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子どもがおもちゃを奪い合うのはなぜ?理由や対策、ケア法を知ろう

子どもがおもちゃを奪い合うのはなぜ?理由や対策、ケア法を知ろう

年齢別に知ろう!奪い合う要因とは

2歳児はものに対する「取った、取られた」

自我が強くなり、自分がやりたいという気持ちが強くなるこの頃は、ものに対する執着も高まります。自分のものという気持ちを持つことは発達上大切なことですが、トラブルも増えるのです。

自分の気持ちを自制することが難しい年齢で、約束が守れず、欲しいと思えばほかの子が使っていてもつい取ってしまうことも多いです。取ることばかりではありません。取られていつまでも大泣きするということも多くなります。ほかのもので気をそらす方法もだんだん使えなくなるのです。

しかし、この頃には嫌と言えること、相手の気持ちを感じて自分の思いを言葉で伝えるようになることが大切だといわれます。トラブルを通じて、自分の思いを言葉にしたり相手のことを考えたりする練習をしているのです。

3歳児は我が強くなり「いじわるされた」

3歳はちょうど幼稚園に上がる年齢です。今までママに守られ、中にはべったりだった子も、同じ年ごろの子の社会に入っていく時期になります。

乳児期は自分が愛されていることを学ぶ時期ともいわれます。ママやパパにたっぷり愛され、やっとママから離れられるようになった子が、自分と同じような子たちと一緒に過ごせば、思いどおりにいかないことが多いでしょう。

そうすると、子どもは「いじわるされた!」と訴えるようになるのです。しかし一方的ないじわるではなく、尊重されてきた子どもたちの我と我とのぶつかり合いといえますよね。

反面、「◯◯ちゃんと遊ぶ」というような一緒に遊べる機会も増えます。仲よく遊びたいから関わろうとして、上手にできずにケンカになる場合もあるのです。

4、5歳児は人間関係からの「仲間外れ」

この頃は社会性がだんだんと身についていきます。社会生活のルールも理解できるようになり、みんなと仲よく遊ばないといけないという考えもわかってくるのです。

しかしみんながそうできるとは限りません。自分の気持ちを抑えて相手におもちゃを譲り仲よく遊べる子がいる一方、まだおもちゃを独占してしまう子もいます。

すると、独占する子が嫌われて仲間外れになり、みんなでその子におもちゃを貸さなかったり、その子が無理やり奪おうとしたりしてケンカになることもあるのです。また、この時期くらいからたいした理由がなくてもだれかを仲間外れにすることが出てきます。

保育所では子どもたちに仲間外れにしないことを教えるために、保育士さんが子どもたちと話し合うことがよくありますよね。

子どもが加害者になってしまった場合は?

誠意を持って対応することを心がけよう

子どもがケガをさせた場合、少しの傷ならその場でできる限りの手当をし、知らない間柄であれば、万が一のために連絡先をお渡しします。大ケガならすぐに病院に連れて行ったり、救急車を呼んだりします。

大けがをさせたときはパパと一緒に相手の家に出向き謝罪します。夫婦で謝罪することが誠意ある対応です。

また、子どもとなぜケガをさせてしまったかを話し合い、子どもが反省していることを相手に伝えることも必要です。幼稚園くらいの子であれば一緒に謝罪に行くとよいかもしれません。

保育所でのケガは基本的には保育所の責任ですが、大きなケガをさせればママに伝えられることも。ママはケガをした子の名前を教えてもらい、謝罪するときは保育所の先生を仲介役にするようにしましょう。

ケガをさせてしまった理由を明確にしよう

ケガをさせたことはすぐに謝罪します。しかしその後は、なぜそうなったかを明確にすることが大切です。

幼児期の場合、たいていママは子どもの様子を見ていますが、目を離した隙にということもあります。どの場合も子どもの言い分を聞き、気持ちを受け止めます。しかしママが現場を見ていない場合は特に、わが子の一方的な話であることを考慮しなければなりません。

おもちゃを奪われたくなくて突き飛ばしたなどが理由ということもあります。しかし、どんなことがあっても人にケガをさせてはいけないことをきちんと説明しましょう。

万が一、後遺症が残る場合は弁護士が介入することがないとはいえません。そのためにもトラブルの理由をできるだけ明確に把握しておくことが必要です。

自分の子どもの心のケアも大切に

ケガをさせてしまった当初、ママは相手への謝罪やケガの具合などを心配して心がいっぱいになると思います。しかし少し状況が落ち着いてくると、目を離していなかったとしても、なぜもっと注意しなかったかという後悔や、わが子がケガをさせてしまったことへの怒りなどが湧いてくるかもしれません。

けれど、ある程度の年齢であれば、一番悔いて、その子のことを心配しているのは、ケガをさせてしまった本人であるわが子です。大きいケガであれば、わが子はこれからそのことをずっと思い出し反省します。

ですから、「元気になって、歩けるようになったようだよ」「走れるようになったって」などと、相手の子のケガの経過を伝え、なるべくわが子の心のケアも大切にしましょう。

子どもが被害者になってしまった場合は?

冷静に対応することを心がけよう

少しの傷ならあまり気にしないママでも、大きなケガを負った場合は頭に血が上ってしまうことがあります。相手のママに、なぜもっとしっかり見ていなかったのかと腹立たしい気持ちになることや、自分がもっと早くケンカに介入すべきだったと後悔することもあるでしょう。

しかし、ケガをしたそのときに大切なのは、子どもが一刻も早く適切な治療を受けることです。重症の場合はもちろん、頭を打った、高いところから落ちたなど、そのときは痛がっていなくても後から重症になる可能性がある場合も、念のため医療機関を受診した方がよいですね。

そうすれば、明確なケガの状態がわかります。万が一、相手に治療費や損害賠償を請求しなければならないときにも医療機関の診断書などが必要です。
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