一人っ子育児って楽しい!一人っ子のメリットと気をつけたいポイント
なぜかマイナスイメージが強い一人っ子。「わがまま」「我慢ができない「ほかの子と交流ができない」など、あまりよい印象がないように感じます。実際そうなのでしょうか?いえいえ、そんなことはありません。よいところもたくさんあります。今回は一人っ子のメリットや気をつけたいポイントについてまとめていきます。
世間が持つ一人っ子の残念なイメージ
一人っ子はわがままって本当?
人のイメージとはいい加減なもので「たくさんの人がそういっているのなら、たぶん真実なんだろう」と思ってしまいますよね。群集心理の怖いところです。
ある専門家の著書の中に「優しくて強い子を育てるためには、認め、ほめ、励まし、見守ってやることが大切」だと紹介してあります。これは一人っ子なのか兄弟・姉妹がいるのかということには、まったく関係がありませんよね。
わがままになるかどうかは、兄弟・姉妹の有無ではなく、子どもへの接し方次第ということになります。
かわいそうだと思われがちな一人っ子
結論からいうと、これも「世間一般のイメージ」というだけで、「一人っ子=かわいそう」を証明するような根拠は、なかなか見つかりません。
一人っ子ということで、小さいうちから、たくさんの人に「かわいそうにね」といわれ続けていることで、「自分はかわいそうなんだな」と思い込んでいることはありますが、心理学的にも教育学的にも、「一人っ子=かわいそう」という理論はどこにも存在しません。
元教師に聞いた話ですが、授業をしていて、一人っ子なのかどうかは、気づくこともないそうですよ。兄弟・姉妹がいるからこそ大変なこともあります。どちらがよいなどとは、一概にはいえないのです。
なぜか印象がよくない一人っ子のイメージ
例えばけんかにしても、兄弟・姉妹がいれば、相手は兄・姉・妹・弟ということになりますが、一人っ子の場合は、パパやママが相手という場合も多くなります。
パパやママを相手にけんかしていると、「自己中心的な子」「わがままな子」ととらえられがちですが、子どもの中では相手が違うだけで、何も変わりはないのです。
ほかにも、トラブルによっては、「あの子は一人っ子でわがまま放題してるから…」といわれることもありますが、一人っ子が原因というよりも、育った環境や、家庭の教育方針などに原因があるのかもしれません。
こんなにたくさん!一人っ子育児のメリット
パパとママをいつでも独占
パパやママにとって子どもがかわいいのは当然のことで、一人っ子も兄弟・姉妹も関係ありません。区別することはありませんよね。しかし、子どもの数が多いとその想いがうまく伝わらないことが多いです。
その点一人っ子には愛情を伝えやすくなります。常に一緒にいますので「パパやママは自分のことを大切に思ってくれている」ということが子どもにも分かりやすく、自己肯定感を育てます。
これは一人っ子の大きなメリットですので、存分に活かしましょう。
経済的な余裕で習い事も遊びも充実
まずは、習い事がたくさんできます。塾に行かせることもできますし、やりたいことをかなえてあげることもできますね。やりたいことをたくさんやっておくと、将来への選択肢も増えてゆきます。
そして、高校・大学や大学院への進学も容易になってきます。私立・公立を問わず、たくさんの学校から選ぶためには、経済的な余裕がないとできませんね。
家族での楽しみごとに、お金が回せるようになるかもしれません。旅行に行ったり、家族でテーマパークへ行ったりするのもよい経験になります。子どもの見識も、広がりますよ。
兄弟と比較されずマイペースでいられる
身近な存在は、どうしても比較の対象になります。特に兄弟・姉妹は最も身近な競争相手です。無意識のうちに競争している、競争させられていることは多いようです。これは、年齢差には関係ありません。
競争しなくてよいという環境は、精神的な余裕をもたらします。精神的な余裕があれば、自分で考えて行動できるようになり、考える力が伸びます。そして、うまくいった体験が増えてくれば、自信が持てるようになり、自尊心が育ちます。
競争相手がいなくてマイペースでいられる環境は、想像以上によい効果をもたらしますよ。
一人っ子育児で気をつけたいポイント
過度な干渉は避け自立心を育てよう
まずは、必要以上に干渉しすぎているかもしれません。一人っ子ということで、どうしても目が集中してしまうのでしょうね。兄弟・姉妹がいれば気にならないようなことでも、ついつい口や手を出しているかもしれません。
命にかかわることや、迷惑になるようなことは、しっかり教えてあげる必要があります。しかし、それ以外のことは、声をかける前に一度「本当にそれはいった方がよいことなのか」を自問してみましょう。自ら学んだ失敗経験は、自立心を育ててくれますよ。