新生児期の運動は赤ちゃん体操!効果や注意点、便秘に効果的な運動法
生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんどの時間を寝てすごしますね。もし、赤ちゃんが目を覚ましている時間があれば、スキンシップをかねて赤ちゃん体操をしてみませんか。赤ちゃん体操は便秘解消に役立ちますし、ほかにも効果が見られます。ここでは、赤ちゃん体操の効果や注意点、運動法をご紹介しますね。
目次
- 新生児の運動(赤ちゃん体操)について
- 赤ちゃん体操とはどんなもの?
- 赤ちゃん体操はいつからできるの?
- 赤ちゃん体操を始める前の準備は?
- 新生児の運動(赤ちゃん体操)の効果
- 運動能力の発達によい
- 知能の発達を促してくれる
- 赤ちゃんのやる気を育ててくれる
- 新生児の運動(赤ちゃん体操)の注意点
- 赤ちゃんの体調や機嫌のよいときにしよう
- 発育に合わせて体操をしてあげよう
- 新生児の運動(赤ちゃん体操)のやり方
- 新生児期の手の体操方法
- 新生児期の腕の体操方法
- 新生児期の股関節の体操方法
- 新生児期の便秘にも効果的な体操・運動方法
- 「の」の字マッサージ体操
- 5本の指マッサージ体操
- 自転車こぎマッサージ運動
- まとめ
新生児の運動(赤ちゃん体操)について
赤ちゃん体操とはどんなもの?
赤ちゃん体操は、赤ちゃんが生まれながらに持っている運動機能の発達を、順調に促進させるために行うものです。乳児の首がすわる、寝返りをする、座る、ハイハイをする、立つ、歩くというように、段階的な発達に応じた運動機能に刺激をあたえて、赤ちゃんが自ら動き出せるようにサポートすることを目的としています。
体操といっても激しいものではなく、ママとのスキンシップの時間と考えてもよいですね。赤ちゃん体操でママと赤ちゃんの絆も深まりますよ。
赤ちゃん体操はいつからできるの?
また、上達を目的とする体操ではないので、新生児から取り入れることができます。成長するにつれて赤ちゃんの可動域も広がるので、赤ちゃんの月齢や成長にあわせて進めることができますよ。
赤ちゃん体操に、回数や時間の決まりや制限はありません。赤ちゃんがうれしそうにしている場合は体操を続けてもよいですし、少しでも嫌がる場合は無理をせずに、やめておくとよいでしょう。
赤ちゃん体操は、今後、赤ちゃんが動き始めるためのサポートを目的としているので、赤ちゃんの様子をみながら始めてくださいね。
赤ちゃん体操を始める前の準備は?
室内は掃除を済ませ、換気をして空気をきれいにしておきましょう。きれいな空気のなかで体操をするとママも赤ちゃんも気持ちがよいですよね。
赤ちゃん体操は、マットレスやタオルを敷くなど、ある程度の固さを感じる場所の方が運動をしやすいそうですよ。やわらかい布団の上での体操はやめておきましょう。
赤ちゃんの服装は、薄着もしくは裸でもかまいません。赤ちゃんが嫌がらない服装を選んであげてくださいね。
体操を始める前の準備を簡単にご紹介しましたが、改まって体操の時間を作るというよりは、普段のふれあいのなかから、自然と体操ができるとよいですね。
新生児の運動(赤ちゃん体操)の効果
運動能力の発達によい
まず、運動能力の発達につながります。赤ちゃんの運動能力の発達は、生まれた直後から始まっているので、早い時期から体を動かすことで運動能力が身につくそうですよ。
運動能力がある、ないは生まれつきではなく、日々の生活のなかで正しく赤ちゃん体操を取り入れることにより、運動能力の向上につながるようです。さっそく、赤ちゃん体操を実践したいというママやパパもいるのではないでしょうか。
新生児は寝ていることが多いので、赤ちゃんが起きていて、機嫌のよいタイミングで行ってくださいね。
知能の発達を促してくれる
五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五つのことをいいます。大好きなママの顔を見たり、声を聴いたりしながら触れ合うことで五感が働いて、知能の発達につながるそうですよ。
ねんね期の赤ちゃんは、ママやパパの顔を見たり声を聞いたりすると安心しますし、興味津々です。また、赤ちゃんがママやパパの話を聞くことは、赤ちゃんが言葉を記憶していくよい機会にもなりますよ。
赤ちゃん体操をしながら、話しかけたり、歌いかけたりしたときに、赤ちゃんが喜ぶ姿はかわいいですよね。
赤ちゃんのやる気を育ててくれる
赤ちゃん体操で、体の動かし方を伝えることができますよ。赤ちゃんの「やりたい」という気持ちをサポートしてあげることで、赤ちゃんが「できた」という満足感を感じることができます。
満足感は、次の「やりたい」という意欲につながります。「やりたい」という気持ちがたくさんあると、意欲の高い子どもに成長します。
ママやパパが「やりたい」という気持ちを増やしてあげることが大切で、ママやパパの接し方で子どもの意欲に差が生まれるそうですよ。赤ちゃん体操を機に、赤ちゃんのやる気を育てたいですね。
新生児の運動(赤ちゃん体操)の注意点
赤ちゃんの体調や機嫌のよいときにしよう
赤ちゃん体操は、毎日取り入れると、その分、運動能力の発達のサポートにつながりますが、必ずしも毎日行わなければならないものではありません。赤ちゃんの様子にあわせてくださいね。
赤ちゃんは、泣くことでしか思いや気持ちを表現することができませんよね。赤ちゃんが泣き止まなかったり、機嫌が悪かったり、ぐずったりした場合は、赤ちゃん体操をやめておく方がよいでしょう。
また、赤ちゃん体操に決まったルールはありません。赤ちゃん体操を通じて、ママと赤ちゃんがスキンシップをとることで、赤ちゃんが笑ったり、うれしそうにしていたりすると、それが赤ちゃん体操といってよいでしょう。
赤ちゃんの好きな体操の方法や機嫌にあわせて、ママも一緒に赤ちゃん体操を楽しみましょう。ママの楽しい表情が、赤ちゃんにも伝って親子の楽しい時間になりますよ。
発育に合わせて体操をしてあげよう
そのため赤ちゃん体操は、赤ちゃんの発育に合わせて行いましょう。もしも、無理かなと感じたら、進めることをやめたり、一つ前の段階に戻ったりしてもよいですよ。
新生児のうちは、慣れるまで短時間で終わらせるようにします。5分程度で様子を見ながら、少しずつ時間や回数を増やしていくと赤ちゃんの負担にもなりにくいでしょう。
生まれたばかりの赤ちゃんは、本格的な赤ちゃん体操をすることは、まだできません。この時期は、ママが赤ちゃんに触れることを意識して、手や指、足を優しく動かす程度でとどめてくださいね。
ママと赤ちゃんが、赤ちゃん体操に慣れてきたら、新しい動きを取り入れてあげるとよいですよ。新しいことをしてみたり、できたりすると、赤ちゃんも喜んでくれるかもしれませんね。
ママとのスキンシップで、赤ちゃんの心は安心して、落ち着くといわれています。新生児のうちから、赤ちゃん体操の時間を楽しんでくださいね。
新生児の運動(赤ちゃん体操)のやり方
新生児期の手の体操方法
原始反射の種類に「掌握反射」があります。掌握反射とは、赤ちゃんの手のひらに物や指が触れると、自然に赤ちゃんの指が曲がって、ぎゅっと物や指を握る動きをいいます。
この掌握反射を利用して、ママの指で、赤ちゃんの手のひらの小指側から親指側へ触れてあげると、赤ちゃんはぎゅっと握ります。ママとスキンシップをとりながら、赤ちゃんの手の力をつけてあげましょう。
ママの指を赤ちゃんの小指側から出し入れして、赤ちゃんがグーパーするような動きがよいですよ。
新生児期の腕の体操方法
仰向けに寝ている状態の赤ちゃんの手に、ママの親指を握らせます。残りの4本の指で、赤ちゃんの手首を優しくつかみましょう。
ひじを中心に、軽くゆっくりと曲げたり伸ばしたりしましょう。大人にとっては、負担を感じないと思う動きでも、生まれたばかりの赤ちゃんは、不快に感じることがあるかもしれません。
そんなときは無理につづけることはやめましょう。ママが体操をしたくても、赤ちゃんのコンディションにあわせてくださいね。
また「ママと体操しようね」など、赤ちゃんに声をかけながら体操をしてみるとよいですよ。
新生児期の股関節の体操方法
赤ちゃんの両ももの後ろに、ママの手を添えて、ゆっくりと外側に足を開き、ゆっくりと元に戻します。このときも、手や腕の体操と同様に、赤ちゃんが嫌がったら体操をやめましょう。
股関節の体操をすることで、股関節が柔らかくなり、可動域が広がります。この動きは、その後のハイハイや歩くといった成長をサポートをします。
また、足を動かすことで腸の働きも活発になり、便秘の解消やガス出しにも効果的です。赤ちゃんの機嫌のよいときに、体操をしてみましょう。
しかし、脱臼の経験や、脱臼の疑いがある赤ちゃんは、医師に相談してから行ってくださいね。