お食い初めに込められた意味を知ろう!基本の献立や祝い方もご紹介
赤ちゃんが生まれて100日ほど経つとお食い初めをします。しかし、言葉は知っているけど、「何を準備すればよいの?」「そもそもどんな意味があるの?」というママもいますよね。今回はお食い初めに込められた意味や基本の献立をご紹介します。お祝いの準備を進めていきましょう。
お食い初めをする時期や意味とは?
生後100日前後に健やかな成長を願う儀式
お食い初めは平安時代に始まったといわれています。現代に比べるとまだ赤ちゃんが健康に育つことが難しかった時代です。そのため、「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、生後100日前後に食事のまねをする儀式をおこなったのが起源です。
また、生後100日前後でお祝いをすることから、「百日祝い(ももかいわい)」と呼ぶ地域もあります。ほかにも、「真魚初め(まなはじめ)」「箸祝い(はしいわい)」など、地域によって呼び方は様々です。
歯固めの儀式は丈夫な歯を願っておこなう
石の形は角ばっていても、丸みを帯びていても大丈夫です。大きさは1~5cmくらいのものがベストです。数は地域によって異なるので事前に確認しておきましょう。使う前には煮沸消毒を忘れずに。
この石は河原になどに落ちているものでもよいですが、お宮参りのときに神社から授かったり、ベビー用品店で購入したりするママが多いようです。また、神社でお借りしたりした場合は、使用後にしっかり洗ってからお返しするようにしましょうね。
実際は食べさせるまねだけで大丈夫
さらに、「養い親(食べさせる役)」は赤ちゃんと同姓で身内の中で最年長者がよいとされています。これは最年長者の長寿に赤ちゃんがあやかり、「赤ちゃんが長生きするように」という願いが込められています。
つまり、赤ちゃんが男の子であればおじいちゃんが、女の子であればおばあちゃんになります。おじいちゃんおばあちゃんにお願いすることが難しいようであれば、ママパパが養い親になって大丈夫ですよ。養い親が赤ちゃんを膝にのせて、食べさせるまねをしてあげましょう。
お食い初めの食器やレシピはどんなもの?
お祝膳は男の子は朱塗り、女の子は黒塗り
お祝膳の色は男の子が外側・内側ともに朱塗り、女の子は外側が黒塗り、内側が朱塗りが基本です。ですが、地域によっては男の子と女の子のお祝膳の色が反対の場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
昔ながらのデザインから、子どもらしいポップなデザインのものまで、一式セットになっているものを通販サイトで購入することも可能です。せっかく購入するのなら、お祝膳はお食い初めで使った後も普段使いできるものがおすすめですよ。新しく購入する場合は参考にしてみてくださいね。
メニューは一汁三菜とされている
このメニューは赤ちゃんがこれから成長していくために必要な穀物、海の食材、山の食材、塩、飲みものを含むようにして考えます。さらに季節の食材や地域の特産物を取り入れると縁起がよいとされています。
また、食べる順番も決まっており、「ご飯、汁物、ご飯、魚料理または副菜、ご飯、汁物」という順番に食べるまねをすることがよいとされています。正式にはこれを3回繰り返しますが、赤ちゃんが嫌がるときは無理にする必要はありません。
食材のひとつひとつに意味が込められている
【赤飯】
赤色は厄払いに用いられてきた色です。そのため、赤飯の赤色には魔除けの意味が込められています。
【お吸い物(はまぐり)】
お吸い物には「吸う力が強くなるように」という意味があります。さらにはまぐりには「将来よい伴侶と出会えますように」という意味が込められています。
【尾頭つきの鯛】
「めでたい」という語呂合わせからきています。また、鯛に限らず尾頭つきの魚は赤ちゃんの成長を祝う行事に望ましい食材とされています。
【梅干し】
梅干しの見た目から、しわしわになるまで長生きするようにという意味が込められています。
お食い初めのお祝いの仕方は色々!
自宅や実家でお祝いメニューを手作り
まずは自宅や実家でおじいちゃんおばあちゃん、パパなどに協力してもらってお祝いメニューを手作りする方法です。一般的なメニューは赤飯、お吸い物、尾頭つきの鯛、煮物、紅白かまぼこ、紅白なます、梅干しなどです。
これをベースに郷土料理や季節の食材を取り入れた料理が加わると、お祝い感が増しますよ。中にはお祝いだからとケーキを用意する家庭もあるようです。各家庭のオリジナルメニューで赤ちゃんの成長をお祝いしましょう。