断乳後は自宅でセルフケアしたい!搾る方法や張りを抑える対策を紹介
断乳しても母乳が急に出なくなるわけではありません。そのため断乳時におっぱいの張りや痛みが出て辛かった、という先輩ママも多くいます。放っておくと乳腺炎になる恐れもあるので、断乳を開始したら正しいケアを行うことが大切ですよ。今回は自宅でできるセルフケアとして、搾り方の手順や張りを抑える対策を紹介します。
断乳するときにおっぱいのケアが必要な理由
古い母乳を出し切って乳腺炎を予防するため
ママのおっぱいは、断乳してもしばらくの間は母乳をつくり続けます。おっぱいに残った母乳は自然と体内に吸収されるとはいえ、断乳の場合は母乳の量が減っていない段階で行うこともありますよね。そのためおっぱいに残る母乳の量は多く、古い母乳が残りやすいといえるでしょう。
乳腺炎の予防のためにも、断乳が完了した後には古い母乳をしっかり出し切ることは重要になりますね。
次の出産に備えて乳管の通りをよくするため
一般的には、授乳経験があると乳管や乳腺が開きやすいといわれます。そのため、1人目よりも2人目の方が母乳の出がよい傾向にあるのです。しかし1人目の断乳の後に古い母乳によって乳管が詰まっていると、母乳が通りにくく2人目でも母乳の出が悪くなることがあります。また乳腺に詰まっている場合は、母乳の量にも影響が出てきてしまうのです。
断乳をした後に張りや痛みがないと「なにもしなくて大丈夫かな」と思ってしまいますよね。しかし次の出産時に母乳の出をよくするためにも、断乳後のケアをしておくことは大切ですね。
古い母乳が石灰化しても乳がんとは関係ない
しかし「古い母乳の石灰化=乳がん」ではありません。石灰化とはカルシウムが溜まり付着した状態を呼び、古い母乳は石灰化する可能性があるといわれています。この石灰化は乳がんの初期症状にも見られるため、このようにいわれるようになったのでしょう。
古い母乳が石灰化することはあったとしても、それが乳がんに変化するわけではありません。そのため断乳時のケアを怠ったからといって、乳がんとの関係を心配する必要はないでしょう。しかし、乳がん健診は大切です。断乳が完了したら検診に足を運びましょうね。
断乳初日からのセルフケア方法とは
断乳1日目と2日目はおっぱいを張らせよう
まず、断乳1日目と2日目はおっぱいが張り辛い時期です。しかしここで絞ってしまうと、体が母乳が必要だと判断して母乳のつくられる量が減りません。そのため母乳は搾らず、おっぱいにできるだけ溜めるようにしましょう。
しかし、絶対搾ってはいけないというわけではありません。なかには張りや痛みが強く出て辛いという人もいます。その場合は、乳輪の周りを押すようにして1日に2~3回程度搾るとよいですよ。母乳の生成を促さないように搾り過ぎには注意してくださいね。適度に母乳を「圧抜き」することで乳腺炎の予防にもなります。
3日目は時間をかけてしっかり搾ろう
3日間母乳を溜めたおっぱいをいきなり押すと痛いという場合は、1~2日目に行っていた圧抜きをして張りを少し和らげてください。その後、両手で上下左右様々な角度からおにぎりを握るように搾る「おぎり搾り」で本格的に搾ります。
搾るときに搾乳機を使用してもよいですよ。しこりや痛みがある部分は、詰まりを排出するように片手でしこりを押しながら、もう一方の手で母乳を搾ってみてください。溜まっていた母乳を一気に出すので、浴室や洗面などで行うとよいですよ。おっぱいが柔らかくなり、張りや痛みがだいぶ和らぐことでしょう。
4日目以降は様子を見ながらケアを
ここからは、徐々に搾る間隔を開けていくことがポイントです。こうすることで母乳はもう必要ないと体が感じ、妊娠前の状態に戻るのを助けてくれます。
搾った母乳が白っぽい色から透明な色に変わったら、断乳ケアの終了目安になります。人にもよりますが、だいたい1~2カ月で断乳のケアが完了することが多いですよ。授乳頻度が高いまま断乳をすると、その分おっぱいの張りが強く出ることがあります。そのため断乳を考え始めたら徐々に授乳回数を減らしていくとよいでしょう。