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子どもがおもちゃの取り合いでケンカ?対処法や上手に遊ぶ練習法

子どもがおもちゃの取り合いでケンカ?対処法や上手に遊ぶ練習法

取られたらチャンス!残念な気持ちに共感

いつもおもちゃを取るばかりしている子でも、場合によってはおもちゃを取られることだってあるでしょう。

年上の子や力の強い子におもちゃを取られてしまったときは、「残念な気持ち」を伝える絶好の機会です!「急におもちゃをとられたら、びっくりしたね」「かして、といって欲しかったね」「おもちゃを取られると悲しい気持ちになるね」など、残念だと思っている子どもの気持ちに共感しながら、おもちゃを取ってはいけないことをしっかりと伝えましょう。

おもちゃを取られた相手の残念な気持ちがわかれば、「かしてといってから、おもちゃを使おうね」「お友達も、おもちゃで遊びたいから順番に使おうね」というママの言葉が伝わりやすくなることでしょう。

子どもが成長するのを待つしかないことも

あの手この手で「遊んでいる子のおもちゃを取ってはいけない」「かしてといって、順番に使うんだよ」と伝えようとしても、どうしても我慢できずおもちゃを取ってしまう子もいると思います。

自分が遊んでいるおもちゃがあるにもかかわらず、ほかの子が遊んでいるおもちゃを欲しがり、しぶしぶ譲ってもらったのに、そのおもちゃで遊ばない…ということもあるものです。

またお友達が家に遊びに来たとき、普段は全然遊んでいないおもちゃをお友達が触ろうとした瞬間に、「だめ!」とおもちゃをかさないこともあるでしょう。

子どもに伝えても理解してもらえないときは、心が成長段階にあるためと考えて待つことも大切です。成長すれば、次第に落ち着いてくるかもしれませんよ。

「かして」に「いいよ」がいえないときは

子どもの気持ちを守って安心感や信頼感を

おもちゃの取り合いやケンカを避けるために「かして」「いいよ」の練習をしても、「まだ、おもちゃで遊びたい」という気持ちが強ければ、実際に「かして」といわれても「いいよ」と答えられない子もいますよね。

相手のママも一緒にいるときは、ママ同士の関係がぎくしゃくしてしまうので、「どうしてかしてあげないの?」「かしてあげなさい!」と我慢させて無理やりおもちゃを渡すこともあるかもしれません。

子どもが「もっと、このおもちゃで遊びたい」と思っているなら、「かして」に対して、「いいよ」だけでなく、「もう少し待ってね」という返事をしてもよいのだと伝える方法もあるでしょう。子どもの気持ちを守って、安心感や信頼感のあるサポートをしたいものですね。

親同士で申し訳ない気持ちを伝えよう

相手の子から「かして」と礼儀正しく声をかけられても、素直に「いいよ」といえないときは、親同士で申し訳ない気持ちになってしまうものです。子どものトラブルから親同士の言い争いや、気まずい関係に発展してしまうこともあるでしょう。

「かして」に「いいよ」がいえないときは、ママがフォローしておくことも大切かもしれません。「ごめんね、さっき遊び始めたから。もう少し経ってからでもいいかな?」や「上手にかしてっていえるね!後でじゅんばんこするね」などと相手の子どもに説明すると、わかりやすくて気持ちが伝わりますね。

ママにも「もう少し待ってくださいね」「まだ遊びたいみたいだから、終わったら声をかけますね」と気づかいの言葉をかけておきましょう。

優しい心を呼び起こす声かけで様子を見よう

「どうしておもちゃをかしてあげないの?」「はやくかしてあげなさい!」「おもちゃを使うときは、じゅんばんこね」など、いろいろな声かけをしても、子どもの心に響いてないと感じるとき、試してもらいたい言葉かけがあります。

それは、「〇〇くんはもう大きいから、遊ぶのが終わったらかしてあげられるよね」と、さりげなく声をかけておくのです。兄弟がいる場合は、「いつも弟に優しくしてくれてありがとうね!使い終わったら弟にかしてあげてね。じゅんばんこできるから、お兄ちゃんはやっぱりすごいね」と先に褒めておく方法なのです。

褒められると誰だって嬉しくなるものですよね。「もう、仕方ないなぁ」と自然に優しい気持ちになってゆくでしょう。

おもちゃの取り合いから得られることも!

幼児期は社会性を身につける大切な練習期間

幼児期は社会性を身につけるための大切な練習期間と考えましょう。おもちゃの取り合いで一歩も引かないワガママな態度でも、お友達のおもちゃを急に取りにいってしまっても、「どうしてわからないの?」ときつく叱らなくて大丈夫です。

おもちゃを取ってしまったときも、「このおもちゃを使いたかったんだね」と子どもの気持ちに寄り添うことが大切だと思います。おもちゃのかし借りが上手にできるかどうかは、子どもの性格や家庭環境の影響があるのかもしれません。

例えば、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる子なら、生まれたころから上の子の友達と遊ぶ機会が多くあると思います。年上の子と遊ぶことが多ければ、「かして」「いいよ」のやり取りにも慣れていることもありますよね。

おもちゃのかし借りが上手にできないからといって、心配しなくても大丈夫です。始めから、上手にコミュニケーションがとれる子はいないので、幼児期におもちゃの取り合いやケンカなどのトラブルがあれば、そのときが社会性を身につけるチャンスと思って、子どもが安心して練習できるような声かけをしましょう!

相手の気持ちに気づける有意義な学びの機会

おもちゃの取り合いやケンカなどのトラブルを経験すればするほど相手の気持ちがわかり、優しい人になれるものだと思います。トラブルに遭遇したときは、嫌な気持ちになったり、悲しい思いをしたりすることもあるでしょう。

友達のおもちゃを取ってしまうからといって、公園へも出かけず一人で家でばかり遊んでいたら、相手の気持ちを学ぶ機会も少なくなってしまいます。自分が嫌な思いをすると、「おもちゃを取ったら、悲しい気持ちになる」とわかり、「次からは、おもちゃを取るのはやめよう」という気持ちにもなるものです。

そのためには、おもちゃの取り合いになるような場所にあえて出かけることも大切です。幼児期は、たとえ失敗したとしてもみんなが、「まだ小さいから、失敗しても当たり前」と大目にみてくれる時期です。

トラブルになる前にママが未然に防いでしまうと、考えられない子どもになってしまいます。危険なときを除き、なるべく子ども同士の取り合いやもめごとは、ママが関わらないようにして、子どもが自分で社会性を身につけられるよう見守りたいものですね。

まとめ

子どもは興味があると「遊びたい」「触ってみたい」と思うでしょう。「うちの子は、ワガママな性格では?」と感じるママもいるかもしれませんが、子どもは好奇心旺盛なものです。

おもちゃの取り合いやケンカを通じて、相手の気持ちや、「かして」「いいよ」のコミュニケーション、「じゅんばんこ」に使うことを学んでいくでしょう。友達と遊ぶときは、すぐにルールを理解できない子もいますが、成長すればわかるようになってくるものです。

子どもの心に寄り添いながら、社会性が身につく声かけをしていきましょう。
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