自宅出産のメリットとリスクは?移動が間に合わない際の対処法も紹介
出産は病院でおこなうものだというイメージが強いと思いますが、自宅出産という方法も選択できるのはご存知でしょうか?。今回は、あまり知られていない自宅出産という方法にはどんなメリット、デメリットがあるのか、出産が急に進んだ場合の対処法などを含め、詳しくまとめてみました。
目次
- 病院でなく自宅で出産するメリット
- 慣れた自宅でリラックスして出産できる
- 陣痛中の移動がなく入院準備も必要ない
- 命の誕生や尊さを家族で分かち合える
- 自宅での出産を選択するための条件
- 健康かつ経過良好でトラブルの可能性が低い
- 引き受けてくれる信頼のおける助産師がいる
- 産後のお手伝いをしてくれる人がいる
- いよいよ陣痛!自宅出産の当日の流れ
- 陣痛が始まったら助産師に連絡し準備する
- 普段どおりに過ごし、好きな姿勢でお産
- 出産後は助産師に産後ケアに来てもらう
- 自宅出産するときに考えられるリスク
- モニターがないから緊急時の気づきが遅れる
- 急変の際に医療ケアを行うまで時間がかかる
- 赤ちゃん死亡率は病院出産の3倍かそれ以上
- 超スピード産で自宅出産となってしまったら
- 産まれそうなら産院に電話し救急車も呼ぶ
- 部屋を暖めてタオル、ビニールシートを準備
- 赤ちゃんが産まれたらへその緒は切らない
- まとめ
病院でなく自宅で出産するメリット
慣れた自宅でリラックスして出産できる
妊娠週数が進むにつれて出産への恐怖が増すのは当たり前で、緊張しないママのほうが少ないでしょう。さらに、病院というあまり馴染みのない場所での出産ということで、不安な気持ちは増える一方です。
自宅は毎日生活している場所なので、もっとも心が落ち着きますよね。そんな場所で出産できたとしたら、不安な気持ちも少しは和らぐかもしれませんし、出産中も家族がいるので心強く出産に臨むことができるのではないでしょうか。
陣痛中の移動がなく入院準備も必要ない
病院と自宅との距離やかかる時間はそれぞれだと思いますが、5分で行ける場所もあれば30分以上かかる場合もありますよね。移動中にも陣痛は待ってくれないので、スムーズに移動することも一苦労です。
また、出産のための入院準備も事前にしておかなくてはいけません。いつ来るか分からない陣痛のためにも、早めに準備をしておき、忘れ物がないように注意する必要があります。
自宅出産では、入院準備をする必要もなく、陣痛の最中に病院に行かなくてもよいのです。
命の誕生や尊さを家族で分かち合える
しかし、病院によっては衛生上の問題や安全を考慮して立ち合い出産自体ができないこともありますし、パパだけOKで子どもは許可されない可能性もあります。ママの中には、子どもにも命の誕生を見てもらいたいという思いが強くある人もいますので、参加できないことが心残りになるかもしれませんね。
自宅出産では、陣痛から赤ちゃんが産まれるそのときまでママのそばで応援することができます。家族一丸となって出産に臨むので、強い絆が生まれますよ。
自宅での出産を選択するための条件
健康かつ経過良好でトラブルの可能性が低い
出産直前まで体の状態が良好であっても、直前になって状態が変わることもあります。そういった場合には連携している病院での出産に切り替えて、出産の方針も病院の指示にしたがって変更することになります。
自宅出産は事前になにも問題が見当たらない場合でも、出産中に予想外のトラブルが起こるかもしれません。そのような事態が起こる可能性が0ではないということを意識しておくことが大切です。
引き受けてくれる信頼のおける助産師がいる
それだけ出産は大変な作業になるので、担当してくれる助産師との強い信頼関係が築けている必要があります。出産までに助産師に対して不安感や嫌悪感を感じてしまうと、ママが出産に必要な力を最大限発揮できず、スムーズな出産ができなくなるなど支障がでることも考えられます。
出産日を迎えるまでに、どんな小さなことでもよいので、不安を感じたら納得いくまで相談するようにしましょう。ママ自身と赤ちゃんを安心してお願いできるような関係を築くことができるとよいですね。
産後のお手伝いをしてくれる人がいる
病院であれば、時間になれば食事も提供されますし、掃除や洗濯をする必要がありませんよね。しかし、自宅の場合には、出産後のケアを行いながらもパパたちは通常の生活を送らなくてはいけません。
ママは産後しばらくは、赤ちゃんのお世話をしながら安静に過ごすことが必要なので、いつも通り動くことはできません。ですので、産後のお手伝いをしてくれる人が必要になります。
兄弟姉妹や両親など身近に協力してくれる人を何人か見つけて声をかけておきましょう。