子どもと一緒にごっこ遊びをしよう!遊び方の種類や楽しくなる工夫
子どもがよく遊んでいるごっこ遊びには、どんな意味があるのでしょう?また、ごっこ遊びを通して、子どもは何を得て、どんな刺激になるのでしょうか?子どもとのごっこ遊びで、大人がどのように世界を広げてあげられるか、その関わり方やごっこ遊びのアイテムについて考えてみます。
ごっこ遊びで身につける力と遊びの種類とは?
ごっこ遊びと見立て遊びの違い
見立て遊びとは、物を何かに見立てて遊ぶことです。コップがあるだけで、まるでジュースが入っているかのように飲むまねをしたり、積み木を見て、車や電車の音を発して動かしてみたり、物を使い、「つもり」になって遊ぶことをいいます。
ごっこ遊びは、「自分が人や物のまねをする」のに対して、見立て遊びは、「物を何かに見立てて遊ぶ」ということです。どちらも子どもの関心や興味から芽生えた遊びだといえるでしょう。
ごっこ遊びで子どもに育つ力
またその中で、他者とのかかわり方も学ぶことができるでしょう。自分の意見を主張したり、わがままをしたり、相手の気持ちをくみとったり、衝突したり、遊びを通して、生活の中で自分を表現し、自分の思いを他者に伝える力が育ちます。
自分の思いを表現することは、大人になっても大切なことです。ごっこ遊びをすることで、記憶力、観察力、想像力、演技力、コミュニケーション力が育ち、「生きる力」が養われていくでしょう。
ごっこ遊びの種類と具体例
次にお友だちと複数人でごっこ遊びを始めるでしょう。これは、自分が想像したことを複数人で共有することができるという成長の現れでもあります。
男の子は、怪獣やロボットを持って戦いを演じる子が多いでしょう。女の子は、お人形を使って着せ替えしたり、買い物したり…どちらも自分をおもちゃに置き換えて遊ぶのが特徴です。また忍者やテレビのヒーローになりきって遊ぶ子もたくさんいます。
おままごとは、生活の延長線上にある一番身近なごっこ遊びでしょう。
各年齢におけるごっこ遊びの発達段階
1~2歳は「ふり」が楽しいごっこ遊び
おすわりがしっかりできて、ズリバイなどで動き始める頃、「いないないばぁ」などのまねを楽しむようになります。そのうち、コップの中に何もはいっていないのに「飲んでいるふり」をしてみたり、食べたり、電話をかけたり、身近な動作の「ふり」をするようになります。
まね遊びをしながら、たくさんの動作に触れることは、次の遊びへつながることになります。赤ちゃんがまねしやすい動きをたくさん見せてあげましょう。そしてその反応を楽しんであげてみてください。お互いのまねを楽しむことにより、たくさんのコミュニケーションがうまれることでしょう。
3~4歳は道具を使った「見立て」ごっこ
他者と関わりながら、その役になりきり、集団の中でふるまうことで、コミュニケーション力や言葉の力を身につけることができるでしょう。子どもは、ストーリーを展開して遊びます。お店やキッチンや幼稚園など、そのストーリーが展開される場所を作ってあげると、より遊びが広がるでしょう。
レジスター、おままごとセット、机やイスなどは、イメージを持ちやすい道具です。子どもの世界観を壊さずに、大人は展開を楽しむとよいでしょう。
5~6歳は本格的な「なりきり」ごっこ
言葉で意見をいえるようになった分、相手との考えの違いで衝突することもあるかもしれません。すぐに仲裁に入りたくなりますが、じっと様子を見守りましょう。もし間違ったことをいっても、すぐに否定をするのではなく、子どもの考えを受け止め、提案してみましょう。
ごっこ遊びは、お互いの世界観を共有して展開するため、思いやりを学ぶこともできます。友だち同士だけで遊ぶのが楽しくなってくる時期です。子どもだけの世界を楽しませてあげるのがよいかもしれません。
ごっこ遊びがもっと楽しくなる工夫
遊び方無限大な手作りグッズ
ティッシュの空き箱、段ボール、ラップの芯など、家庭から出てくるもので、掃除機やテレビや電子レンジなど、ありとあらゆる家電に変身。自分で作ると、子どもも愛着が出てくるでしょう。また、フェルトやお手玉など布製のおままごとセットも温かみがあり、素敵です。カラフルな布で、果物や野菜やお菓子などの食材を作ることができます。
欲しいなと思うアイテムを手作りによって生み出すことができ、ごっこ遊びの世界がさらに深くなります。