クワガタの捕まえ方を知ろう!採集できる時期や注意点をご紹介
子どもに人気のクワガタを捕まえるならいつ頃がベストなのでしょうか?この記事ではクワガタの上手な捕まえ方を紹介しつつ、採集中に気をつけたいこともまとめてみました。夏休みの風物詩ともいえる昆虫採集で子どもと一緒にたくさんの思い出を作りましょう!
クワガタの活動時期や生息場所を知ろう
いつぐらいの時期から採れるの?
オオクワガタ…6~9月、ヒメオオクワガタ…8~10月、ヒラクワガタ…5~10月、コクワガタ…5~10月、ノコギリクワガタ…6~9月、ミヤマクワガタ…6~8月
ここに紹介している以外にもクワガタの仲間はたくさんいます。基本的に生息している地域によって気温差もあるので少しづつ違いはあるものの、クワガタは早ければ5月から採ることができます。一般的には6月の下旬から7月の中旬くらいがクワガタ採集のピーク期で、これを過ぎるとカブトムシが占拠し始めるようです。
活動し始める時間帯は?
本来は、その時間帯に採集できるのがベストですが、子どもを夜遅くに連れまわすのもなかなかむずかしいですね。そこで、おすすめなのは朝の早い時間。早朝の5時~6時ぐらいの明るくなりだした頃でもまだ活動している姿は見ることができます。
あまり明るくなるとカラスなどの鳥がクワガタをエサとして食べに来るのでクワガタは隠れ始めてしまいます。隠れる場所は洞窟や樹皮の裏側が多いです。
子どもと一緒にクワガタを捕まえるなら夜明けの時間帯がポイントとなりそうですね。
どんな場所に生息しているの?
そして、次にポイントとなるのが木の種類です。クワガタはコナラやクヌギ、ヤナギといった背の高い落葉広葉樹に生息しています。そして、こうした木の樹液をエサとしているので樹液が出ている木であることがポイントです。
ちなみに広葉樹ではないマツ、スギ、ヒノキなどの針葉樹は防虫や殺菌などの効果作用があるので、クワガタだけでなく昆虫全般の姿があまり見られません。雑木林でも針葉樹が多い場所にはあまりいないということですね。
トラップを使ったクワガタの捕まえ方
甘い果物で誘惑!バナナトラップ
【材料】バナナ、砂糖、焼酎、ドライイースト
まず、バナナの皮をすべてむいてからバナナを2cm程度の大きさに切ります。バナナはわざわざ包丁を使わずとも、手で割いてもよいので子どもと一緒にできますね。次に、バナナ全体に砂糖と焼酎を適量振りかけます。さらにドライイーストも適量振りかけたら、全体がなじむようによく混ぜましょう。
全体が混ざったらチャック付きのビニール袋に入れます。そのまま発酵を促すために直射日光の当たる場所に放置しましょう。半日程度で袋がパンパンになるくらい膨らむので、時々空気を抜いてくださいね。このバナナトラップを数日かけながらじっくりと発酵させて、強烈な甘酸っぱいニオイを引き出しましょう。
こうして完成したバナナトラップはストッキングに入れて木に縛り付けたり、直接木の幹に塗ったりして仕掛けが完了です。夕方に仕掛けておけば日暮れ後に、甘いニオイにおびき寄せられたクワガタの姿がたくさん見られることでしょう。
クワガタの習性を利用!ライトトラップ
【必要な道具】水銀灯・LED・白色蛍光灯などの光源、白い色の大きな布(シーツや幕など)
仕組みは簡単で、白い大きな布を広げてそれに光を当てて光におびき寄せられたクワガタを捕まえるというもの。ここで注意したいのは、強風の日や雨の日は避けること。虫が活動を控えているのであまり姿を見られないからです。光の効果が薄れてしまうので月明かりの強い日も避けましょう。
設置ポイントは昆虫が光めがけて飛んでこられるようにあまり木の生い茂っていない開けた場所がよいでしょう。木が生い茂っているような山の中ではせっかくの光が遮られてしまいますし、光に向かって昆虫が飛んできても途中でほかの木に着地してしまうこともあるからです。
このライトトラップは主に業者や昆虫マニアがよく使うトラップです。なかなか大掛かりで初心者にとってはハードルが高いところもありますが、その分、効果は絶大!一度はトライしてみたい仕掛けです。
クワガタを採集する際に注意すること
ハチやヘビ、ムカデなどに注意!
スズメバチはクワガタと同様に樹液もエサとしますので、樹液の出ている木に近づくときはスズメバチの存在にも気をつけましょう。
クワガタ採集するときには肌を露出しないよう帽子をかぶり、長袖長ズボンの服装で行くことを基本としてくださいね。また、外に出るときは汚れの目立たない黒系の服を選ぶママも多いかもしれませんが、ハチや蚊は黒い色を攻撃する習性があるため、できれば白っぽい色の服を選びましょう。
雨の日や風が強い日は避ける!
ライトトラップの説明でも少しふれていますが、風が強い日は昆虫採集には適していません。強風の中では虫たちも吹き飛ばされまいと木にしがみついています。木を揺すれば落ちてくるクワガタも強風の日は活動を控えるのでなかなか落ちてきません。
視界の悪い雨の日も、強風の日と同様に虫たちも活発に動きません。また、木を揺すってクワガタを落としたとしても雨音に紛れてクワガタが落ちてきた音が聞き取りにくいので、雨の日は昆虫採集に不向きです。
そもそも子どもを連れて強風の中や足元の悪い雨の中、林や森に出かけると転んでケガをしたり風邪をひいたりするリスクも高まるので、天気のよい日を選びたいですね。