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アルカリ性洗剤の重曹で掃除するには?重曹の使い方や掃除方法とは

アルカリ性洗剤の重曹で掃除するには?重曹の使い方や掃除方法とは

普段から洗剤の種類や特徴を気にすることなく、なんとなく掃除をしているママも多いですよね。小さな子どもがいるご家庭には重曹がおすすめです。重曹は自然由来のアルカリ性物質で、子どもが間違って飲んでしまっても身体に害がないそうですよ。ここでは重曹の使い方や掃除方法についてご紹介します。

アルカリ性洗剤の用途や重曹とは?

アルカリ性洗剤は油汚れに効果的

洗剤には様々な種類があり、普段からよく使う合成洗剤や漂白剤、洗浄剤や研磨剤などがあります。どのような汚れを落としたいのか、それぞれの洗剤が持つ特徴に合わせて使い分けるとよいとされています。

その中でも、普段の掃除でよく用いられるのは合成洗剤です。液性が酸性~アルカリ性に分かれていて、それぞれに適した汚れには液性が強いほど汚れが落ちやすくなる一方、手肌や材質には強い影響を与えるそうです。

洗剤には色々な種類がありますが、おすすめはアルカリ性洗剤です。アルカリ性洗剤は酸性の汚れを落とすのに効果的で、油汚れに強いとされています。油汚れがこびりついている換気扇やコンロなどは、アルカリ性洗剤を用いて掃除をするとよいでしょう。

重曹は弱アルカリ性の性質である

アルカリ性洗剤は、液性の濃度によって弱アルカリ性とアルカリ性に分けられます。液性の濃度はpHという数値によって決められていて、pHが8~11.0以下は弱アルカリ性、11.0以上はアルカリ性と決められています。濃度が高くなればなるほど、洗剤の取り扱いに気をつける必要があります。

アルカリ性洗剤は酸性の物質と結びついて汚れを落とす性質があり、油汚れや皮脂汚れに強いといわれています。ですが、あまりにもアルカリ性が強いと肌を傷つけてしまう可能性があります。

肌が弱いママの場合は重曹を使うとよいでしょう。重曹のpHは8.2程度ですので弱アルカリ性です。それほど作用が強いわけではありませんので、pHが気になるママでも安心して使うことができるでしょう。

地球にも優しく子どもが誤飲しても大丈夫

合成洗剤の主成分は界面活性剤です。界面活性剤には、本来ならば弾き合う性質を持つ油と水とを結びつけやすくする働きがあります。この働きのおかげで汚れを落とすことができるのですが、河川や海に流れたときに分解されにくいというデメリットを持ち合わせています。

そのため合成洗剤は河川や海を汚す原因として名前が挙げられたり、それらに生息する生物にダメージを与えたりするなどといわれるようです。

一方で、アルカリ性洗剤として名が知れている重曹は自然由来の成分でできていて、地球環境にも優しいといわれています。黒豆を煮る際や胃薬などとして使われることもあり、小さな子どもが間違って飲んでしまっても害がないそうですよ。

ママが気になる重曹を使うときの注意点とは

ツヤやコーティングのある素材にはNG

一般的に重曹は粉の状態で販売されていることが多いです。重曹は水で薄めたり直接汚れている部分に粉をかけたりして使いますが、粒子が細かく水に溶けにくい性質を持っています。粉の状態の重曹をそのまま汚れにかけて掃除をすると、クレンザーの役割を果たしてくれますよ。

色々な使い方ができる重曹ですが、「ツヤやコーティングがある素材には使用NG」という点に気をつけましょう。自然由来でできているのでどんな素材であっても使えると思われがちですが、実際は異なります。

重曹には研磨剤が含まれていますので、大理石や鏡面加工したもの、フローリング材、テフロン加工したものには使用しないようにしましょう。重曹を使うとそれらの塗装が剥がれたり、細かい傷がついたりする恐れがあります。

湯垢取りにはOK!カビには効果がない

重曹は比較的洗浄力の強い洗剤として知られていますが、油汚れ以外ではどのような汚れを落とせるのでしょうか。基本的は酸性の汚れに強いので、人の皮脂や手垢、湯垢などに効果的だといわれています。

粉の状態でクレンザーとして使用すれば、湯垢を簡単に落とすことができますよ。カビなどの雑菌の増殖を抑える静菌効果を持っているので、カビの発生を予防することも可能です。カビの発生原因となる汚れの湯垢を掃除することで、カビ対策に役立ちます。

しかし、重曹そのものにカビを取り除く洗浄力はありませんので、注意が必要です。菌の増殖を防ぐことはできますが、殺菌や抗菌の効果はありません。菌の数を減らしたい場合は、アルコール除菌スプレーなどを併用するとよいでしょう。

塩素系との組み合わせは有害ガスが発生する

重曹は掃除の定番アイテムといわれるほど、基本的にはどのような場所でも使用することができますよね。重曹だけではなくクエン酸や酢など、ほかの洗剤と組み合わせて使うこともあるでしょう。

ほかの洗剤と一緒に使う場合は、組み合わせに注意しましょう。クエン酸や酢などの酸性の物質は、塩素系の物質と一緒に使うと化学反応を起こしてしまい、有毒なガスが発生する恐れがあります。

重曹やクエン酸では落としきれない汚れがあると、塩素系洗剤である漂泊剤を使いたくなりますよね。重曹やクエン酸が残っている所に塩素系洗剤をかけてしまうと、事故に繋がる恐れがあります。命に関わる事故を招きかねませんので、掃除の前に洗剤の注意書きを必ず読み、洗剤の組み合わせには気をつけましょう。

タイプ別でみる重曹の使い方をマスター

粉の重曹でカーペットやトイレタンクを

粉のままで重曹を使う場合は、カーペットやトイレタンクでの使用がおすすめです。重曹は汚れを落とすだけではなく、消臭効果もあります。蓋のない容器や通気性のある袋に重曹を入れて、トイレなど臭いを消したい場所に置いておくと効果を発揮します。

また、洗濯ができないカーペットなどに直接振りまいてから掃除機をかければ、消臭効果とともに皮脂汚れを落としてくれるでしょう。

ほかにもトイレタンクの蓋が取り外し可能であれば、タンクに直接入れるとよいですよ。水を流す度に重曹水が便器内を流れるので、気になる臭いを軽減することができます。小さな子どもがいると便器が汚れやすいですが、重曹水の効果でさっとこするだけで汚れが落ちやすくなり掃除の手間が省けるでしょう。
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