幼児期の脳の発達について知ろう!発達を促す関り方や遊ぶポイント
遊びが子どもの脳を育てる最高の方法
運動が脳を発達させる理由
多くの情報が送られることで、脳の前側にある前頭前野という部分が活性化されると考えられています。前頭前野とは、人の行動や感情をコントロールする部分であり、集中力、思考力、計算力、記憶力、決断力はここが働いているといわれています。
同時に、お友だちと一緒に運動をすることも脳の機能を高めてくれます。お友だちとふれあうことで前頭前野が使われ、興奮や抑制をコントロールする機会が増えるのです。前頭前野が使われますので、脳の機能を高めてくれるのです。体を動かして遊ぶことは、脳の発達にとても大切なことみたいですよ。
子どもの「自由」が運動能力を高める
そして、自由に遊べるのが楽しくて、なかなか帰ろうとしませんよね。それだけ長い時間体を動かしていても、嫌がることもないのです。すごい運動量です。
自分で考えて遊ぶときの子どもの発想は豊かです。色々な動きもしますし、手先を使ったり、体を大きく動かしたり…。本当に色々な動きをします。動きのレパートリーが多くなるというわけですね。
以上の点からも、決められた動きをするよりも自由に体を動かす方が、運動能力が高められるのです。それだけ、脳が刺激され、脳も育っているということですね。
スキンシップが脳を育てる
赤ちゃんが体にやさしく触れられたり、抱っこされたりして、皮膚からママの温かさを感じると、大脳の「島皮質」という部分を介して、人に対して温かい気持ちを持てるようになるそうです。だからママに抱っこされている赤ちゃんは穏やかな表情をしているのですね。
この神経の回路は、スキンシップを通して温かい気持ちになるということを繰り返して、脳も育っていくのです。ですから、たくさん抱っこすると、赤ちゃんの脳を育てることになるのですね。
楽しみながら大人も子どもも脳を鍛える
絵本の読み聞かせはよいことづくめ
絵本の読み聞かせは、ママの声をきくことで子どもが落ち着くという効果が得られます。気持ちが落ち着いていると、子どもの興味が引き出しやすく、情緒発達や想像力、言語能力が刺激されやすいといわれています。
ママの声をききながら、子どもは想像力を働かせてストーリーを理解しようとし、色々な言葉をききながら意味を覚えていきますので、言語能力を刺激することもできます。
本の読み聞かせ中は、脳の大脳辺縁系という喜怒哀楽をつかさどる部分が活発に働くといわれています。お話の中の人の気持ちになって、情緒発達も刺激されるのですね。
手は第二の脳!手先を器用に
手先の細かな作業をするということは、脳の前頭前野を使う作業になります。手は第二の脳といわれるだけあり、手を使って遊ぶということは、脳の発達にもよい影響がありそうですね。
手先を繊細に動かすことは、前頭前野でも新しい部分を刺激することになります。この部分は、2歳までに大人のレベルまで発達するといわれていますので、2歳までにできるだけ手先の細かな作業をすることがよいのですね。
例えば、細かく紙を破る、ビーズをつまむ、などの手先の細かな動作がありますね。ママも一緒に手先を使う遊びを楽しみましょう。
わらべ歌の効果はリズム感だけじゃない
子守歌のように歌っているママもいると思いますが、言葉を覚えることや、音感やリズム感をつけるためにもよいといわれています。しかし、それだけでなく歌を歌うことは、口を動かし、歌詞やリズムを思い出し、体全体を使うことになります。
楽しみながら歌うことで成長を早め、脳も刺激することでその発達も促してくれるのです。手遊びも歌に合わせて行えば、さらに脳によい刺激を与えることになります。
ママも昔を思い出しながら、子どもと一緒にわらべ歌をたくさん歌ってみましょう。ママの脳も活性化してくれますよ。
まとめ
ママやパパが安全基地としての役割を果たし、脳に必要な栄養もしっかりと取ることで、より脳を発達させることができそうです。そうした基盤があるうえで、子どもが安心して、自由に発想しながら遊びながら脳の発達を促したいものですね。
スキンシップを図りながら、絵本の読み聞かせをしたり、わらべ歌を歌ったり、手先を使って遊んでくださいね。