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子どもは歩くことで体力がつく!メリットや歩行距離と注意点を知ろう

子どもは歩くことで体力がつく!メリットや歩行距離と注意点を知ろう

歩くのが上手になってきた子ども。興味のあるものの方へ、嬉しそうに歩みよっていくようすは可愛いですよね。しっかり歩けるようになると体力がつくだけでなく、五感を刺激されたり寝起きのリズムが整ったり、よいことがたくさんあるようです。歩くことのメリットや注意点を知って、楽しくお散歩してみませんか?

歩くことは子どもにとってメリットがある

体力が増えて運動能力が鍛えられる

今の子どもは昔の子と比べて歩く量が少ないといわれます。確かに、お買い物はベビーカー、保育園は自転車、週末のお出かけは車…でも、歩いたほうが体力がつくのでは、と感じるママもいらっしゃるのではないでしょうか?

歩くことは体力アップはもちろん、運動能力の向上にもつながります。外の環境に合わせて体を動かすことで、自然に運動能力を鍛えられるそうです。

というのも、地面はアスファルト、芝生、砂利など、均一ではありません。ちょっとした段差を乗り越えたり、足を大きく広げて渡ったり、ときには転ぶこともあるかもしれません。

でも、室内では体験できない動きがたくさんできます。なによりジャンプしたり走ったりと、のびのびできるのも嬉しいですね。

疲れて自然に眠くなり睡眠の質が上がる

子どもがたくさん外遊びした日、いつもより早く寝た、という場面はどの家庭にもあるのではないでしょうか?子どもは心地よい疲れによって自然に眠くなるものです。

普段からしっかり歩く習慣があれば、自然に早寝する習慣もつきます。無理に早く寝させようとしなくてもいいので、パパやママにとっても嬉しいですね。

それに、しっかり歩いた日は、朝まで深くぐっすり眠れることも多く、睡眠の質も上がります。朝の寝起きがすっきりして、翌日もご機嫌で過ごせそうです。

子どもの理想の睡眠時間は1〜2歳児で11〜14時間、3〜6歳児で10〜13時間といわれています。成長期の子どもに必要な睡眠時間を確保するという点でも、歩く習慣をつけるのはおすすめです。

自然の中で五感が刺激されて脳も発達する

歩くことのメリットは体力がつくだけではありません。一歩外に出れば、家の中では出会えない自然がたくさんあります。

現代の家の中は気密性が高く、空調がきいて快適です。しかし、子どもの五感を豊かにするような体験をさせるならば、やはり自然の中に出かけるのがいちばんです。

暑さ、寒さを感じる、鳥や虫の声を聞く、野の花の色をみる、土や葉っぱに触ってみる…自然の中でしかできない遊びはたくさんあります。いろいろな音に気づいたり、草花の柔らかさ・固さの違いに触れたりして、新しい発見がたくさんあるでしょう。

このような発見をしているとき、子どもは五感をたくさん使っています。五感を刺激されることは、脳の発達にもつながります。

1日に子どもが歩く距離と歩くときの注意点

1歳の子どもでも1日1キロが歩行の目安

さて、小さな子どもがどれくらいの距離を歩けるのか、気になりませんか?小児靴カウンセラーの方に伺ったお話では、「年齢×1km」が目安だそうです(1歳児については、しっかり歩けるようになる1歳半くらいから当てはまります)。

そんなに歩けるの?と、びっくりしてしまいますが、ある幼稚園では遠足で、4歳児が往復約4kmのハイキングを体験しました。参加した園児全員が元気に園まで戻ったと聞きました。

地図をみて、自宅から1kmだとここまで、2kmだとここまで…と、調べてみると、歩く目標が作りやすいです。そして実際にお子さんと歩いてみて、無理なく戻ってこられる距離からはじめ、少しずつ距離を伸ばしていってくださいね。

抱っこばかりで子どもが歩かないときの対策

外で、子どもが抱っこばかり要求してくるときもあると思います。大きくなるにつれ、だんだんママの腰や腕にも負担がかかってきますよね。

子どもが歩こうとしないときは、「あの電柱まで抱っこしたら、また自分で歩こうね」といった声かけで、目標を作ってみてはいかがでしょうか。抱っこの要求を満たしてあげれば、子どもも頑張れそうです。

また普段から、近いところへは歩いて移動する習慣をつけておくとよいでしょう。しっかり歩けたらおやつにする、といったお楽しみとセットにするのもいいですね。

いつもより長く歩けたときは「たくさん歩いたね!」とほめてあげてくださいね。子どもの自信になりますし、もっとたくさん歩いてみよう、という意欲につながります。

子どもと一緒に歩くときに気を付けたいこと

子どもと歩くときには、安全対策と、暑さ寒さへの対策を考えましょう。特に安全についてはしっかり対策したいものです。

子どもの動きは予測できないので、急に車の方へ飛び出してヒヤッとするようなことがあります。必ず手をつないで、車道そばの歩道を歩くときは、大人が車道の側を歩くようにするとよいでしょう。

そして気候への対策ですが、日差しの強い時期には帽子を忘れないようにして、日焼けどめも塗ってあげてください。寒いときにはニット帽や手袋などがあれば快適に歩けます。

水分補給のための水筒やタオルも忘れずに、ウェットティッシュがあると便利ですよ。そして、大人が子どものペースに合わせて歩くということも意識してみてくださいね。

日々の生活で無理なく体力をつけるコツ

子どものためを思うなら移動は「歩き」で

文部科学省の調査によると、昭和60年頃を境に、子どもの体力が低下していっているそうです。体力の低下だけでなく、運動経験の不足によるケガや、肥満や糖尿病になる子どもも増えました。

この理由には、空き地などが少なくなり走り回って遊べる場所が減ったことや、ゲーム機の普及などが考えられます。また、親が「車が危ないから」などの理由で、子どもを歩かせる機会が少なくなったことも大きく影響しています。

体力が低下すると子どもが大きくなってからも、自分から外に出る習慣がつかず、ますます不健康に、という悪循環が心配されます。子どものためを思うなら、普段の買い物など、移動は「歩き」という習慣をつけたいものです。
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