幼児のお散歩には素晴らしい効果が!親子で散歩を楽しもう
ママと子どもがお散歩している光景は微笑ましいですが、小さい子どもは、止まったり座り込んだりしてマイペースなことが多いので一苦労することがあります。そこで、幼児とのお散歩のメリット、効果的なお散歩のしかたや気を付ける点についてまとめてみました。お散歩のよさを知り親子で楽しく歩けたらよいですね。
幼児の散歩にはこんな効果が期待できる
五感を使うことで脳機能が発達する
私たちが無意識に歩いていても、脳は「足を前に出せ」という指令を出し、さまざまな神経で複雑に筋肉を動かし、足が着地すると「着地した」という情報を受け取るなど、いろいろな働きを繰り返しています。実際に歩行中の脳の血流は、全体的に活発になっているそうです。
その上、空の青さや風のここちよさ、木の葉の匂いなどの自然を五感で感じ、知っている人に会ったり小競り合いしている猫を見たりして、家の中では得られない多くの刺激を受けることができます。散歩は、簡単にできる脳のトレーニングといえるかもしれませんね。
体力や運動能力が発達する
現在東京に住む小学生の一日の平均歩数は30年前の半分以下だそうです。今の時代は、子どもでも意識しなければ運動不足になってしまうことがあるのです。
そんなときに手軽できる運動は散歩といえます。歩くことは全身の筋肉を使い心肺機能が向上し、たくさん歩くと基礎代謝が上がり、続けることで体力もついてきます。
もちろん公園の遊具で遊んだりスポーツしたりすれば運動能力が上がりますが、子どもがまだ幼かったり、運動が苦手だったりすることもあります。散歩ならママと一緒にお喋りしながら、意識しなくても運動ができますね。
生活リズムの改善と質のよい睡眠が得られる
日中に日光を浴び、体を動かすことが夜の眠りによいといわれますが、散歩はこの二つを同時に行えますね。深い眠りは、子どもの身長や脳などの成長を促す「成長ホルモン」の分泌を増やします。
特に22:00~2:00の時間帯は「成長ホルモン」が増えます。また「メラトニン」は朝、日光を見てから約13~15時間で分泌されますので、散歩は寝つきをよくしてちょうどよい時間に、深く眠るためにもよい方法といえます。
散歩といってもどうしたらいい?
ママも子どもも無理のない計画を立てる
けれども、歩行距離は目安なので、あまり嫌がる場合は早めに切り上げたり、子どもが疲れているようなら、ときには抱っこして帰ったりすることも必要です。子どもは体調に正直なところがありますし、無理に歩き過ぎて散歩が嫌いになると、せっかくの運動の機会が減ってしまいますよね。
子どもと散歩すると道草が多いので、時間の余裕が必要です。散歩のために外出するだけでなく、「買い物の往復」「幼稚園の送り迎え」などで、ついでに散歩を行うと、日常に取り入れやすいかもしれません。そのときは子どもが歩くのに無理がない距離で、時間に余裕をもって出かけましょう。
散歩をしながら親子の会話を楽しもう
散歩中ならママは、子どもの話に集中できます。まだ言葉が少ない子なら、散歩の中で出会う、お店や犬や猫、木や草花などあらゆることを言葉で教えることができます。
「イチョウの葉っぱは黄色いね」「からすが鳴いてるよ。おうちに帰るところかな?」など、たくさんお話しましょう。また、子どもの興味を引き出すこともできますよ。
「どうして夕方になるとお空が真っ赤になるんだろうね?」などと質問を投げかければ、子どもはその言葉をきっかけに空に興味をもつかもしれません。
色々なものを見て触れてみよう
子どものペースに合わせて歩くと、石や草花をいじってみたり、昆虫を捕まえてみたりして、いろいろなものに触りたがりますが、子どもがなにかに集中しているときは、頭の中をフル回転させて観察し考えながら、新しい発見をしている時間です。危険なものや動物の排せつ物など不衛生なもの以外は、見守ってあげましょう。
もちろん物を口に入れたがる子は、ママが気を付けます。「いくつ花を見つけられるかな?」「今日はおじぎ草を探しに行こう」などと、子どもの好きなものからテーマを決めて散歩するのも、好奇心をくすぐるよい方法です。
散歩に行くときに気を付けてほしいこと
靴のサイズが子どもに合っているか
幼児期はおよそ3カ月ごとに靴のサイズが変わりますのでその都度合った靴を用意しましょう。子ども靴は以下の点に注意します。
・つま先の部分が広めで指が動く
・かかと周りがしっかり作られている
・靴底が硬すぎず、指の部分が曲がるもの
・足の甲の部分に靴がフィットしている
足指が曲がらないと、ふくらはぎなどの筋肉が発達しづらく、転びやすく疲れやすくなります。かかとの骨の発達も大切で、成長不足だと足の変形などにつながります。お店に一緒にいくのが大変な時期もありますが、試し履きをしてママがチェックできるとよいですね。