赤ちゃんのお絵かきでクレヨンを。注意点を知って親子で一緒に遊ぼう
赤ちゃんはいつからお絵かきに興味を持つのでしょうか。いざお絵かきをしようと思っても、初めは何を使って描くのがよいか迷ってしまうママもいることでしょう。今回は、赤ちゃんのお絵かきにクレヨンがおすすめな理由と使うときの注意点、赤ちゃんが初めて使うクレヨン選びのヒントを紹介します。
お絵かきでクレヨンがおすすめな理由
赤ちゃんの興味をそそるポップな色
色鉛筆、クーピーなど、小さい子が使うお絵かきグッズは色々ありますが、その中からクレヨンをおすすめする理由の一つに、発色のよさと美しさがあります。
赤ちゃんは生後3カ月くらいから色がわかるようになってきます。急にわかるわけではなく、少しずつ見えるようになるため、赤ちゃんが使うおもちゃには、赤ちゃんが反応しやすいポップな色が多く使われていますよね。同じようにポップな色が出せるクレヨンは、赤ちゃんが興味を持ち、色彩感覚を高めるのに適しているのです。
クレヨンはにぎりやすく描きやすい
今は、鉛筆とはまったく違う形のクレヨンも販売されていますよね。赤ちゃんはまだ指先が器用ではなく、手の動きも安定しません。細いクレヨンだとうまく握れなかったり力加減がわからなかったりするので折れてしまうこともあります。
初めてのクレヨンを選ぶときは、赤ちゃんの手でも持ちやすく、折れにくい太さのものがよいでしょう。
お絵かきで得られる赤ちゃんへの効果
・発想力や想像力を育む
・指先が器用になる
・指を使うので、脳の発達へよい影響を与える
・自分の意思を伝える力を身につける
・自分と向き合うことで内面的な成長につながる
・立体の物を平面に描くことで数学的思考が身につく
たくさんお絵かきをすると、色々な物が描けるようになり、描くことによってさまざまな成長へとつながるのですね。
初めのうちは、ただ手に取った色でなぐり書きをしているだけですが、そのうち色を変えてみたり、丸をいっぱい描いたりと、少しずつ成長していきますよ。
横線や縦線、払いや丸など、色々な線を引くことは、文字を書くための練習にもなっています。
赤ちゃんがクレヨンを使うときの注意点
誤食しない対策と万が一のときの対応
石油ではなく、お米の油「ライスワックス」や、ミツバチが巣を作るときに分泌する「蜜蝋(みつろう)」を使ったクレヨンならば安心です。着色料は、野菜や花の色素を使ったものもありますが、体に有害な着色料を使ったものもあるので、たくさん食べてもよいわけではありません。
万が一誤食してしまっても、JIS規格で安全基準(有害な成分が規制値以上に含まれない)が定められた子ども用のクレヨンならば大丈夫です。口の中に残ったものを出して、水を飲ませてあげましょう。
もし、喉や気道に詰まって苦しそうな場合は、背中を強めに叩いて吐き出させてあげましょう。
クレヨンの汚れに対する対処法
クレヨンでの落書きも、多くのママを悩ませています。家具や床、壁紙にまで進出してしまうこともあるようです。ママが見ていることも大切ですが、落としやすいクレヨンを用意するのもよいでしょう。また、壁に模造紙を貼ってあえてお絵かきできるようにするのもよいですよ。
万が一汚してしまった場合は、素材に合った掃除をしましょう。
・木製家具:乾拭き、歯磨き粉+歯ブラシ
・カーペット:アルコール+歯ブラシ
・ガラス、壁、床、金属、プラスチック:牛乳またはクレンジングオイル+水拭き
・布:お湯+洗濯洗剤+歯ブラシ、お湯+漂白剤
ママはそばで見守ろう
安全なクレヨンとはいえ誤食は防ぎたいですよね。色鮮やかなクレヨンには、赤ちゃんが口に入れてみたくなるような魅力があります。ママが見ていて、口に入れたらすぐに出すよう徹底しましょう。
また、隣で見ながら「この線上手だね」などと褒めたり、「丸が並んでて面白いね」「ママ、この色好きだよ」などと感情を伝えたりすると、赤ちゃんにも伝わります。ママが反応すると嬉しくなってもっと描きたいと思うようになりますよ。
また、成長に合わせて「これは何かな?わんわん?」「電車が走ってるの?」など、今描いているものを考えるように声かけすると、ただ線を描くだけでなく実際にある物を絵で表現するようになっていきます。
赤ちゃんと一緒にお絵かきを楽しもう
とにかく自由な発想でお絵かきを
しかし、これも大事な過程です。実際に手を動かしてできた線を見て、手をコントロールする練習をしているのです。絵を描くにも字を書くにも思いどおりに手を動かす練習は欠かせません。
子どもの発想は豊かで、そのうちピンクの犬や緑の空、頭から足が生えている人など、実際とは違った色を使ったり形を描いたりします。しかし、それを否定して修正する必要はありません。それは子どもの自己表現ですし、否定されては楽しめませんよね。実際の色や形は自然に覚えるので大丈夫ですよ。
今だからこそ描ける作品をママも楽しみましょう。