妊娠を希望する夫婦に必要な検査とは?赤ちゃんを迎える準備と心得
妊娠するというのは、一つの命を生み出す大切な出来事です。妊娠を希望するにあたって、夫婦でしっかりと赤ちゃんを迎えられるよう準備を整えたいですね。この記事では、妊娠において心得ておきたいことや、必要な検査などをご紹介していきます。赤ちゃんを迎えるための準備の一つとして、お役立てくださいね。
まずは妊娠前にできることから始めよう
基礎体温を記録して生理周期を把握しよう
基礎体温を測ると、生理の周期が正常であるか判断しやすくなります。体温の変化によって、女性ホルモンの分泌や排卵に問題がないかも推測可能となるでしょう。基礎体温を記録すると、毎月の排卵日が大まかに予測できるようになるので、妊活にも役立つとされています。
原則として、計測は毎日決まった時間に行いますが、忘れてしまっても続けることが大切です。継続する中で、自分の基礎体温の変化の流れを知ることができるでしょう。
葉酸などの栄養をしっかり蓄えよう
胎児の神経管は、受精後28日~6週末で完成するため、この期間までに母体に十分な葉酸があることが望ましいです。しかし、実際の葉酸の摂取は、妊娠が判明してから開始するという女性が多く、それではもっとも重要な摂取タイミングには間に合いません。
そもそも胎児の心音が確認され、妊娠が確定するのは6週目ごろなので、この時点で葉酸を摂り始めたとしても、そのタイミングではすでに胎児の体で出来上がっている部分があるということです。妊娠する可能性がある女性は、日ごろから葉酸などの栄養をしっかり蓄えておきたいですね。
夫婦ともに妊娠に備えての心の準備が大切
女性は妊娠すると、体やホルモンバランスが大きく変化し、妊娠前と同じようには動けないことが多くなります。そのため、パパに家のことを頼むため夫婦で話し合い、パパが頼まれた家事などをパパ自身が取り組みやすいよう準備や調整しておくことが必要です。
また、男性は、お腹の中の新しい命を身をもって実感できるママとは違い、父親の実感が湧きにくい面があるので、ママと一緒に妊娠や出産についての本を読んでおくと、ママの辛さやフォローの仕方などが理解しやすくなるでしょう。
ママが受ける妊娠前の検査はどんな内容?
母子感染を防ぐための検査をして抗体を作る
このように何らかの微生物がママから赤ちゃんに感染することを「母子感染」といい、その感染経路は大きく三つに分かれます。
・胎内感染…お腹の中で赤ちゃんに感染する
・産道感染…分娩時、産道を通るときに感染する
・母乳感染…赤ちゃんが母乳を飲むと感染する
風疹以外にも、麻疹、水痘・帯状疱疹など、母子感染を注意したいものは様々あり、妊婦健康診査で検査が行われるものもあるので、しっかりチェックしましょう。
性感染症の心配がないかチェック
性感染症の中でも、若い女性に多いのがクラミジアです。女性の場合、クラミジアに感染しても無症状のケースが多く、妊娠中の検査で初めて気がつくということも珍しくはありません。クラミジアに感染していると、卵管に炎症が起き、不妊や子宮外妊娠の原因になることがあります。
ほかの性感染症でも流産や早産の原因になったり、分娩時に胎児に感染すると髄膜炎や肺炎などの重症感染を起こしたりするという心配があるため、妊娠前や妊娠中にも、性感染症の心配がないかはしっかりチェックしたいですね。
妊娠に影響のある疾患の検査を受けることも
甲状腺の機能が低下すると、不妊、流産や早産、妊娠高血圧症候群などのリスクにつながるので、妊娠する前から甲状腺機能を正常に保つことが重要です。なお、成人女性の7~8人に1人の割合で、橋本病の素質を持っているとされるため、誰でも注意が必要です。
妊娠すると、甲状腺ホルモンの必要量は約1.5倍に増えます。しかし、万が一、橋本病であると診断されても、妊娠を希望する場合や妊娠確定後に、甲状腺ホルモン薬の開始などでコントロール可能です。なお、ホルモン薬は、妊娠中、授乳中の服用も問題ないので心配はいりませんよ。
パパも妊娠前の検査を受けておくことが肝心
採血でわかる男性ホルモンの検査
まず、男性の不妊検査の一つに、ホルモン検査があります。これは男性不妊に関する一般的な検査の一つで、血液検査の一環として調べられます。主に、プロラクチン、テストステロン、LH(黄体刺激ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)の四つのホルモンについて測定します。
これらの数値に異常がある場合、性機能障害、精液性状低下、高度の精液性状低下、無精子症などのリスクが考えられます。自覚症状がない場合もあるため、検査を行うことが妊娠への近道となることもあるでしょう。