出産前にクッションを選ぼう!円座や授乳クッションの選び方と使用法
出産準備を進める中で、産後の円座クッションや授乳クッションが本当に必要かどうか悩むママは多いのではないでしょうか。そこで今回は、産後のためにクッションを用意する理由や選び方、使い方についてご紹介します。また、本来の用途で必要な期間が過ぎた後の使用方法にも注目してみましょう。
出産後円座クッションを使う理由とは
経膣分娩後の会陰保護のため
出産のときに赤ちゃんが出やすくするため、また出口が裂けてしまうのを防ぐためにも、経膣分娩の場合には会陰切開(えいんせっかい)をすることはよくあります。あくまで、出産の状況によって判断されるものですが、経膣分娩予定の方は心づもりをしておく必要があります。
「陣痛の痛みが上回って会陰切開の痛みは気にならなかった」というママでも、産後は徐々に縫合箇所に違和感や痛みが出てきます。円座クッションは、病院で用意されている場合も多く、食事や授乳などで平面に座るときに役立ちますよ。
いきんだときに肛門裂傷する場合や、退院後のためにも用意しておくとよいでしょう。
経膣分娩で起こりがちな痔のケア
経膣分娩の場合、いきむことによって骨盤底が下へと押し広げられ、その結果として骨盤底筋や陰部神経に影響が出ます。それに加え、持病の痔があるママの場合には、痔がむくんで大きくなったり、皮膚がうまく伸びずに亀裂が入ってしまったりすることがあるそうです。
むくみが落ち着くまでは1〜2週間ほど掛かるので、少しでも痛みを軽減しながら生活を送れるよう、入院中や退院後の生活のためにも円座クッションを用意しておくと安心ですよ。
出産後の骨盤のゆがみを軽減する
骨盤ベルトをつけていても、つけ方が間違っていたり使用中にずれてしまったりすることもあります。ですので、円座クッションを用いて骨盤のゆがみを軽減するとよいですよ。
低反発で柔らかくフィット感があるもの、カバーが洗濯できて清潔に使えるもの、骨盤のゆがみや腰痛対策ができるものなど、様々なタイプの円座クッションがあります。実際に、店頭で座り心地などを確かめて、硬さや使い勝手のあったものを選ぶようにしましょう。
授乳クッションを使うメリットとは
授乳時の姿勢が安定する
最初のころは、赤ちゃんもうまく乳首をくわえることができませんし、試行錯誤しながら楽な授乳姿勢を探すママもたくさんいます。お互いにリラックスして授乳できるようになるまでには、時間が掛かってしまうことはよくありますよ。
授乳のポイントは、赤ちゃんの耳・肩・腰を結ぶ線がまっすぐになるように支え、赤ちゃんの上唇と乳頭が向き合うようにすることです。授乳1回あたり30分ほどの時間が掛かるため、赤ちゃんが飲みやすく、ママ自身も辛くない姿勢を維持する必要がありますよね。
授乳クッションを背中や腰回りに挟むと、授乳時の姿勢が安定しますよ。
授乳時の腕や肩の疲れが軽減する
授乳クッションは、ママの膝に置きその上に赤ちゃんを乗せて使います。授乳クッションを使って、ママが授乳したり赤ちゃんがミルクを飲んだりすることで、腕や肩の疲れが軽減しますよ。
また、授乳時に赤ちゃんの顔を覗き込むようにして授乳すると、ママの姿勢が前かがみになってしまい、肩こりや頭痛などにつながってしまうことがあります。ある程度厚みがある授乳クッションを使って姿勢を整え、ママの体に掛かる負担を軽減しましょう。
授乳時の高さの調整がしやすい
また、産後しばらくは骨盤がゆるんだ状態です。妊娠前のようになるまでには数カ月掛かります。しかし、その間赤ちゃんを抱っこしたり家事をしたりすることで、少しずつ腰への負担が増えてしまいます。
高さのある授乳クッションを使うことで、赤ちゃんの位置を調整し、授乳中に前かがみになる必要がなくなると、腰への負担を軽減することができます。授乳クッションは、腕や肩の疲れを軽減するだけでなく、腰痛対策としても役立ちますよ。