赤ちゃんが転ぶときの対策をしよう。ケガの予防や対策と転ぶ原因まで
つかまり立ちや伝い歩きを始めた赤ちゃんは、まだまだ不安定な動きで転びやすい状態です。転んだときに頭を打ったりケガをしたりしないよう、予防や対策はとても重要です。赤ちゃんが安心して動き回れるよう、安全対策の工夫や転ぶ原因、転んだときの注意点などをまとめました。
赤ちゃんが転んでケガをしないために
床にクッションマットを敷いて物を片づける
ジョイントタイプは取り外して汚れた部分だけを洗うこともでき衛生的です。厚みのあるものは防音対策になり、下の階へ響く音が軽減されますよ。
また、赤ちゃんがつまずいたり、転んだときにぶつかったりしないよう、床に置いてある物を片づけましょう。ビニール製の敷物やチラシなどは、滑りやすく危険です。また、座布団や脱いだ洋服も足が取られやすいので、置きっぱなしに気をつけてくださいね。
家具や柱には柔らかいガードを
ガードは角につけられるL字型のものや、好きな長さにカットできる直線タイプのものがあります。素材もゴムや柔らかく弾力性のあるもの、赤ちゃんが口にしても安全な有害物質を含まない素材のものなど様々です。
部屋の雰囲気に合うベーシックな色、キャラクターやデザイン性の高いものなど、たくさんの種類の中から気に入るものが見つかるはずですよ。
頭をガードするリュックやヘルメットを使用
円座になっている部分が頭の後ろ側、クッション部分が背中に当たり、転んだときの衝撃から守ってくれるリュック型のクッションがあります。
布やメッシュ素材で軽く、成長に合わせて肩ひもの長さが調節できます。カラフルな生地や動物のデザインなど、可愛いものがたくさんありますよ。
また、頭全体を守ってくれる布製のヘルメットがあります。可愛い布や通気性のよいガーゼ素材、外でも安心な耐久性があるものなど、用途に合わせて選べます。ヘルメットタイプなら前や横向きに転んだときも安心ですね。
赤ちゃんが転ぶ原因を知っておこう
足の筋力が弱いので転びやすくなる
このような一連の動きを通じて体幹が鍛えられ背中や腰回りの筋肉が発達すると、一人でお座りやハイハイができるようになります。このプロセスを十分に行なえないと下半身の筋力が弱くなる可能性があります。
ハイハイは全身の筋肉の発達に役立つといわれています。少し離れた場所から好きなおもちゃを使って声をかけるなど、赤ちゃんにハイハイを促しましょう。
つかまり立ちをしてもすぐに転んでしまう、転ぶ回数が極端に多いなど気になることがあれば、小児科医や保健師に相談してくださいね。
成人より低い頭身でバランスが悪い
頭が大きいと体の重心が高くなり重心が不安定になります。赤ちゃんはバランスが取りにくく転ぶことが多い上に、歩行がまだおぼつかないのでさらに転びやすくなります。
しかし、成長とともに頭の大きさはさほど変わらず体が大きくなり、6歳ごろには5~6頭身になります。体が大きくなるにつれ重心が下がり安定することで、上手にバランスが取れるようになります。上手に歩けるようになるころには転ぶこともだいぶ減っているはずですよ。
つかまり立ちをしたときに後ろに倒れやすい
転び慣れてくると尻もちをつき、ワンクッションおいてから後ろに倒れるようになります。また、転ぶときに手を後ろに出したり顎を引いたりと自分を守るような仕草をする赤ちゃんもいます。
転んだときにケガをしないよう部屋の安全対策も大切ですが、赤ちゃんに滑りやすい靴下を履かせていないかなども注意しましょう。バランスを崩し後ろに重心が移動したときに踏ん張れるように、家にいるときは裸足か、滑り止めがついている靴下を履かせましょう。
転ぶことで気になることがあれば受診を
ウトウトやけいれんはすぐに病院へ
・ウトウトしている
・けいれんを起こしている
・意識がない
・ボーっとして話しかけても反応が薄い
・嘔吐を繰り返す
これらの症状は脳がダメージを受けている可能性があります。頭を動かさず、寝かせて救急車を待ちましょう。
また、その日は大丈夫でも数日後に症状が出ることがあります。頭を打ってから2~3日は赤ちゃんの様子を観察しましょう。ぶつけた部分の腫れが酷い場合や、触ると大泣きするようなら、受診することをおすすめします。