赤ちゃんと銭湯に入るときの注意点。年齢制限やマナーをしっかり確認
家族で銭湯を訪れたくても、赤ちゃんがいると「銭湯に入っても大丈夫なの?」と不安になりますよね。そこで今回は、赤ちゃんはいつごろから銭湯に入れるのか、赤ちゃんと入るときの注意点は何か、赤ちゃん連れOKな銭湯はどこなのかなどについてご紹介します。
赤ちゃんの銭湯デビューはいつがいい?
銭湯デビューは体質などでの判断がおすすめ
しかし赤ちゃんがいる家庭では「おむつが取れていない赤ちゃんを銭湯に連れて行っても大丈夫なのかしら?」「そもそも赤ちゃんって銭湯に入れるの?」と、銭湯に行くことを躊躇してしまうこともあるでしょう。
とはいえ、「赤ちゃんは◯歳になったら銭湯に入ってもよい」という医学的な基準はありません。大人と一緒に湯船に入る月齢になったらすぐ銭湯デビューしたという子もいれば、肌がデリケートなので1歳を過ぎるまで待ったという子もいます。泉質との相性や成長具合を見ながら、パパとママの判断で銭湯デビューの時期を決めましょう。
感染症を考えるとできれば1歳過ぎから
へその緒が取れて乾燥したあとは大人と一緒に湯船に入れるようになるとはいえ、赤ちゃんの月齢が低ければ低いほど、周りへの配慮が必要です。早すぎる銭湯デビューは難しいでしょう。
また、「お湯の成分そのものより、レジオネラ菌への感染が気になる」と指摘する医師もいます。温泉施設などでレジオネラ菌に感染すると肺炎を引き起こす恐れがあり、乳児は命に関わる事態にもなりかねません。抵抗力のついてくる1歳以降での入浴が無難です。
銭湯によって異なる入浴可能年齢の制限
とはいえ銭湯は公共の入浴施設ですから、ゆっくりお湯に浸かることを目的として訪れている方ばかりです。いくら入浴可能な年齢であるといっても乳幼児連れでの入浴の際には、周りの人の迷惑にならないよう最低限のマナーを守ることが大切です。
どうしても周りの目が気になるのであれば、家族風呂のある温泉に日帰りで行くのもよいですね。入浴可能な年齢であるかだけでなく、ほかの人への配慮までを視野に入れて検討しましょう。
赤ちゃんと銭湯に入るときの注意点
お湯の温度が高いので入浴は短時間に
銭湯のお湯の温度は大人にとっては心地よい温かさですが、40℃を超えることも多く、赤ちゃんにとっては適温ではなくむしろ「熱い」と感じるほどです。
高い温度での長風呂は赤ちゃんの小さな体には大きな負担となってしまうため、長湯を避けて短時間で済ませます。入浴後は脱水を避けるために、たっぷり水分補給することも心がけましょう。
「せっかく銭湯に行くのだから、ゆっくりお湯に浸かりたい!」という場合には、赤ちゃんの入浴は最小限にして、パパとママが交替で入るような段取りにするのも一手ですよ。
出るときはシャワーで温泉成分を流す
銭湯や温泉など、ほかの人もいる中で赤ちゃんと入浴する場合にまず気をつけておきたいのが、「一番はじめに赤ちゃんのお尻を洗う」ことです。パパやママにとっては目に入れても痛くないほどかわいい赤ちゃんのお尻も、おむつをつけていては清潔を保つのは難しいですよね。周りの人がイヤな思いをしないように、お尻を洗ったりかけ湯をしたりしてから入浴します。
体が小さく発汗機能が未熟な赤ちゃんの負担とならないよう、短時間浸かるだけに留め、入浴後はシャワーでしっかりと温泉成分を洗い流しましょう。肌への刺激となる泉質成分を減らすことができますよ。
抱っこしたまま転ばないように注意
ただでさえ浴場の床は石鹸の残りカスなどのせいで滑りやすいものです。抱っこで移動しているときであれば、とっさにバランスをとることができず、親子ともども転倒してしまう恐れがあります。抱っこでの移動は足元が見えにくくなるので、お風呂に置かれたものや段差などにも注意を払いましょう。
また、ハイハイや一人歩きができるようになった赤ちゃんは、浴場を移動したがることがあるかもしれません。しかし滑りやすい床を歩くことで転倒し、頭を打ってしまう危険性がありますので、一人で移動してしまわないよう常に目を離さないでおきましょう。
赤ちゃん連れでも過ごしやすいスーパー銭湯
ベビーバスが設置されていると一緒に浴場に
そこでおすすめしたいのが、子連れでも利用しやすいスーパー銭湯デビューです。乳幼児がいても銭湯を楽しめるような様々なサービスが提供されています。
なかでも、3歳以下は無料で利用できる「大江戸温泉物語」というスーパー銭湯が有名です。おむつが取れていない赤ちゃんは浴槽に入ることはできませんが、備えつけのベビーバスを利用してお湯に浸かることが可能です。おむつ交換台や授乳室なども完備されているのもうれしいポイントですね。