分の思いどおりにならない体験をします。その中で、気持ちに折り合いをつけたり、交渉して自分と相手に納得のいく方法を導き出したりする力が身についてくるのです。

解決が難しければ、助け舟を出す

まだ言葉で上手に伝えられない頃には手が出てしまう子もいます。そんなときは、保育士さんの出番です。

ケンカした子たちに、お互いの気持ちを話せるように「どうしたのかな?」と必ず両方の子に聞きます。そして、お互いの気持ちを「悲しかったんだよ」「おもちゃを貸してほしいんだって」などと通訳します。

言葉で気持ちは言えても子どもたちで解決できないときにも、頃合いを見て助け船を出します。子どもが「今遊んだばっかり」と小さな嘘をついても、「あれ?◯◯ちゃんは、朝からずっとそのおもちゃで遊んでない?」など、子どもたちがなるべく平等に遊べるように助言します。

口は挟まなくても必ず見ていて、いざというときは公平な立場で仲裁に入れるようにしているのです。

子どもの回答から解決法を後押し

「◯◯ちゃんばっかり使ってる」「使ってなかったからいいでしょ」「貸してって言っても貸してくれない」などと子どもたちが、自分の立場を主張してきます。けれども、主張ばかりでなかなか解決に至らないことも多いです。

そんなときは第三者の立場として保育士さんが必要です。「じゃあ、どうすればよいかな?」と問いかけると、子どもは最初、自分に都合のよい方法を話すこともあります。

そこで「でも、そうすると◯◯君は、ずっと遊べないよね」「みんなが遊べるようにするにはどうしたらいいかな?」などと方向性を示します。そのうちに子どもは譲歩して、相手も納得できるような解決策を出すようになるのです。

もちろん、その後保育士さんは、子どもたちを褒めることも忘れません。
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