アメリカで幼児バイリンガル教育!勉強法や教育の価値観の違い
フォニックスを学び英語基礎を作る
英語の単語は日本語の「りんご→Ringo」のように、アルファベットを一つ一つ発音していけば読めるわけではありません。
アルファベットの塊が単語になり、並び方によって発音が異なるので、はじめの単語は読み方が分からないと読めません。
フォニックスでは、Aはア、Bはブッ、Cはクッというように1文字ずつ発音の仕方を学習し、さらにアルファベットが〇〇〇と並んだ場合にはこのような発音というように、さまざまな組み合わせ、例外の単語などを教えていきます。
フォニックスを覚えると、知らない単語でも発音し読めるようになります。
サイトワードを覚えて英単語を塊で把握する
各学年や年齢で身につけておくべきサイトワードのリストがあり、学校でフォニックスと並行して学習していきます。
英語圏で生活するにはサイトワードが欠かせず、日常会話の約90%はサイトワードでカバーされ、よく使われるサイトワードのTop10は「the, be, to, of, and, a, in, that, have, I」といわれています。
日本でも有名なドクタースースの「Cats in the hat」はサイトワードだけで書かれていて、おすすめの本です。
日本の価値観とまったく違うアメリカの幼児教育
多文化社会だからこその差別問題教育
アメリカではアニメや子ども向けの番組には、白人、黒人、ヒスパニックやアジア人など、様々な人種のキャラクターを登場させるものが多くあります。
今アメリカでとても人気のあるアメリカンドールという会社では、多人種の人形だけではなく、車いす、歯の矯正器具などの付属品や髪の毛のない人形までが発売されているほどです。
また、自閉症などの子どもへの理解を深める活動や、感謝祭(サンクスビギング)の前などは貧困家庭へ配るための食糧寄付を募る活動が行われている学校もあります。
地域によって差がありますが、様々な人がいるということを子どものころから学ぶ機会が多く与えられています。
個性に合わせた教育重視
「No child left behind(落ちこぼれを作らない)」というモットーのもとに、様々な取り組みがされています。
英語が母国語でない子どもたちのためのESOL(English as a second or foreign language)や、リーディングや算数を、クラス内でレベル別にグループ分けをしている学校もあります。
1人1人の能力を伸ばすことが重要視され、みんな同じように勉強する日本とは大きく違う部分があります。
幼児教育に必須のヘッドスタートプログラム
アメリカ政府の健康および人的サービス省(Department for Health and Human Services、略してHHS)の行っているプログラムで、低所得者層の3歳から4歳の子どもを対象とし、小学校へ入るまでに、アルファベットが読め、10までの数が数えられることを目標としています。
低所得者層の子どもや家族に教育だけでなく、栄養や健康面、さらに両親までもが、様々なサービスを受けることができます。ヘッドスタートに通う子どもたちには、無料の朝食や昼食が支給されることがあります。
まとめ
大きくなって自分の意思で日本語を勉強したいと思ってから勉強することもできますが、子どものころは多言語でもどんどん吸収していきます。
アメリカで暮らすのなら英語をきちんとできるようにしないといけませんが、日本語はどこまでのレベルを目指すのか、年齢が上がったら目標を決めるとよいそうです。
そして、その目標に向かってぜひ親子で頑張ってください。