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新生児の表情からよみとく!赤ちゃんの成長と変化から気づくポイント

新生児の表情からよみとく!赤ちゃんの成長と変化から気づくポイント

新生児の動きや表情は、ママから見るとよく分からないことが多いですよね。体をくねらせたり、顔をしかめたかと思えば笑ったような表情になったりしてつかみどころがなく、順調に育っているのかどうか不安になることもあります。そこで新生児の表情の特徴や、情緒を育む育て方、発達障害を疑うサインなどをご紹介します。

パパやママのまね上手?新生児の特徴って?

新生児模倣はまねをする赤ちゃんの特徴

「新生児模倣」はママの「口を開ける」「舌を出す」「口をつき出す」という顔の動作をまねることを指し、およそ生後2カ月で終わるといわれます。新生児は筋肉の動かし方が未熟で確認しづらいこともあり、気づかないうちにその時期が過ぎていることがあるかもしれません。

「新生児模倣」が発見されるまでは「経験の蓄積により模倣を学ぶ」という考え方でしたので、未経験の新生児が模倣する矛盾に、いくつかの仮説が立てられています。その一つが「ミラーニューロン仮説」です。

人がある行動を取ると、脳の特定部分のニューロン(神経細胞)が活発になりますが、その人の目の前でほかの人が同じ動きをしても、自分が行動したときと同じ部分が活発になるニューロンを、ミラーニューロンといいます。新生児はそれにより模倣ができるのではないかという仮説です。

模倣の仕組みは諸説ありますが「新生児模倣」は「共鳴動作」ともいわれ、ママの動作につられるといえるのです。大人でも笑顔の人には自然に笑顔になりますよね。そう思うと、ママはできるかぎり赤ちゃんに笑顔で接したいですよね。

赤ちゃんの笑顔の秘密~新生児微笑とは?~

新生児は、眠っているときやおっぱいの後などにふいに微笑むことがあります。そんなときママは「ご機嫌なのね!」と嬉しい気持ちになりますが、新生児期は嬉しい感情をもって笑っているのではなく、筋肉の緩みなどで現れる無意識の表情なのです。

そうと知っても、やっぱり赤ちゃんの微笑みはかわいらしいものです。育児に疲れていても赤ちゃんの微笑みには癒されますよね。

「新生児微笑」は赤ちゃんが、保育者の関心を引いて育ててもらうための本能だと考える研究者もいます。そうだとすると、ママの心にさえ影響を与える赤ちゃんの本能は、実によくできていますね。

「新生児微笑」は生後2カ月頃から、ママがあやすと笑う「社会的微笑」に変化していきます。だんだんとコミュニケーションが取れるようになり、お世話もしやすくなります。

新生児はまだよく目が見えず、ママが20~30cmくらい顔を近づけるとようやくわかるくらいの視力です。新生児の頃からお世話するときに、それくらい近くで笑いかけたりお話したりすると、早いうちに赤ちゃんとコミュニケーションが取れるようになるかもしれませんね。

赤ちゃんは表情の区別ができるの?

出生時にもつ感情は「興奮」のみ

生まれたばかりの赤ちゃんの舌に苦い味や甘い味のものを乗せ、表情を調べた実験があります。甘い味ではリラックス、苦い味では不快な表情というように、新生児でも味に応じた表情をしたことにより、表情は生まれつき自動で出ることが分かりました。

とはいえ、生まれたときの感情は「興奮」だけで、まだ複雑な感情を理解し感じているわけではないといわれます。表情を見ることは社会で安全に生きるのに必要ですが、新生児の頃から赤ちゃんは、本能的といえるほど人の顔を好んで見ます。

ある発達心理学者の実験では、新生児の目の前で、女性が笑ったり悲しんだりして表情を変化させました。すると赤ちゃんは表情が変化する瞬間に特に注目したのです。

このことから、新生児も相手の表情の変化に気付くことが分かりました。ただしこの実験は、目の前で女性が表現をするので、注目してほしい意図も伝わっている可能性など、いくつかの問題点があります。

しかし、ほかのさまざまな心理実験で、新生児でも視線や顔に敏感なことが分かっています。顔を見ることで、赤ちゃんは多くの感情を学んでいるのかもしれませんね。

3カ月でもつ感情は「快」「不快」

生後3カ月くらいになると「快」「不快」の感情が現れます。その後急速に感情を獲得し、最近の研究によるとおよそ9カ月くらいまでに喜怒哀楽の基本的感情が揃うそうです。

3カ月の赤ちゃんの表情を見分ける実験では「微笑みと怒り」「悲しみと驚き」などは見分けられましたが、「微笑みと悲しみ」の区別はつかなかったそうです。赤ちゃんが見分けられた表情は、動きの大きな怒りや驚きと、動きの小さなの微笑や悲しみ、つまり表情の大きさに違いがあると区別しやすかったのです。

反対に「微笑みと悲しみ」は、同じ動きの小さな表情だったため、微妙な違いが見分けがつかなかったと考えられています。また3カ月の赤ちゃんは、違う人々のさまざまな微笑みの写真から大げさな表情を好んだという実験もあります。

生後3~4カ月の赤ちゃんの目は新生児期よりはよく見えるようになり、目で物を追えるようになるので、人の顔もよく見えるようになります。パパママがたくさん赤ちゃんに接することが、表情を見分けるための経験を積むことにつながり、快不快からさまざまな感情を発展させる土台を作るのです。

赤ちゃんの表情が乏しい場合は?

親からの情緒的な刺激が乏しい

すべての新生児が「新生児模倣」をするとは限らず、あまり模倣しない子もいます。けれどやはり親が笑顔であやしたり、話しかけたりするような情緒的な刺激が少ないと、赤ちゃんの表情は乏しくなるかもしれません。

「ミラーニューロン」や「共鳴動作」について先に少し触れましたが、見ていないことは真似しにくいですよね。

ママはお世話に必死なこともありますし、産後間もなくて体調も戻らないときに、夜泣きや夜間授乳などで疲れてしまい笑顔が消えることもあります。ママに余裕がなかったり悩みがあったりすることが続けば赤ちゃんはママの感情を感じ取ります。新生児はデリケートなので、ママだけでなくパパや家族全員で楽しく赤ちゃんと接することができたらよいですね。

表情が乏しいのも赤ちゃんの個性

人は生まれながらの気質がありその分類はさまざまですが、ドイツのシュタイナーは気質を4種類に分けています。その中の「粘液質」の子はあまり自分を表現せず欲も少なく、のんびりとしていることが多いそうです。

この気質の赤ちゃんは、寝たり食べたりすることが好きなので、あまり泣かずに静かに眠っているときが多いです。赤ちゃんを観察してみて表情は少ないけれど機嫌がよく、ミルクをよく飲みすやすやと眠っているなら個性かもしれませんね。

けれども手がかからなくてもママとのコミュニケーションは大切です。起きているときはたくさんあやしてあげましょう。また、体調が悪くて眠り続けていたり泣く元気もないということがあるので、赤ちゃんを毎日観察することも大切ですね。

発達障害の可能性も視野に入れる

発達障害の赤ちゃんは以下の特徴があります。

・目が合わない
・抱っこを嫌がる
・ママを求めない
・ママがいないと狂ったように泣く
・音や光に敏感
・睡眠リズムが掴みにくく、あまり寝ない状態が続く
・眠り過ぎる

発達障害の人は、コミュニケーション能力の欠如やこだわりのほかに、感覚過敏や睡眠障害、不安が大きいなどの特徴が見られることがあります。それなので、こだわりや不安からママがいないとパニックになる場合もあるのです。

ただし、発達障害ではない赤ちゃんも同じような様子が見られるので、診断がつかないことがあります。神経質になる必要はないですが、ママがおかしいと感じたことがあれば医師や地域の保険センターで相談するとよいかもしれません。

どんなサインが要注意?~自閉症の可能性~

直接模倣は1歳ごろの子どもの特徴

直接模倣は1歳ごろの子どもに見られ、「見たものをすぐ」模倣する能力です。ママのまねをして、おもちゃで遊んだりテーブルを拭いたりしますよね。

1歳半健診では、子どもが大人のまねをするかを確認します。模倣はいろいろなことを学ぶ基礎になるからです。

自閉症の子どもは、人への意識や関心が薄くなかなかまねをしようとしないといわれますが、自閉症でなくてもまねが少ない子もいます。そのようなときはママが遊んでいる子どもの横でまねをして楽しむと、子どもはまねすることに興味をもつようになるかもしれません。

延滞模倣は1歳半ごろの子どもの特徴

延滞模倣とは、一度見聞きした言動をあとで一人でまねることです。1歳半頃から始まるこの模倣は、思考の前提になります。

思考にはイメージが必要で、「あとで」まねることは、見聞きしたものをイメージしなければできません。頭でイメージを作り行動することは、物の使い方を理解するだけでなく、判断や予測などのさまざまな思考につながるのです。

延滞模倣が必要な「ごっこ遊び」や「お人形遊び」を自閉症の子は苦手だといわれています。イメージを育むには、絵本の読み聞かせや多くの語りかけもよい方法の一つでしょう。

情動伝染(感情は伝染する)の特徴

私たちも部屋に入ると「ピリピリした雰囲気」などがわかることがありますよね。生後数日の新生児も、ほかの赤ちゃんが泣いていると自分も泣き出したり、ママの気持ちを察するように泣くことがあります。

感情の伝染を引き起こす作用は「情動伝染」といい、感じ取っているのは「ミラーニューロン」だといわれています。ある研究では自閉症の人は、脳の「ミラーニューロン」の領域が薄いという結果があります。

自閉症の子がママとにっこり笑い合うなどの共感性が少ないのには「ミラーニューロン」が関わっているのかもしれません。

エントレイメント(同調現象)の特徴

ママが赤ちゃんの声を聞くと母乳が出てきたり、赤ちゃんがママの声に身振り手振りで反応したりすることを「エントレイメント」「母子共感」と呼びます。これがママと赤ちゃんの信頼の絆を作る元になりますが、自閉症の子は「エントレイメント」が少ないと考えられます。

笑いかけても笑わず、話しかけても無反応なのは「ママの声」が赤ちゃんに刷り込まれず、ただの音としての認識になっているので「同調」が起こらないという見方もあるそうです。しかしこれは一つの考え方に過ぎず、自閉症の原因はまだ分かっていません。

新生児の表情や育て方、気にするべき点は?

親がいないと「恐怖」を感じる

まだねんねの赤ちゃんを、ママと5分間違う場所に移動させたところ、赤ちゃんの額の温度が約1℃下がったという実験があります。体温が下がるのは不安や恐怖で血流が悪くなった結果と考えられています。

生後間もない赤ちゃんでもママがいないことがわかるのです。お腹の中から外に出たばかりの赤ちゃんは、私たちが気にもとめないことが怖かったり不安を感じることがあるのではないでしょうか。

不安や恐怖の感情が多いと、子どもの性格や意欲にも影響を与えます。「エントレイメント」はママの声に赤ちゃんが同調するといわれています。

なるべく赤ちゃんのそばにいて、泣いたら抱っこしたり優しい声であやしたりしましょう。その積み重ねがママと赤ちゃんの絆を作ります。

スキンシップはとても大切

ラットの実験では、子どもの世話をよくするラットの子どもは、大人になると穏やかなラットになり、遺伝子を調べると「メチル基」というものが取れて活性化していたそうです。反対に世話をしないラットの子どもは神経質で「メチル基」が取れず遺伝子が不活性だったそうです。

人間の調査でも、生後5週目でママとの触れ合いが多かった子は少なかった子に比べて、4歳半のときの遺伝子から「メチル基」が取れていたそうです。赤ちゃんへのスキンシップは発育をよくしてストレスを減らします。

たくさん抱っこされて育った子どもは、情緒も安定し心身共に健康になれるといえますね。赤ちゃんが泣いたらできるかぎり抱っこしてあやしたり、時間があればベビーマッサージなどもできるとよいですね。

授乳時こそ、赤ちゃんの顔をしっかり見よう

新生児模倣や新生児微笑する赤ちゃんは反応だとしてもかわいいですよね。授乳中はゆっくりと赤ちゃんの顔を眺められる時間です。

もしそのときにスマホやテレビを観てばかりいれば、そんなかわいらしい顔や様子を見ることができません。するとママが、愛情ホルモンである「オキシトシン」を十分に分泌することができない可能性があるといわれています。

もちろん、いつも赤ちゃんだけを見つめているのは現実的ではありません。けれど、授乳時間に赤ちゃん以外のものばかり見ていると、せっかくママを見ようとしている赤ちゃんに気付いてあげられず、そのうちに赤ちゃんがママと目を合わせるのを諦めるかもしれません。

なるべく授乳中は赤ちゃんの顔を見てやさしい声をかけられるとよいですね。

まとめ

新生児のお世話が大変なのは、産後で体調が万全でないことや育児に慣れないこととともに、表情や動きが読めないことがあります。けれど赤ちゃんも外の世の中に慣れずに不安だったり怖かったりすることが考えられます。

そんな不安を癒せるのはママのやさしい声と触れ合いです。赤ちゃんはママの気持ちを感じて一生懸命応えようとしているのかもしれません。

産後の大変な時期ですが、授乳やおむつ替えなどのお世話を通して、赤ちゃんを見つめスキンシップをして、少しずつ意思の疎通を図り絆を深めていけたらよいですね。

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