音楽が新生児に与える影響。聴かせるときの注意点や寝かしつけの音楽
赤ちゃんが音楽を聴くタイミング
知育にもなる!遊んでいるときに
ひとり遊びで集中させてあげたいときには小さめの音でBGMのようにして聴かせることがおすすめ。こうすることで、集中を妨げる音を弱めて聴く練習になります。遊びの邪魔になる音を意識下に追いやり、集中して遊びに気持ちを向けることができるのです。
音楽を音楽として楽しむのであれば、ママやパパも一緒に楽しんでみてください。音楽を媒介としてやり取り遊びや触れ合い遊びをするために使います。
リズム遊びにもよいですね。童謡の歌詞に合わせた動きややり取りで、言語能力・コミュニケーション力などを身につけることが期待できます。
安心できる!赤ちゃんが泣いたとき
また、新生児のころにはママもまだ赤ちゃんの泣きがよく分かからず、何をしても止まらないなどという話もよく聞きますね。ひたすら泣いている赤ちゃんに向き合っていると、やたらと時間が経つのが長く感じて辛くなってしまうもの。
そんなときに音楽を聴かせると、自分ひとりで気持ちを切り替えることが難しい赤ちゃんが泣きやむことがあるそうです。そして、ひたすら泣き声を聞いて辛くなってしまったママも、赤ちゃんと一緒にゆったりとした音楽を聴くと、穏やかな心で少し楽に向き合うことができるそうですよ。
リラックスできる!寝かしつけのとき
泣き疲れて眠ることもあるけれど、泣き続ける赤ちゃんに毎日つき合うのはママの方も疲れてしまいますよね。やっぱり気持ちを静めてから穏やかな眠りにつけるようにしたいものです。
そんなときにも音楽は効果的です。眠いという不快感でいっぱいの心をゆったりとほぐしてくれます。
心が穏やかな状態になると、眠りたいという本来の欲求で満たされます。すると、リラックスした状態で眠りにつける準備ができてくるのだとか。リラックスできる曲が赤ちゃんの泣きから眠りへのきっかけとなりますよ。
寝かしつけの音楽の効果と使用のポイント
決まった時間に同じ音楽をかける
生後1~2カ月になると体内時計は働き始めるものの、一日は25時間のリズムとなっており、ズレが生じてきます。その中で寝るリズムをつけるためには、夜眠る前の決まった時間に音楽をかけることが効果的です。
まだ生後間もないころのこういったズレを、決まった時間にかける音楽でリセットするのです。これを毎日続けることで、自分では体内時計を調節できない赤ちゃんが、体内時計の24時間の感覚を身体に身につけるきっかけとなります。
24時間のリズムを作れるようになってからも、そのリズムを維持していくのに役立ちますよ。
部屋を少し暗くして音楽に集中できるように
その感覚を一つ減らせばほかの感覚に集中が増します。よい香りを嗅ぐときに目を閉じるのがよい例です。
それは耳でも同じことが起きます。目を閉じて音楽を聴くと、より聴くという感覚が研ぎ澄まされますね。しかし、赤ちゃんは自分の意思で目を閉じることはできません。ですから部屋を暗くしてみましょう。
目に受ける情報という刺激が少なくなった分、音楽が耳に届きやすくなります。体内時計のリズムのためには日中の睡眠時に部屋を暗くすることはおすすめできませんが、夜にはしっかりと暗くして入眠の音楽に集中できる環境を作りましょう。
赤ちゃんが眠る前に音楽は止めて
テレビや音楽をつけっぱなしにしたまま寝てしまい、ハッとして起きたことがありませんか?これはやはりどれかの感覚が働いたまま眠ってしまうと、脳がしっかりと休まらないことを示しているのではないでしょうか。
それは赤ちゃんでも同じこと。眠るときには静かな環境の方が脳も休まり、結果として体も休まることにつながるのです。
また、この音楽がなければ寝ない!という状況を作らないためにも、慣れてきたころに聴く音楽に変化を持たせたり、短めに切り上げたりするのもおすすめですよ。
寝かしつけや泣きやまないときに聴きたい曲
寝かしつけに!優しいオルゴールの曲
そんなオルゴールを使って演奏された曲には、今や色々な種類があります。クラシックの曲、アニメの曲、童謡、J-POPなどなど…。
意外な曲もオルゴールになっていることもあり、その種類の多さには驚かされます。ママの好きな曲もオルゴールになっているものがあるかもしれません。
赤ちゃんにも優しいオルゴールの曲ですが、一緒に聴くママの癒しにもなれば一石二鳥ですね。 寝かしつけや泣きやまないときの心強い味方になってくれますよ。
繰り返しが楽しい!「泣きやむシリーズ」の曲
どんなにうまく子育てしている人でも、壁にぶつかるときはあり、うまくいかなかったことに悩んでいます。だからこそ赤ちゃんが泣きやんだと実感できるCDや曲がネット上で紹介されているのです。「赤ちゃん 泣きやむ」と検索するだけでたくさん見つかりますよ。
これが意外とおもしろかったり、聴いていると楽しい気持ちになったり。中には赤ちゃんが気に入るように考えて作られた曲もあるのだとか。
赤ちゃんの耳に届きやすい高音の音楽。興味を引くような転調が含まれている曲。聴けば納得です。ぜひお気に入りの一曲を見つけてみてくださいね。
パパやママが歌う子守唄が一番
赤ちゃんにとっては愛情こそが心の栄養。赤ちゃんと一緒にいろんな音楽を楽しんだ後には、パパとママの優しい声での歌もぜひ聴かせてみてくださいね。
そして、パパとママの歌にはほかの音源にはできないことができる!というメリットもあります。それは赤ちゃんに合わせたアレンジができるというところ。
赤ちゃんの様子を見ながら速度を変えたり、高低や強弱を変えたり、歌詞だって変えてしまうことができます。
世界にひとつ、我が子のためだけの子守唄。最高の音楽ですね。
新生児に英語の音楽も聴かせてみよう
英語の聞き取り能力を育てる
小さいうちからたくさん英語に触れることで、英語と日本語を聞き分ける能力が発達するといわれています。聞き取りができれば、発音もよくなりますよね。英語に対する苦手意識の高い大人と違って、赤ちゃんはどんな言葉も吸収します。
意味が分かっていなくても、音楽のリズムに合わせて何度も英語の歌を聴くことで自然と親しみを持つようになりますよ。ママがわざわざ教える必要はないので、日本語の歌と同じように毎日たくさん聴かせるとよいでしょう。
世界中で親しまれている「きらきら星」
出だしの歌詞は英語にすると「Twinkle, twinkle, little star」です。日本語にはない「w」や「l」の発音は難しいですが、新生児の時期から聴かせていると上手に発音できるようになりますよ。
歌に合わせて手の動きをつけると赤ちゃんが興味を示すかもしれません。新生児のころは視力が発達しておらずはっきりとは見えていませんが、生後1週間を過ぎると少しずつ認識できるようになってきます。
ママにも歌いやすい「メリーさんのひつじ」
出だしの歌詞は英語にすると「Mary had a little lamb, little lamb, little lamb, Mary had a little lamb, Its fleece was white as snow.」です。テンポのよい歌なので、ママも赤ちゃんも楽しい気分になれるでしょう。
ママが子どものときにも何度も聞いた記憶のある曲だと思います。ママの楽しい歌声を赤ちゃんに聴かせてみましょう。慣れるまでは発音が難しいかもしれませんが、歌詞は単調です。何度も聴いていれば歌えるようになりますよ。
まとめ
また、パパやママが困ったときには助けになってくれる心強いものでもあります。うまく日常に取り入れながら赤ちゃんと音楽を楽しみ、パパやママの声で歌を通して愛情を伝えるなど、幸せな時間をお過ごしください。
この大切な時間が、やがては赤ちゃんが一生を通して音楽を楽しんでいくことができる土台にもなるのではないでしょうか。