ハリネズミを子どもと育てたい!種類や特徴と飼う際の注意点
背中にたくさんの針を持つハリネズミは、かわいらしい表情や動きにより人気が出ている小動物で、ペットとして迎えたいと思っているママもいるかもしれません。子どもと一緒にハリネズミを育てるとき、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。ハリネズミの種類や特徴とともにご紹介します。
飼う前に種類や特徴を調べてみよう
たくさんあるハリネズミの種類
日本のペットショップで見かけるハリネズミのほとんどはヨツユビハリネズミという種類です。中央アフリカやセネガル、エチオピアなど温かい地域に生息している種類となりますよ。体長18~22cmほど、体重は300~500gほどになる種類で、指が4本しかないのが特徴的です。
かつてはペットとして飼育されていたナミハリハリネズミ(ヨーロッパハリネズミ)やオオミミハリネズミ、アムールハリネズミは特定外来種に指定されているため、現在日本ではペットとして飼育できません。
ハリネズミのカラーバリエーション
見かけることが多いのはスタンダードカラーといわれる色で、皮膚と目が黒色で、針がグレーと白のソルトアンドペッパーといわれる色合いをしています。チョコレートのような茶色っぽい色をした針の色を持つハリネズミも、スタンダードカラーに含まれますよ。
ピンク色の皮膚を持ち、目は黒、針の部分は茶色と白が混ざったシナモンも人気です。シナモンよりも針の色が薄いシニコットやさらに色が薄いアプリコットは、目の色が赤っぽく、よりキュートに見えますよ。
ハリネズミの特徴といえば針
ただ、びっくりしたり怒ったり怯えたりすると、すぐに警戒して針を立てます。このときに針に触れるととても痛い思いをすることになります。
ハリネズミの針は注射器の針のように鋭く、針が抜け落ちて床に落ちているのを誤って踏んでしまうと激痛を感じることもありますよ。ハリネズミをケージから出してお部屋をお散歩させた後は、針が抜け落ちていないかよくチェックする必要がありますね。
子どもにも習性や生態を伝えよう
臆病だけど懐いてくれる生き物
ですが、頭がよい動物で記憶力も高いといわれています。臭いや音もよく覚えるため、飼い主の臭いや音を記憶し慣れることも多いのです。
最初は警戒することが多いハリネズミですが、飼い主に慣れてくると手のひらの上で丸まってうたたねをすることもあるそうですよ。
個体差があり、懐きやすい個体と懐きにくい個体がいます。過剰に触ったり、無理に慣らそうとしたりせず、自分の臭いを覚えてもらい自然に懐いてくれるよう接するとよいですよ。
狭いところが大好きで夜行性
野生のハリネズミは夜にエサを探しに出かけます。つまり、夜行性なので昼間はもっぱら寝ていますよ。長く飼っていると人の生活時間に適応する場合もありますが、基本的には昼間はそっと寝かせてあげましょう。活動が活発になるのは夜9時ごろから深夜にかけてなので、起きている様子を子どもはなかなか見られないかもしれませんね。
注意が必要なハリネズミの鳴き声
「フッフッ」や「プシュー」と早く鼻を鳴らすような鳴き声をあげているときには警戒をしているときに出します。針を立たせるのと同時に聞こえるため、この声が聞こえたら触らずそっとしておきましょう。
「キューキュー」や「キーキー」と悲鳴のような鳴き声が聞こえたときには、苦痛や強い恐怖心を感じたときにあげる鳴き声です。怪我をしたときに出す鳴き声なので、すぐに怪我がないかを確認するようにしましょう。
ハリネズミを飼う際に注意すること
排泄物の処理と健康チェック
排泄物を処理するときにはその様子を観察することで健康状態のチェックができます。もし粘膜のようなものが見えたら、ハリネズミの身体にストレスや負担がかかっているのかもしれません。飼育温度や環境、ストレスを与えていないかを確認しましょう。
排泄物が水っぽい場合は下痢をしている状態です。細菌や真菌、寄生虫が原因となる場合があるので、獣医師に診てもらいましょう。