就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン

就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン[teniteo]

新生児の表情の特徴とは?スキンシップで赤ちゃんの表情を読み解こう

新生児の表情の特徴とは?スキンシップで赤ちゃんの表情を読み解こう

どんなサインが要注意?~自閉症の可能性~

直接模倣は1歳ごろの子どもの特徴

直接模倣は1歳ごろの子どもに見られ、「見たものをすぐ」模倣する能力です。ママのまねをして、おもちゃで遊んだりテーブルを拭いたりしますよね。

1歳半健診では、子どもが大人のまねをするかを確認します。模倣はいろいろなことを学ぶ基礎になるからです。

自閉症の子どもは、人への意識や関心が薄くなかなかまねをしようとしないといわれますが、自閉症でなくてもまねが少ない子もいます。そのようなときはママが遊んでいる子どもの横でまねをして楽しむと、子どもはまねすることに興味をもつようになるかもしれません。

延滞模倣は1歳半ごろの子どもの特徴

延滞模倣とは、一度見聞きした言動をあとで一人でまねることです。1歳半頃から始まるこの模倣は、思考の前提になります。

思考にはイメージが必要で、「あとで」まねることは、見聞きしたものをイメージしなければできません。頭でイメージを作り行動することは、物の使い方を理解するだけでなく、判断や予測などのさまざまな思考につながるのです。

延滞模倣が必要な「ごっこ遊び」や「お人形遊び」を自閉症の子は苦手だといわれています。イメージを育むには、絵本の読み聞かせや多くの語りかけもよい方法の一つでしょう。

情動伝染(感情は伝染する)の特徴

私たちも部屋に入ると「ピリピリした雰囲気」などがわかることがありますよね。生後数日の新生児も、ほかの赤ちゃんが泣いていると自分も泣き出したり、ママの気持ちを察するように泣くことがあります。

感情の伝染を引き起こす作用は「情動伝染」といい、感じ取っているのは「ミラーニューロン」だといわれています。ある研究では自閉症の人は、脳の「ミラーニューロン」の領域が薄いという結果があります。

自閉症の子がママとにっこり笑い合うなどの共感性が少ないのには「ミラーニューロン」が関わっているのかもしれません。

エントレイメント(同調現象)の特徴

ママが赤ちゃんの声を聞くと母乳が出てきたり、赤ちゃんがママの声に身振り手振りで反応したりすることを「エントレイメント」「母子共感」と呼びます。これがママと赤ちゃんの信頼の絆を作る元になりますが、自閉症の子は「エントレイメント」が少ないと考えられます。

笑いかけても笑わず、話しかけても無反応なのは「ママの声」が赤ちゃんに刷り込まれず、ただの音としての認識になっているので「同調」が起こらないという見方もあるそうです。しかしこれは一つの考え方に過ぎず、自閉症の原因はまだ分かっていません。

新生児の表情や育て方、気にするべき点は?

親がいないと「恐怖」を感じる

まだねんねの赤ちゃんを、ママと5分間違う場所に移動させたところ、赤ちゃんの額の温度が約1℃下がったという実験があります。体温が下がるのは不安や恐怖で血流が悪くなった結果と考えられています。

生後間もない赤ちゃんでもママがいないことがわかるのです。お腹の中から外に出たばかりの赤ちゃんは、私たちが気にもとめないことが怖かったり不安を感じることがあるのではないでしょうか。

不安や恐怖の感情が多いと、子どもの性格や意欲にも影響を与えます。「エントレイメント」はママの声に赤ちゃんが同調するといわれています。

なるべく赤ちゃんのそばにいて、泣いたら抱っこしたり優しい声であやしたりしましょう。その積み重ねがママと赤ちゃんの絆を作ります。

スキンシップはとても大切

ラットの実験では、子どもの世話をよくするラットの子どもは、大人になると穏やかなラットになり、遺伝子を調べると「メチル基」というものが取れて活性化していたそうです。反対に世話をしないラットの子どもは神経質で「メチル基」が取れず遺伝子が不活性だったそうです。

人間の調査でも、生後5週目でママとの触れ合いが多かった子は少なかった子に比べて、4歳半のときの遺伝子から「メチル基」が取れていたそうです。赤ちゃんへのスキンシップは発育をよくしてストレスを減らします。

たくさん抱っこされて育った子どもは、情緒も安定し心身共に健康になれるといえますね。赤ちゃんが泣いたらできるかぎり抱っこしてあやしたり、時間があればベビーマッサージなどもできるとよいですね。

授乳時こそ、赤ちゃんの顔をしっかり見よう

新生児模倣や新生児微笑する赤ちゃんは反応だとしてもかわいいですよね。授乳中はゆっくりと赤ちゃんの顔を眺められる時間です。

もしそのときにスマホやテレビを観てばかりいれば、そんなかわいらしい顔や様子を見ることができません。するとママが、愛情ホルモンである「オキシトシン」を十分に分泌することができない可能性があるといわれています。

もちろん、いつも赤ちゃんだけを見つめているのは現実的ではありません。けれど、授乳時間に赤ちゃん以外のものばかり見ていると、せっかくママを見ようとしている赤ちゃんに気付いてあげられず、そのうちに赤ちゃんがママと目を合わせるのを諦めるかもしれません。

なるべく授乳中は赤ちゃんの顔を見てやさしい声をかけられるとよいですね。

まとめ

新生児のお世話が大変なのは、産後で体調が万全でないことや育児に慣れないこととともに、表情や動きが読めないことがあります。けれど赤ちゃんも外の世の中に慣れずに不安だったり怖かったりすることが考えられます。

そんな不安を癒せるのはママのやさしい声と触れ合いです。赤ちゃんはママの気持ちを感じて一生懸命応えようとしているのかもしれません。

産後の大変な時期ですが、授乳やおむつ替えなどのお世話を通して、赤ちゃんを見つめスキンシップをして、少しずつ意思の疎通を図り絆を深めていけたらよいですね。
42 件

関連記事

この記事のキーワード



人気のキーワード

  • テニ-とテーオ
  • teniteoBRAND