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音楽が新生児に与える影響。聴かせるときの注意点や寝かしつけの音楽

音楽が新生児に与える影響。聴かせるときの注意点や寝かしつけの音楽

赤ちゃんが聴く音楽を選ぶコツと楽しみ方

童謡など繰り返しの多いシンプルな曲

生まれて数カ月経った赤ちゃんは、ゆっくりと目で物を追えるようになりますね。

しゃべり出す言葉は「あー」や「うー」などの言葉。一年間のうちにできるようになることや覚えることは山ほどあり、成長著しいのですが、どれも初めはできなかったものです。

それは音楽を聴く力でも同じこと。初めて動く物を目で追ったときのように、聴く力もゆっくりと成長していきます。

ですので、難しい言葉がたくさん並んだ歌では、結局のところ難しいだけで、歌詞としての言葉の理解などは到底できません。その点、童謡などは子どもが親しみを持てる言葉が多く散りばめられています。

速度もゆっくりとしている曲が多く、繰り返しが多いことで、赤ちゃんにも理解しやすいといえるでしょう。

ピアノやオルゴールなど聴き取りやすい曲

赤ちゃんが好む音は、美しい楽器の音色であるとか、調和が取れていて穏やかな音楽であるといわれています。美しい楽器の音色といえば、やはり生演奏。

生の演奏から出る周波数は、人間が聴くと心地よいと感じることができたり、リラックスできたりする音と一致するのだそうです。ピアノやオルゴールであれば生活の中にも身近な場所にありますね。

また、高音が穏やかに演奏される音楽であればよいようです。赤ちゃんに話しかけるとき、無意識に声のトーンが上がっていませんか?

これは本能で赤ちゃんが聴き取りやすい声の高さに合わせているのだとか。低い音よりは高い音を好む赤ちゃん。ピアノやオルゴールなど聴き取りやすい曲を見つけてみてくださいね。

音楽を聴きながら体を動かしてみよう

童謡の中には「つんつん」や「ごっつんこ」などの擬音が含まれているものがあります。そんな音楽を見つけたら、ぜひイメージを膨らませて遊びにしてみましょう。

ねんねの赤ちゃんからでも大丈夫です。「つんつん」でほっぺをつつく、脇をくすぐるようにつつく。「ごっつんこ」で鼻と鼻を合わせる、おでことおでこを合わせる。このように歌自体をヒントにしてやり取り遊びをすることができます。

大切なことは心地よいと感じる心です。聴き心地のよい音楽を聴きながら体を動かすことで、心もぐんぐん動きます。

体のどこを動かせるだろう。ここは小さな音だから小さくなってみよう。考えながら動くことで、想像力や思考力、集中力を養う手伝いとなりますよ。

【先輩ママに聞きました】赤ちゃんにどのような音楽を聴かせていましたか?

実際に先輩ママたちは赤ちゃんにどのようなジャンルの音楽を聴かせていたのか、また音楽を聴かせたときの赤ちゃんの反応や行動について聞いてみました。※テニテオ調査(n=50)

「オルゴール曲」と回答したママの体験談

  • 色々な曲を聴かせた結果、オルゴールを聴くと直ぐに泣きやみました。また音に反応して手足を動かしたり、音楽やリズムにのってニコニコしていました。
  • 赤ちゃんがお腹にいるときから、胎教を意識し、音楽を聴いていました。オルゴールの音色をきくと、リラックスした気分になり、子どもは眠りにつくことが多かったです。

「童謡」と回答したママの体験談

  • 音楽が流れている間はとりあえず泣きやんでいました。リズミカルな曲が好きなようで、手を小刻みに動かしたりしています。
  • 赤ちゃんのころは音楽そのものに対してまだ特別興味はなさそうでした。ただ、手遊び歌など親子で一緒にする動作がともなう遊び歌は楽しそうに聞いていました。

「ママの好きな曲」と回答したママの体験談

  • ねんねの赤ちゃんのときは音楽を聴かせても無反応ですが、1歳を過ぎたあたりから手拍子をしたり体を揺らしてリズムに乗ったり、反応をしてくれるようになります。親もノリノリで楽しむのが大事です。
  • 特にこれといって決まった曲を聞かせていた覚えはないのですが、あまり激しすぎないバラードを一緒によく聞いていました。優しい歌声を聴きながら抱っこしていると静かに眠ってくれました。

■編集部コメント

音色の優しいオルゴール曲を赤ちゃんに聴かせていた、と4割弱のママから回答がありました。音楽に合わせて体を動かしたり、聴くことでリラックスして眠りについてくれたりするなど、オルゴール曲は赤ちゃんの生活にピッタリのアイテムといえそうです。

ママの好きな曲や童謡を聴かせていた体験談からは、リズムに乗ってさまざまな反応をするかわいらしい赤ちゃんの様子を聞くことができました。赤ちゃんの体と心を育む音楽を積極的に生活の中に取り入れて、赤ちゃんの笑顔を今よりもっと増やしていきたいものですね。

次のコーナーでは、赤ちゃんが音楽を聴くときの注意点についてご紹介します。

赤ちゃんが音楽を聴くときの注意点

音の大きさに気をつける

一方で音楽を安全に楽しむためには気をつけることもあります。一つ目は音の大きさ。

小さな赤ちゃんはたくさんの可能性を秘めているものの、まだまだ小さな存在。大人と違って未熟で繊細な器官も体の中にたくさんあります。

聴覚もまだまだ未熟な器官の一つです。そんな未熟な耳には大きな音は負担となってしまいます。大きな音を聴かせ続けることで聴力はダメージを受け、それが積み重なると難聴になる可能性が出てきてしまうのです。

耳鳴りがしたり、聴こえにくい音ができてしまったり、赤ちゃんがつ辛い思いをしてしまうことになるかもしれません。そうならないためにも、赤ちゃんにとって心地よいなと感じる音量を心がけましょう。

音楽をかけっぱなしにしない

二つ目の注意点は音楽を聴き続ける長さ。いくら音楽によいところがあるからといっても、かけっぱなしにしていてはもったいない場面が出てきます。朝から晩まで一定の音量で音楽がかかり続けている環境で過ごすことで、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

弱くなると考えられる力は、「静寂の中で過ごす力」「静かな中にある自然な音を楽しむ力」「物事への興味・集中力」「音楽を楽しむ力」などが挙げられます。

音楽があることが普通になり過ぎてしまうのです。そうなると音楽は楽しむためのものではなく、ただの大きなBGMにすぎません。

上にも書いたとおり、自然な音が聴こえてくるのを遮ってしまいます。音楽のある時間、ない時間でメリハリが持てるとよいですね。

音に敏感な新生児期は穏やかな曲を

新生児を育てたことがあるママやパパなら、赤ちゃんが音にびっくりして手を広げる動きを見たことがあるかと思います。赤ちゃんが生まれながらに持っている原始反射の一つ、モロー反射です。

音以外でも起きることがある反射ですが、音にびっくりすると赤ちゃんは自然と手を広げてしまうのです。つまり、音が赤ちゃんにとっては刺激となるということ。

そのほかにも大きな音や激しい音楽は心拍数が上がり、赤ちゃんが興奮してしまう原因にもなるのだとか。赤ちゃんが興奮状態でいると眠れなくなったり、ぐずりの原因となったりすることがあります。

音を聴く経験がまだ少ない内は刺激の少ない音楽から始めるという意味でも、穏やかな音楽を選ぶことが大切というわけですね。
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