赤ちゃんの衣類はつけ置き洗いOK?乳児独特の汚れを落とす方法
赤ちゃんの衣類はうんちやミルクで汚れやすいので、ママは洗濯が大変ですよね。一生懸命揉み洗いしても少し時間がたった汚れはなかなか落ちずに、悩むママもいらっしゃるかもしれません。ここでは乳児特有の汚れがシミになりやすい理由やつけ置き洗いする方法、使用する洗剤の注意点などをご紹介します。
乳児のうんちや食べこぼしは落ちにくい
おむつから漏れるうんちがシミになる理由
うんちがシミになるのは、水分や油分、たんぱく質が合わさった複合汚れだからです。なかでもたんぱく質は落としにくく、熱湯を使ったり時間がたったりすると固まります。
うんちの色は肝臓から出る胆汁の主成分であるピルビン酸が元になります。胆汁は十二指腸に流れ込み脂肪分を消化と吸収を促し、最終的にはうんちの色になるのですね。
ピルビン酸由来であるうんちのシミは、太陽の光に当てると落ちやすいという声がありますよ。陰干しが必要な衣類以外なら、紫外線消毒にもなるために一石二鳥ですね。
頑固な汚れになりやすいミルクの吐き戻し
特に低月齢の赤ちゃんは1日に何度も吐き戻し、そのたびに着替えが必要です。夜中の授乳中に吐き戻しがあったときに洗うのが大変でそのままにしておくと、翌朝汚れが落ちにくくなっている場合もありますよね。
ミルクや母乳はさらっとしているので汚れが落ちやすいイメージがあるかもしれませんが、成分には脂質が多く油汚れなので洗濯機だけでは落とし切れないケースが多いです。落とし切れなかった脂質汚れが時間を経て酸化すると、やがて黄ばんでくるのですね。
離乳食が始まると衣類はシミだらけに
さらに離乳食が終わるころには醤油やケチャップ、カレー粉なども衣類につき、脂質やたんぱく質などいろいろな成分を含む食品で服は汚れます。元気に食べてくれるのは嬉しいですが、洗濯のことを思うとママは悩ましいかもしれませんよね。
野菜や果物のシミはすぐに処置すれば、洗濯洗剤や台所洗剤で落とせる場合が多いです。時間がたったシミやカレーやミートソースなどの油汚れが混じったシミは、酸素系漂白剤が必要な場合もありますよ。
赤ちゃん特有の汚れをつけ置き洗いする方法
まずは部分洗いで大きな汚れを落とそう
ミルクなどの油分やたんぱく質が混じった汚れの場合は台所用洗剤や洗濯石鹸で部分的に予洗いすると、油汚れがかなり落ちますよ。食器の油汚れを落とす台所用洗剤は、洗濯の油汚れにも使えるのですね。
うんち汚れもたんぱく質が含まれるために同様の方法で予洗いできますよ。固形物がついている場合はトイレで取り除き、洗い場の排水溝を詰まらせないように注意しましょう。
油汚れはお湯の方がよく落ちますが、熱すぎると汚れのたんぱく成分が固まるので熱湯を使うのは避けましょう。
つけ置き洗いにはぬるま湯がベスト
とはいえ、さきほどお話ししたようにたんぱく質は加熱すると固まるため40℃くらいのぬるま湯で行うとよいですよ。このくらいの温度であればほとんどの衣類は傷みにくいですが、素材によっては30℃以下で洗うように指定されている衣類もあります。タグの洗濯表示を確認してからつけ置き洗いをしましょうね。
30分~1時間程度つけておくとじっくりと汚れをゆるめられますが、あまり長時間つけると素材によっては生地が傷んだり、浮いてきた汚れが衣類の汚れていない部分についたりする可能性があります。最初は衣類の様子を見ながら行いましょう。
乳児の汚れは時間勝負!早めの対応を
洗剤で洗えるとよいのですが最低限水で洗っておけば、後で洗剤を使った部分洗いをして落ちる場合もありますよ。部分洗いで落ちないときはつけ置き洗いをしましょう。
外出先ではうんちの水洗いが難しいので数時間洗えないときもあります。時間がたち洗濯洗剤で落ちにくいときは、酸素系漂白剤を使うのも一つの方法です。
酸素系漂白剤には赤ちゃんにも安心して使えるものがあり除菌もできるために、適切に使うと赤ちゃんの衣類を衛生的に保てます。ただ、過剰に使うと生地を傷める場合がありますよ。
ベビー服のつけ置きは専用洗剤を使おう
うんちやミルク汚れは専用洗剤が落ちやすい
一般的な洗濯洗剤は洗浄力が高い商品が多いものの主成分である石油系の合成界面活性剤はすすぎ洗いをしても衣類の繊維に残りやすく、それが肌を刺激する可能性があります。一方、赤ちゃん用の洗剤には刺激が少ないものが多いです。
また、香りが強い柔軟剤を赤ちゃんに使うのは避けたいですが、赤ちゃん用の洗剤のなかには香りや衣類への残留成分に考慮しながらも洗濯物を柔らかく仕上げる商品もあります。