乳児の英語教育はいつから?赤ちゃんから始めるメリットとデメリット
乳児に効果のある英語教育の方法
音楽や歌の聞き流しが一番効果的
英語耳を養うためにも、聞き流しは有効であるといわれています。集中して聞かなくてもよいのです。音量もBGMほどの小さな音量で流すくらいの方が、右脳は発達します。
また、低月齢期の赤ちゃんは言葉の意味はまだ理解できませんが、リズムや話す人の表情や感情を読み取って、なんとなく言葉を理解しているのです。英語の歌を聞かせると同時にリズムを感じることができるようになります。ママも一緒になって楽しく歌うようにすると、より効果的な学習になりますよね。
英語の聞こえるおもちゃで遊びながら
例えば、犬の絵のボタンを押すと「dog」という音声や犬の鳴き声が流れるおもちゃや、ボタンを押すとアルファベットの歌が流れる、といったおもちゃを見かけたことがあるママも多いのではないでしょうか。そういったおもちゃを使用すると、赤ちゃんが楽しんで遊びながら英語を学ぶことができます。
また最近では、スマートフォンを使用した子ども向けの英語学習アプリもたくさんあります。ジャンルも、ゲームや音楽、絵本などたくさんあるので、子どもが興味を持ちそうなテーマに絞って一緒にやってみるのもよいですね。
英語番組や英語教材などのDVDをかける
ただ、ある研究によると、生後6〜8カ月の赤ちゃんにビデオを見せてもまったく学習効果はなかったといわれています。あまりに早い時期から見せるのではなく、DVDの内容がママと一緒に理解できるようになる2歳前後くらいから取り入れる方がよいのかもしれませんね。
また、DVDやテレビは子どもが興味を持ちやすい反面、夢中になりすぎてしまうというデメリットもあります。一日の決まった時間だけ見せるなどの工夫も必要ですね。
【先輩ママに聞きました】乳児期の英語教育として、どんなものを取り入れましたか?
「乳児期には特に何もしなかった」と回答したママの体験談
- 個人的にきちんと日本語が話せる、書ける、理解することが最重要と考えており、 基礎ができない(日本語がわからない)中で英語教育をすることに必要性を感じなかったため取り入れませんでした。
- 英語に関しては、話すのが一番の習得方法だと思っているので、中学生・高校生のときに留学に行かせたいと思っています。短期か長期かはわかりませんが、言葉なので、勉強するというスタンスだとできるようにならない気がします。乳幼児期に聞かせても、日常で使わないと習得は不可能だと思っています。
「英語の歌の聞き流し」と回答したママの体験談
- 英語の歌を何度も聞かせていたら、そのまんま歌うようになりました。数を数えるとき、いちにちさん…よりも、ワンツースリーと数えるのが先でした。
- 車に乗ってるときなどに英語の歌を流していましたが、そのときはあまり興味がありませんでした。4歳過ぎて興味が出てきたようで、歌詞を覚えて口ずさんでいます。
「英語番組や教材のDVD」と回答したママの体験談
- ディズニー英会話のDVDを見せて英語を聞かせるようにしていました。DVDの英語の音楽を聞きながら一緒に身体を動かしたりして、親子でスキンシップができ、楽しい時間を持ててよかったです。その後はTVの子ども英語番組なども見てくれているので、英語に親しみをもってくれたことが効果の一つだと思います。
- 最初はおもちゃ目当てでやっていたが、DVDを見ているときに音楽に合わせたり、物の名前を英語で言えるようになったりと、楽しんで英語に触れているようだった。その後、英語のコースのある幼稚園に入れて楽しくやっているようなので、英語に対するハードルは低くなったかなと思う。
■編集部コメント
取り入れたというママも積極的に取り組んだというよりも、英語を楽しんでほしいという軽い気持ちのママが多いようです。
なにがなんでも英語を話せるように!と考えず、遊びの一つとして取り入れるくらいが丁度よいかもしれませんね。
続いてのコーナーでは英語教育をする際のポイントと注意点について紹介します。
乳児に英語教育をするときのポイントと注意点
ママとコミュニケーションをとりながら
自分は英語の発音がよくないから、と不安になるママもいると思いますが、発音が悪くても問題はありません。あくまで笑顔で楽しく行うことが大切です。笑顔で英語の歌を歌ったり、英語の絵本の読み聞かせをしたりすると、子どもはママの笑顔を見て嬉しくなり、楽しく英語を学ぶことができます。
英会話教室に通ったとしても、学習時間はせいぜい1時間程度と限られていますよね。家庭ではもっと長い時間英語に触れることができますし、お家で楽しく英語に触れている子は、上達も早くなります。
英語教育は毎日続けることが大切
日本語であれば、日本で生活をしている限りは、意識しなくても毎日触れることができます。しかし、母国語ではない英語は、意識しないと毎日続けることは難しいですよね。
週に1回の英会話教室ももちろん大切ですが、毎日英語に触れる機会を持つことはもっと重要です。毎日英語に触れることで、英語のある日常が当たり前になり、英語学習も苦にはならなくなるのです。
日本語もしっかり話しかけて教えよう
英語学習ばかりに気を取られてしまうと、日本語に触れ合う時間が短くなってしまうかもしれません。あくまで母国語は日本語なので、日本語での絵本の読み聞かせをしたり、日本語の歌を歌ったりする時間も大切にしましょうね。
また、3〜6歳の日本人の子どもを対象としたある調査では、日本語の単語をよく知っている子どもの方が、日本語の単語力が少ない子どもに比べ、新しい英単語の発音を覚えやすいという結果が出ています。日本語をしっかりと勉強しておくことで、将来の英語学習にも役立つはずです。
ママの苦手も克服しながら学習するアイデア
家の中のものに英語ラベルをつけてみよう
まず、英語で子どもに話しかけてみようと思っても、単語が思いつかないことがありますよね。つい「あれ」とか「これ」ばかり多用するようになってしまうと子どもの語彙力も伸びません。
この状況を打破するために、家の中にある家具や物に英語のラベルをつけて貼っておきます。何だっけ?と疑問に思った物の単語を調べてラベリングしておくことで覚えるきっかけになります。覚えたらラベルをはがしてOKです。
よく使う単語ほど先に覚えていくので、確実にボキャブラリーを増やしていくことができますよ。
英語の絵本で読み聞かせ
子どもへの読み聞かせの時間に英語の絵本を1冊読むようにしてみましょう。このとき、意味が分からない単語があってもわざわざ辞書で調べる必要はありません。どうしても知りたい場合に調べるようにして、どんどん読み進めるようにしましょう。
何度も読む中で前後の状況から単語の意味が分かるようになってきます。英語の絵本は高価なこともあるので、図書館などを積極的に使ってみましょう。
英語で育児日記に挑戦
「そんなの無理!」という苦手意識こそ克服するべきなのです。間違っても構わないので、一言でもよいので英語で文章を作ってみてください。育児日記を英語で書くためのガイドブックも探すことができますよ。
まずは日本語で書いて、そこから翻訳アプリや辞書を使って調べていってもよいでしょう。最初は一文完成させるだけでも時間がかかるかもしれませんが、毎日積み重ねていくうちに英語で文章を書くコツや文法についても理解が深まるはずです。
まとめ
ただ、英語ばかりに気を取られて、日本語をおろそかにしてしまうのはよくないですよね。母国語である日本語も、英語もきっちりと身につけることができるのが理想です。そのためにも、家庭で楽しくコミュニケーションを取りながら、日本語も英語も学習していけるとよいですね。