カミカミ期の手づかみ食べのメリットは?食べやすいレシピとポイント
離乳食が進むとだんだん大人の食事に近づいていきます。そのころになって気になるのが、子どもの手づかみ食べですね。自分から食べようとするのはよいのですが、テーブルの上がすごいことになって、掃除や後片付けが大変です。今回は、カミカミ期の手づかみ食べについてまとめていきます。
カミカミ期に手づかみ食べをするメリット
食べる意欲が増して食事に積極的になる
テーブルの上の食事に自ら手を伸ばして食べるのは、食べる意欲が増してきて食事に積極的になってきた証拠です。掃除や後片付けが大変だからといって、子どもの手づかみ食べをやめさせるのは、逆に子どもの離乳食完了を遅らせることにもなりかねません。
手づかみ食べは、子どもが自分で食事できるようになるための、大切なステップの一つです。もし、自分で手につかんで食べようとする様子が見えたら、見守っていきましょう。
食べ物の感覚が刺激になって発達を促す
手づかみ食べをしていると、初めのうちは途中でこぼしたり潰したりして、何度も失敗してしまいます。しかし、失敗を繰り返していくうちに少しずつ上手になっていきます。こうした体験は、感覚器官や運動器官の連動性を高め、力のコントロールや距離感のつかみ方などを学んでいきます。
それだけではありません。食べ物に直に触れ、手を動かしながら食べることで、脳を刺激し活性化させます。手づかみ食べをすることは、脳や感覚器官、運動器官などすべて連動しながら発達していくのですね。
スプーンへの移行がスムーズにできる
手づかみ食べをすることで、食べ物の種類によって固さが違うことを知ります。テーブルと自分の口までの距離感も、うまくつかむことができるようになりますね。
あまり口に詰め込みすぎると飲み込むのが辛くなることや、食べ物のかみ方なども手づかみ食べをしながら少しずつ学んでいるのです。これらのことをスプーンやフォークの使い方と一緒に練習するのでは、子どももパニックになってしまいますよね。
食へのハードルを下げておくためにも、手づかみ食べの時期は必要なのですね。
手づかみ食べがうまくいくポイント
手づかみしやすい形やかたさを考えよう
少しでも散らかさないためには、最初から手づかみしやすい形や固さにしておきましょう。そうすることで後の掃除がグッと楽になりますよ。省けそうな手間はアイデアを使って省きましょう。
まずは、子どもがつかみやすい大きさや固さにしましょう。ご飯はおにぎりに、野菜はスティック状にします。柔らかすぎると崩れてしまいますので、適度な固さのあるものにする必要がありますよ。
スープや汁物は、量を少なめに入れます。その方が、こぼしたときの片づけが簡単です。量が足りないようなら、後から継ぎ足してあげましょう。
海苔に巻いたり、丸めたり、焼き固めてしまう調理法もこぼした後の処理が楽ですよ。
新聞紙やグッズを使って片づけやすい工夫を
食べる前に、こぼしそうな場所にあらかじめ新聞紙や広告紙を広げておきましょう。いちいち準備するのは面倒なようにも感じられますが、掃除の手間を考えればうんと楽ですね。
専用のグッズもありますよ。食事マットに食べこぼし用のポケットがついていて、こぼれたものがポケットの中に収まるようになるものはとても便利です。
ほかにも、底に吸盤がついているベビー食器もおすすめです。子どもが食器をひっくり返す心配がなくなり、ママも安心ですね。
遊び食べにならないようにルールを決めて
「ルールを決める」というと、なんだか堅苦しいような感じがしますが、ルールを決めておくことで「何をしてはいけないのか」ということが、子どもにもはっきり分かります。
例えば、遊び食べ。食べ物に興味が出てくるのはよいのですが、食べ物を投げたり潰すことを楽しんだりすることがあります。それでは肝心の「食べる」ということができません。
そんなときには「遊び食べを◯分以上続けたら、お食事は終わり」と決めておき、様子をみて「じゃ、ごちそうさまね」と、さっと片付けてしまうのです。繰り返すうちに、子どもも「遊んでいると食べられなくなる」ことを理解するようになりますよ。
大人と同じメニューを楽しむ調理のコツ
味つけする前に分ける
おすすめなのが、取り分け離乳食です。これは炒める、煮るなどの調理は大人の食事と一緒に行い、味つけをする前に赤ちゃんの分だけ分けておくという調理法です。
取り分けたら月齢に合わせて食べやすい大きさにカットしたり、電子レンジで再加熱したりしましょう。味つけはもちろん薄めにしてくださいね。8割は大人と同じ調理法でできますので、時短にもなりますよ。