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幼児期の脳の発達について知ろう!発達を促す関り方や遊ぶポイント

幼児期の脳の発達について知ろう!発達を促す関り方や遊ぶポイント

幼児期は脳の発達にとても大切な時期です。脳はどうやって発達していくのでしょうか?脳の発達の特徴を知って、脳がより効果的に発達できるように関わってみましょう。ママが少しでも意識して関わることで、子どもの脳の発達が変わるかもしれませんよ。親子で楽しみながら脳を育てる遊びをしてみてくださいね。

生涯において幼児期は脳の発達に重要な時期

人間の脳は3歳までにほとんど完成する

ユニセフが出している「2001年世界子供白書」の冒頭でも、「子どもが3歳になるまでに脳の発達がほぼ完了する」と記述されています。さらに、子ども時代の初期に「どのように発達するかがのちの学校での学業の成否を決め、青年期や成人期の性格を左右する」とも断言してます。

これは世界各国の研究の結果でも明らかになっています。ジャクソン・スキャモンの発育曲線でも、脳の発達は3歳で約80%、6歳までに約90%完成するということがわかります。特に3歳までの周囲の関わり方が脳の発達に影響を与えるのは事実です。

昔から日本でも「三つ子の魂百まで」といわれるように、3歳までに人間の性格や知能、運動能力などの土台が完成するようですよ。

幼児期の脳の発達に必要なこと

ユニセフによると、幼児期の脳の発達に必要な要素が四つ挙げられています。それぞれの要素について簡単に説明します。

・安全と保護
子どもを暴力から守ることで、子どもの基本的人権を尊重し、生まれ持った潜在能力を十分に発揮できるようになります。叱るときについ手が出ないよう気をつけたいですね。

・健康と栄養
適切な栄養を取ることは脳の発達には欠かせません。母乳育児は子どもの健康的な情緒、認知の発達を助けてくれるようですよ。

・幼児教育
質の高い幼児教育は子どもの学習能力を高めます。

・刺激とケア
幼児期は親や周囲の大人とのふれあいの中でたくさんの刺激を受け、脳が発達していきます。幼児期のスキンシップは脳の発達によいことばかりですよ。

まずは「からだの脳」を育てよう

また、人間の脳は大きく「からだの脳」「おりこうさん脳」「こころの脳」の三つに分けることができます。そして、それぞれには異なる役割があります。

・からだの脳(大脳辺縁系、脳幹)
呼吸、睡眠、食欲など、生命維持に関わる脳です。

・おりこうさん脳(大脳皮質、小脳)
言葉や運動能力などに関わる脳です。

・こころの脳(大脳皮質の前頭葉)
思考力や創造性など、人間らしく生きるために重要な役割を果たす脳です。

また、これらの脳は同時に発達していくわけではありません。まずは、生きるために必要な「からだの脳」を育てていくことが、健全な脳の発達のために求められます。

次の章からは、これまでの内容を踏まえて、より詳しく説明していきます。

幼児期の脳の発達には順番とバランスが大切

早寝、早起きで脳作りの基礎を

「からだの脳」は出生後から約5年をかけて育っていきます。その次に、1~18歳ころになるまでに「おりこうさん脳」が育ちます。この二つの脳がある程度育つと、「こころの脳」が完成していきます。

この発達の順番を無視して、子どもと関わると、知らず知らずのうちに子どもの才能をつぶしてしまうこともあります。中には原因のわからない体調不良を訴えたり、不登校になったりする子どももいるようですよ。

元になる基礎の脳の部分がきちんと育っていないと、それ以降の脳の発達に影響するといわれています。ですから、早寝早起き、食事を三食きちんと食べるなどといった生活リズムを整えることが大切になってきます。生活のリズムが整うことで、脳の基礎ができてくるのですね。

自分を受け入れてくれる環境で安心を

子どもはママやパパが大好きです。大好きなママやパパがそばにいてくれたら安心していますよね。これは、子どもにとってママやパパが「安全基地」になっているからです。

外にいって何か困ったことがあったら、帰ってこられる安全基地があるから、安心してママから離れて色々なことにチャレンジできるのです。この安全基地がなくては、不安で外で色々なことにチャレンジできず、新しい刺激もありませんから、子どもの脳も発達しないのです。

子どもが色々なものをなめて物を確認したり、ソファなどによじ登ったり、色々な体験をしているのは、周囲の環境を確認しているのです。こうして確認することが、脳を発達させることなのです。汚れるから、手間がかかるからとやめさせないでくださいね。

栄養たっぷりのご飯でエネルギーを満タンに

色々な体験を通して、外から脳の発達をうながすことも大切ですが、脳の内側からも発達をうながす働きかけをしてみましょう。脳に必要な栄養を送るように、栄養たっぷりのご飯を食べることが必要です。

脳の60%は脂肪でできています。青魚に多く含まれるDHAやEPAといった「オメガ3系脂肪酸」を取り入れることで、脳を構成する細胞膜が柔軟になります。そうすることで、様々な情報をキャッチして柔軟に思考する脳が作られるのです。

残りの40%はタンパク質です。タンパク質は、消化酵素によって「アミノ酸」に分解され、脳内で判断力や記憶に関わる神経伝達物質の材料となるのです。新鮮な魚、大豆、卵を食べることで、必要な栄養素を効率的にとることができるのです。
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