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5歳児の平均身長はどれくらい?動いて遊んで成長を見守ろう

5歳児の平均身長はどれくらい?動いて遊んで成長を見守ろう

5歳というと、そろそろ就学を意識し始める時期ですよね。そのため、運動能力や体の発達をほかの子と比べて不安を感じやすく、身長の低さが気になり始めるパパやママも多くなります。今回は5歳の子どもの身長のデータや、身長を伸ばすためにパパやママができることを紹介します。

5歳児(男女別)の平均身長データ!

5歳児(男女別)の平均身長

大人になると男性のほうが背が高く、女性のほうが背が低いというのが一般的ですが、幼児期は男の子も女の子も身長に大きな差はありません。

5歳児の平均身長は、5歳になった時点ではだいたい107cm前後、6歳になる手前で111cm前後です。

しかし、5歳の子どもは発育の個人差が大きいため、平均身長よりも小さいということは珍しくありません。ただ、4歳からほとんど背が伸びていない、5歳の段階で100cmに達していないなどの場合は、一度医師に相談してみましょう。

また、1月から3月に生まれた「早生まれ」の子どもは、同じクラスの子どもに比べて小さく見え、不安を感じるかもしれませんが、年齢相応の身長であれば問題ありません。

5歳児(男女別)の成長曲線

身長や体重など、体の成長率をグラフで表した「成長曲線」には、「パーセンタイル」と「SDスコア」の2種類がありますが、母子手帳には「SDスコア」を使ったグラフが掲載されています。

「SDスコア」は、子どもの身長から平均身長を引いた数値を、その年齢に応じた「標準偏差」という数で割ると求めることができる数値で、スコアが+2SDから-2SDにあてはまる範囲であれば「問題なし」となります。

例えば、5歳3カ月の女の子で身長が102cmの場合、平均身長よりも5cmほど背が低くなりますが、SDスコアでは-1.42となりますので、問題がないということですね。

ただ、SDスコアが-1.5以下の場合は、専門医に相談してよいかもしれません。

成長曲線は目安として見守る気持ちが大事

母子手帳に掲載されている成長曲線では、平均の成長曲線だけではなく、+2SDから-2SDの範囲の成長曲線が塗りつぶされた形式になっています。

しかし、本やインターネット上で見かける成長曲線は、平均だけが表示されているケースがほとんどです。そのため、実際は問題ない範囲にいるのに「平均から外れている」と不安になってしまうケースがあります。

また、子どもの成長はグラフどおりになるとは限りません。成長曲線どおりぐんぐん背が伸びる子がいれば、ゆっくり伸び続ける子、急に大きくなる子もいます。

成長曲線はあくまでも目安と考えて、少しくらい外れていても大丈夫。と気持ちを大きく持ち、子どもの成長を見守れるとよいですね。

身長が伸びないときの原因と対処法

身長が伸びない主な原因

身長がいつまで伸びるかは個人差がありますが、女の子は15歳、男の子は17歳までといわれています。5歳ならこれからまだまだ伸びるとはいえ、やはり身長が伸びないと心配ですよね。

身長が伸びない原因はさまざまですが、栄養不足や運動不足が原因になっていることがあります。また、子ども自身が「成長を拒否する気持ち」を持っているなど、心理的な要因で身長が伸びないこともあるようです。

さらに、ホルモンの異常や染色体の異常、骨や内臓の病気といった要因のほか、低体重などで生まれた子どもの中には、成長曲線から外れたままゆっくり成長する子どももいます。

身長が伸びない原因をきちんと調べて、子どもに合った方法でサポートすることが大切です。

低身長の場合は治療が必要?

身長の伸び方が成長曲線から大きく下回り、SDスコアが-2.0以下になると「低身長」と診断されます。

成長曲線の範囲ぎりぎりで成長してきた子が成長曲線から外れてしまった場合はもちろん、これまで順調に成長していた子が急に伸びなくなった場合も注意が必要です。

低身長は、ホルモン分泌の異常や骨、内臓の病気が原因となっていることがあります。中には、命に関わる疾患もあるので、低身長といわれたときは専門医を受診してくださいね。

栄養や運動の不足が原因となっている場合は生活の改善で成長を促すことができるので病院で治療する必要はないかもしれません。しかし、ホルモン異常や骨の病気などの場合は、できるだけ早い段階で治療を始める必要があります。

低身長の場合の治療はどんなもの?

低身長と診断された場合、病院ではまず、問診、血液検査、ホルモン検査、レントゲン撮影を行い、内臓や骨などに病気がないかを調べてくれます。

検査によって病気などの可能性がなさそうだと判断された場合は、食事などを改善しながら外来で成長を見守ることになるようです。ただし、なんらかの病気が疑われた場合は、病気を特定するための精密検査が必要です。

成長ホルモンの分泌に異常がある場合は成長ホルモンの投与、甲状腺機能低下症の場合は甲状腺ホルモンの投与などホルモン治療が行われます。また、軟骨無形成症などの骨の病気では、整形外科手術を行うこともあるそうです。

いずれの場合も、早めに治療を始めたほうが効果が期待できるので、早めに受診をしてくださいね。

子どもの成長は毎日の食事が重要

規則正しい食事生活が大切

2歳から5歳の「幼児期」は、乳児期の次に体が成長するだけではなく、食事生活の基礎ができる時期です。そのため、「子どもの成長は6歳までの食事で決まる」という学説もあるほど、幼児期の食事生活は重要だといわれています。

しかし、「子どもの成長のために食事生活を見直そう」といっても、何から始めればよいかわかりにくいですよね。

そんなときは、食事の時間を決める、規則正しく食事をするということから始めてはどうでしょうか。

規則正しく食事をすると、食事の時間に合わせてお腹がすくようになり、しっかり食事をできるようになります。生活全体が規則正しくなり、睡眠時間も安定することで、ホルモンや自律神経が整い、体調や情緒が安定しやすくなりますよ。

栄養素を補おう!おやつのすすめ

幼児期は胃袋が小さい上、運動量が多く体が大きく成長するので、1日3回の食事では栄養が不足しがちです。そのため、昼と夜の食事の間に1回、軽い食事を取り入れることが推奨されています。

実は、この昼と夜の間の軽い食事が「おやつ」です。「おやつは第4の食事」と紹介している育児書もあるくらいですよ。

「おやつ」というとチョコレートやクッキーなどの甘いお菓子をイメージしがちですが、幼児期の「おやつ」は栄養を補う目的がありますので、甘いお菓子である必要はありません。

味覚を育てる大切な時期でもあるので、砂糖をふんだんに使った甘いお菓子ではなく、サツマイモや果物などの自然な甘みを活かしたおやつや、小さなおにぎりなどがおすすめです。

注意して取りたい栄養素は?

体と脳が大きく成長する幼児期のなかでも、活動量が多い5歳は成長に必要な栄養の量が多くなります。食事バランスと栄養不足に注意しなくてはいけません。

特に、筋肉、内臓、骨を育てる「たんぱく質」、酸素や栄養を体に行き渡らせる血液の元になる「鉄分」、強い骨や歯の元になる「カルシウム」は意識して取りたい栄養素です。

中でもカルシウムが不足すると成長不良を起こすといわれています。日本人は基本的にカルシウムが不足傾向にあるといわれていますので、乳製品や小魚などを食事に取り入れ、不足しないよう注意してくださいね。

また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、カルシウムが骨や歯に行き届くよう調整するマグネシウムなども一緒に取ることも大切です。
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