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チェコで暮らすママの子育て。日本語を子どもに教えるためにできること

チェコで暮らすママの子育て。日本語を子どもに教えるためにできること

海外で子育てするママの中には「子どもに日本のことを知って欲しい」と願う人も少なくないと思います。チェコで2人の息子を育てる私もそんなママのひとり。子どもに日本教育をしています。ここでは私のチェコでの暮らしや子育てについてお話しし、日本を感じながら遊べる「げんきキッズブルノ」をご紹介します!

チェコの暮らしと子育て

ヨーロッパの中から辿りついたチェコ

私がチェコにやってきたのは今から13年前。昔からガラス工芸が好きで、ヨーロッパでガラスの仕事をしようと、当時勤めていた日本の会社を辞めました。そのあと、ヨーロッパ各地を旅して見つけたのが今住んでいるチェコです。

チェコはヨーロッパの中心に位置し、ビールとワインの産地としても有名です。1989年に共産党体制が崩壊したばかりで我が家のパパは子どものころに共産主義を体験しています。

共産主義時代を感じさせる街中の建物や人々の雰囲気が残っているのもチェコの特徴だと思います。スロヴァキアと分離してチェコ共和国になったのも1993年、チェコスロヴァキアと学校で習ったママも多いですよね。

そんなチェコで働き始め2年ほど経ったときにパパと出会い結婚しました。息子2人が生まれ、今は小さな村で家族4人で暮らしています。

チェコの子どもたちの生活

チェコでは3歳の誕生日を迎えると園に入れます。日本では定員オーバーのため園に入れないという社会問題がありますが、実はチェコでもその問題はあります。共働き夫婦が多く、園を希望する親が多いのです。我が家も長男は入れたのですが、次男は3歳になってから半年ほど待って入ることができました。

新学期は9月に始まり6月に終了、7月と8月は夏休みです。休み中もある期間をのぞいて開いている園もあり、子どもたちは園に通ったり、おじいちゃんおばあちゃんの家に行ったりして過ごします。

家族のヴァカンスも忘れません。チェコには海がないので、夏は国境を越えてクロアチアやイタリアまで1週間ほどかけて海水浴に出かけます。サイクリングしたり芝生に寝転んだり、短い夏を太陽の光いっぱい浴びて楽しみます。

冬は山にスキーに行きますし、自然を楽しむのがチェコ人の休暇スタイルなのですね。

1年で一番楽しみなのがクリスマスでしょう。子どもたちはチェコのサンタクロース、イェジーシェク(Ježíšek)に手紙を書いて、プレゼントを心待ちします。

チェコは子育てしやすい国

チェコで子育てして7年半、私は「子育てしやすい」という印象が強いです。

トラム(路面電車)にはベビーカー優先場所があり、ベビーカーが入ってくると周りの人は場所を開けてくれます。ベビーカーを乗せようとしていると「手伝いましょうか?」と当然のように声をかけてくれて、それはお年寄りから学生まで幅広い年代の人たちです。子育てママを手伝う気持ちが、社会に浸透しているのだなと感じさせられます。

3歳までは子どもをつれたママも街のトラムは無料、健康保険に加入しているので病院でお金を払うこともありません。

私たちの村の公立の園は保育料が月1500円ほど、昼食やおやつ代を別に払うので合計月5000円くらいです。朝7時半から昼3時半ころまで預かってくれます。

温かい季節は屋外での行事が多く、子どもと保護者と先生が一緒にグリルして食べて飲んで、お喋りも楽しみます。残業が少ないチェコではパパの帰宅も早め。パパも園の行事に参加しますし、ベビーカーで散歩したり公園で遊んだり子育てに参加します。

子どもに日本のよさを伝えたい

自信と将来につながるよう

私は最初、息子にチェコ語を教えようとしていました。家でも公園でもできるだけチェコ語を使って、チェコの子と差がないようにしようとしていました。でもそんな私を見たチェコの親せきが「日本語教えなくちゃもったいないよ」と言ったのです。

親せきからしたら、ママが日本人なのは特権、日本は文化も経済も優れた国。「チェコに住んでいたらチェコ語は自然に覚えるけど、日本語はママが教えなくては覚えられない」という理由でした。その言葉にハッとした私は、息子への日本教育を始めました。

実際私も日本から離れて、日本のよさをたくさん感じています。今では私は息子たちに「日本のミックスっ子であることが個性と自信」になって欲しいと思っています。
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順子 シュストル

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