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1歳になり夜泣きが再開。夜泣きの原因と根気よく見守る方法

1歳になり夜泣きが再開。夜泣きの原因と根気よく見守る方法

夜泣きとは違う寝言泣きとは何?

寝言泣きはしゃべれないから泣いている

大人でも夜眠っていて寝言を言うことはあると思いますが、赤ちゃんでも同じように寝言を発しているときがあるのです。

寝言は眠りの浅いレム睡眠のときに発せられます。レム睡眠のとき脳は働いている状態であり、日中の経験や過去の記憶を整理してストーリーを組み立てています。このストーリーが夢です。大人も子どもも夢を見ていたり、寝ぼけていたり、あるいは恐怖や興奮状態など、何らかのストレスがあるときに寝言が出やすくなります。

ただし、赤ちゃんはもちろんまだ上手にお話ができないため、夢の中で何か言葉を発していたとしてもそれが「泣くこと」になってしまうというわけです。夜に泣かれると「夜泣きだ」と思ってしまいそうですが、実は寝言泣きということもあるのですね。

夜泣きと寝言泣きを見分ける方法

確実にとはいえないのですが、夜泣きと寝言泣きを見分ける方法もあるようです。

寝言泣きは夢を見ている状態に多いので、レム睡眠のときに起こっていると考えられます。大人と乳幼児では睡眠のサイクルが違っているというお話もありましたが、1歳児ではレム睡眠とノンレム睡眠の入れ替わりが大人よりも早いサイクルになります。

大人がおよそ90分で入れ替わるところを、乳幼児の場合は50~60分と、短いサイクルでの入れ替わりとなります。

子どもが眠り出して60分ほどで泣き出す、また眠っているとき大体このような時間によく泣き出してしまうようであれば、レム睡眠のときに夢を見て寝言泣きをしている可能性が高いと思われます。

夜泣きとは違う寝言泣きの対処法

ここまでのお話で、夜泣きと寝言泣きは違うものということが分かってきたかと思います。そうなると、子どもが泣き出したときの対処法も違ってきます。

子どもが夜に泣き出してしまったら、普通は泣きやませようとあれこれ手を出しますよね。おっぱいを与えたり、おむつや部屋の温度などを確かめたり、抱っこをして安心させたりすることもあるでしょう。

しかし、寝言泣きは夢を見て寝ぼけているため、下手に手を出して起こすと逆に赤ちゃんの機嫌を損ね、結果として夜泣きへ発展してしまうケースもあります。寝言泣きはしばらくすると泣きやんで自然とまた眠りに入ることが多いため、あまり手を出さずに泣きやむまではなるべくそっと見守るようにするのがポイントです。

夜泣き対策とおすすめ夜泣きグッズ

日中の過ごし方を見直そう

夜泣きをせずにぐっすり質のよい睡眠を取ってもらうためには、日中の過ごし方を見直してみましょう。

まず、朝はなるべく早めに7時には起こすようにするとよいでしょう。ママ自身、夜泣きなどで寝不足の身には辛いかもしれませんが、朝早く起こして太陽の光を身体に取り入れることで体内時計がより正常になり「夜寝て、朝起きる」リズムが作りやすくなります。

次に、ぐっすり眠るにはほどよく疲れていることも大切です。午前中の時間帯に身体を思いきり動かす遊びをしましょう。公園などでの外遊びはもちろん、室内での体操もおすすめですよ。また、お昼寝はあまり遅くなってしまったり長く寝過ぎてしまったりすると夜に響くため、夕方5時以降は取らないようにしたいですね。

寝室の環境を見直そう

次に普段子どもが眠っているお部屋をもう一度見直してみましょう。

寝室環境の基本は「暗く、静かであること」です。大人でも明るくうるさい場所ではよく眠れないと思いますが、子どもはさらに敏感に色々な気配を察知しますので少なくとも眠る30分前にはテレビを消し寝室を薄暗くするなど、「これから眠るんだな」と子どもに分かりやすく示して、習慣づけるとよいでしょう。

暗い部屋ではママとのスキンシップタイムを設けましょう。激しい遊びをしなくても、手を握ったり抱っこをして横になったりなどで触れ合うと子どもも安心して眠りに入りやすくなります。眠る前のスマートフォンやテレビは、画面の明かりで目が冴えてしまうので注意しましょう。

おすすめの夜泣き対策グッズ

子どもによっては、何かしらのグッズが夜泣きに効果を発揮することがあるかもしれません。どのようなグッズがあるのかをご紹介します。

子どもが不安で夜泣きをする場合、ママの胎内にいたころに近い環境を作ると安心するそうです。そのため、丸まった姿勢で抱っこができるスリング(抱っこひも)や、胎内音が流れるぬいぐるみ、枕などがおすすめです。

また、安眠やリラックス効果のあるベビー用のアロマオイルを、子どものお気に入りのぬいぐるみや毛布にたらすといった方法もあります。

絵本も、眠る前に読み聞かせをすることでスムーズに入眠できるものがありますね。子どもが興奮しないようなやわらかな絵柄の、優しいストーリーのものがよいでしょう。

夜泣きを放置して見守ってみよう

海外では夜泣きという言葉がない

赤ちゃんが泣くことは全世界共通ですが、「夜泣き」という概念が海外にないというのはご存知でしょうか。夜泣きは日本だけの言葉といわれています。

アメリカでは赤ちゃんと両親が一緒に眠ることをせず、赤ちゃんには両親の寝室とは別に子ども部屋が用意され、そこでひとりで眠る練習をします。早い段階で子どもの自立性を育てるため、多少泣いてもそのまま寝かせておきます。

また、フランスでは「赤ちゃんの睡眠サイクルは大人よりかなり短い」とされ、赤ちゃんが夜中に起きて泣くのは「睡眠サイクルを長くするための練習中」と考えられています。どちらにも共通しているのは、赤ちゃんの泣きを自然のままに受け止め、無理に泣きやませようと手を出さずに見守るという点です。

夜泣きを放置するメリットデメリット

夜泣きには確実に「これ」といった原因がないため、泣きやませるのは大変ですよね。そこで、あえて夜泣きに対し「何もしない」という方法を取ることもできます。

夜泣きをする赤ちゃんは、眠ろうとしてもうまく眠れずにぐずっている場合があります。寝かせようと下手に世話を焼くと逆に赤ちゃんの入眠を妨げることになっていることがあるのです。この方法は、赤ちゃんが自分自身で上手に眠れるすべを身につけてくれるというメリットがあります。

デメリットとしては、夜泣きの放置によりサイレントベビー(泣かなくなってしまう子)になる心配がないか、周りへの騒音の心配、子どもを放置することへのママの心のストレスなどがあるでしょう。

夜泣きを放置して落ち着くように促す方法

ここまで「放置」と表記してきましたが、この方法は泣いている子どもをそのままほったらかしというわけではなく、正確には「手を出さずに子どもが泣きやんで自然に眠るまで見守る」というスタイルです。日中も赤ちゃんを無視するなどの極端な放置でない限り、サイレントベビーのようなことにはめったになりませんので安心しましょう。

子どもが泣き始めたら、安心できるように優しく声をかけたり身体をトントンしたりということもありますが、ずっと抱っこをしなくてはならない、泣きやむまで構い続けなければいけないということはありません。

よほどひどい泣き方をしていれば体調不良も考えられますが、おむつや空腹が原因でないようでしたら、5~10分ほど様子をみましょう。

夜泣きによるママのイライラを解消するには

パパと寝かしつけを分担しよう

子どもが頻繁に夜泣きをすると、対応するママも寝不足からイライラしてしまいますよね。ママがイライラすると子どもにも伝わり、余計にぐずりがひどくなるケースも多いです。

子どもの夜泣きにも「今は仕方がない」「もう少し見守ってみよう」とおおらかな気持ちで接していけるように、辛いときはパパと寝かしつけを分担してみましょう。例えば、週に何度かパパに寝かしつけを交代してもらえたり、時間制にして夜泣きの対応を交代できたりすれば、ママの負担も軽くなりますよね。

夜泣きはいつ終わりがくるか分からないものなので、ママが辛いときはパパにも協力してもらいましょう。そうすることでママの寝不足が少しは解消されて楽になりますよ。

自分へのご褒美でストレスを発散

毎日の夜泣きの対応は、ストレスを感じるものです。抱っこをしても泣きやまなかったり、お世話をしようとしても嫌がられたりすると、「どうすればよいの」「こんな毎日嫌」などとママも疲れやストレスからイライラするでしょう。

夜泣きは辛抱強く見守る必要があるので、ママは自分へのご褒美でストレスを解消してはいかがでしょうか。たまにはパパや祖父母に子どもを預けてマッサージや美容院に行く、家事代行サービスを利用して家事を手抜きする、甘いスイーツを食べるなど、ママがストレスを解消できるものをご褒美として選んでみてください。

自分へのご褒美がたまにあると、辛いときも「頑張ろう」と前向きに思えるかもしれませんね。

完璧を求めず日中に休む時間を作ろう

育児をしていると「ママだから寝不足でも頑張らないと」「少し無理をしても完璧にこなさないと」など、何事にも手を抜かず完璧を求めていませんか?子どもが小さなときは手がかかるため、育児や家事に完璧を求め過ぎるとママの心身に不調をきたす場合があります。

夜泣きで大変な時期は無理に完璧を求めず、日中に休む時間を作りましょう。夜に子どもが泣いてなかなかまとまった睡眠が取れないママは、日中に子どもと一緒にお昼寝をするのもおすすめですよ。

家事はある程度手抜きで仕方がないと割り切って、子どもと触れ合ったり身体を休めたりする時間を確保してくださいね。疲れやストレスをこまめに解消することで、夜泣きにも心に余裕を持って対応できるでしょう。

まとめ

今回は夜泣きについて、考えられる原因や対策、海外の夜泣き事情などをご紹介してきました。

これだけ情報にあふれた現代でも、夜泣きについてはまだまだ解明されていない未知の部分が多く、まさに育児の悩みの永遠のテーマといえます。

かわいいわが子といえど、夜中に何度も起こされてしまってはママも参ってしまいますね。辛い夜泣きを乗り超えるには、まずママ自身のメンタルが大切です。悩みはママひとりで抱え込まずに、パパなど身近な家族を巻き込んで休み休み少しずつ歩んで行きましょう。
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