赤ちゃんの声がかわいい!クーイングから初語を話すまでの貴重な時期
生まれてすぐは泣き声しか出さなかった赤ちゃんも、成長するにつれて泣き声以外の声を出すようになります。赤ちゃんの声は独特のかわいさがあって癒されますよね。ところで、赤ちゃんが話し始めるまでにはどのような変化があるのでしょうか?今回は赤ちゃんのクーイングから初語までの発達や関わり方を紹介します。
鳩や動物の鳴き声のような「クーイング」
泣き声や叫び声とは違うかわいらしい声
これは、鳩の「Coo(クー)」という鳴き声に似ていることから「クーイング」と呼ばれる声で、口や喉が発達したことで出せるようになる声です。機嫌がよいときに出すことが多いので、聞いているだけで幸せな気分になりますよね。
クーイングを始める時期には個人差があり、生後1カ月頃から始める赤ちゃんもいます。一方で、生後3カ月になってもクーイングをしない赤ちゃんもいますので、ほかの赤ちゃんと比較しすぎないようにしましょう。
ただし、赤ちゃんがママの声や周囲の音に反応しないなど、不安がある場合などは乳児健診や小児科で相談してください。
息を声に変えるクーイングの特徴
クーイングは息を吐くときに声帯を振るわせているような声で、声というよりは「音」といった方が近いかもしれません。
初期のクーイングはコミュニケーションのためではなく、音を出して遊ぶために出されるといわれています。
しかし、ママやパパが積極的に関わることで、単なる「音遊び」からコミュニケーションのための「声」に変化していきます。
クーイングは言葉の発達の第一歩ともいわれています。赤ちゃんがクーイングを始めたときは「おしゃべり」をしてコミュニケーションを取ってくださいね。
クーイングの期間にはこんな対応をしてみる
とはいえ、赤ちゃんの声にどう反応すればよいかわかりませんよね。こんなときは赤ちゃんの出した声を「オウム返し」してみてください。
赤ちゃんが出した声をパパやママが繰り返すことで、赤ちゃんは「あ」「う」などの口の形や発声方法を学ぶことができます。
また、クーイングは赤ちゃんの機嫌がよいときに出ることが多いため、「嬉しいね」「楽しいね」など、気持ちを代弁してもよいでしょう。ママが声に感情を付けることで、赤ちゃんは言葉に意味を持たせることを学びます。
赤ちゃんの声、クーイングから喃語へ
意味はないけれどかわいい喃語
口をパクパク動かしながら声を出すと、「あ」が「ま」や「ぱ」に変わり、舌を上あごにつけてから出すと「な」や「た」になります。これが「喃語(なんご)」の始まりです。
喃語が始まると、最初は「あ」「う」「お」といった母音だけだった声が「ま」「ぱ」といった子音を含んだ声になります。また、「まままま」「ぱっぱっぱ」など、連続した音が出るようになるので、「ママ」「パパ」と聞こえるかもしれませんね。
ただし、喃語は言葉としての意味は持っていません。コミュニケーションをとおして「音」と「意味」が結びついて初めて「言葉」に発展します。
喃語を話す目安は生後3~11カ月頃
クーイングは「あー」「うー」といった母音を伸ばす音でできていますが、初期の喃語は「あーあー」「うあー」といった母音の連続音になります。この頃になると声を立てて笑う赤ちゃんもいますよ。
さらに、生後5カ月頃になると「きー」「ばー」といった子音を含んだ声を出すようになり、生後6カ月を過ぎると「まんまん」「ばぶばぶ」など、音のくり返しが始まります。
生後10カ月頃になるとコミュニケーション能力が発達し、身振り手振りと一緒に声を出すことが増え始めます。声が意味を持った「言葉」になるのは、個人差はありますが生後11カ月を過ぎてからです。
喃語にはこんな返答をしてみる
例えば、授乳後に赤ちゃんが「あっばあっば」と声を出していたら「そうだね、おっぱいだね」と声をかけたり、「まんまんまん」と声を出していたら「はーい、ママですよ」と返事をしたりするのもよいですね。
赤ちゃんの声と近い単語をママが代弁することで、それまで意味を持っていなかった音が「言葉」に変化するかもしれません。
また、赤ちゃんが話した喃語を、声の高さや声質を変えながら繰り返す「声遊び」も、コミュニケーションや発声の練習になってよいですね。