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一人っ子の褒め方には工夫が必要?一人っ子の特徴や子育てのポイント

一人っ子の褒め方には工夫が必要?一人っ子の特徴や子育てのポイント

「一人っ子」には「わがまま」「自由奔放すぎ」といったマイナスのイメージがついて回ることがありますが、本当にそうでしょうか。もしデメリットがあるとしたらそれらをカバーするにはどうすればよいの?と悩むママたちに向けて、一人っ子の特徴や子育てのポイント、褒め方の工夫などをまとめます。

一人っ子で育った子どもの特徴とは

兄弟がいない環境で育つということ

兄弟や姉妹と接することがない家庭環境で育つので、一人っ子にとって「ひとり」は普通のことです。ですからマンツーマンの関係には強くなりますが、逆に誰かに合わせながら行動するのは苦手な傾向にあります。

つまり人との距離のとり方があまり上手ではないのです。心を許せる相手とは深くつき合いますが、それ以外の人に対してはちょっと距離をおくといった関係になってしまいます。

また兄弟や姉妹などの身近な競争相手がいないことで、対人関係で苦労しながら育つという経験が少なく、集団生活が始まると多少苦労することになるかもしれません。しかしパパやママの愛情を一身に受けて、クセのないまっすぐな性格に育つという大きなメリットもあります。

一人っ子はこんな性格になりやすい

「一人っ子によく見られる性格」というものがあります。もちろんすべての一人っ子に当てはまるわけではありませんが、参考程度に知っておくと子育てをする上で役に立つかもしれませんね。

まずネガティブな特徴ですが「独占欲が強い」「競争心が育たない」「人づきあいが苦手」「周囲に依存しやすい」などがあげられます。家庭内に子どもが1人しかいない環境で育ってきていますので、ある程度しかたのないことかもしれません。

ポジティブな特徴としては「ガツガツしてなくて穏やか」「マイペース」「ひとりが苦にならない」「興味があることに時間や努力を惜しまない」「自己肯定感が強い」などがあります。これらはパパやママとのコミュニケーションが十分にとれている証拠と考えることができます。

一人っ子がわがままといわれる理由

「一人っ子はわがままに育つ」といわれることがあります。どうしてでしょうか?

最も大きな理由は、子どもが「パパやママは常に自分の言うことを聞いてくれるので、自分の望みや願いはなんでもかなう」と思ってしまうことです。「欲しい」と頼めばすぐに買ってもらえたり、「嫌だ」と言えばやらなくて済んだりするのは、わがままな子どもが育つ温床になります。

もちろんパパやママの教育方針でそうならない一人っ子もたくさんいます。しかし「一人っ子だからわがままに育ててもらったんでしょ?」というレッテルが常について回るかもしれません。周囲の人にとっては何気ない一言かもしれませんが、一人っ子にとっては気が重くなる一言ですね。

一人っ子ならではの褒め方をしてあげよう

褒めるときはシンプルに

誰かと比べるような褒め方は一人っ子にはあまり効果がないようです。身近に比較されるような兄弟や姉妹がいないのですから当然ですよね。

ですから一人っ子に対しては「シンプルに褒める」というのが最も効果的です。自尊心をくすぐるような言葉を選びましょう。

例えば食事を完食できたら「よく食べたね。前は食べる量が少なかったのに、これでもっと大きくなれるね」など、成長を認めるような言葉かけをするのです。おもちゃのお片づけができたら「こんなにお片づけが上手になったの?すごいね」とできるようになったことにスポットを当てましょう。

難しく考えず、発見した子どもの成長をダイレクトに言葉にすればよいのです。それが子どもにとっても嬉しいことですし、しっかりと伝わりますよ。

褒めることを苦手に感じるパパママは

「叱ることはたくさんあるのに褒めることが見つからない」というパパやママもいることでしょう。そんな褒めることが苦手な人のために簡単なテクニックを紹介します。

まずは自分の価値観のハードルを見直してみましょう。「これはできてほしい」という基準を変えてみるのです。

例えば「食事に時間がかかりすぎる」と感じていたら「完食できればよしとするか」と発想を変えます。そうすると頑張って食べようとしている子どもの姿が見えるようになるかもしれません。最後に「よく食べたね」という褒め言葉が自然に出てくることでしょう。

「うるさい」を「お話し好きなのはよいことだ」と考えると「たくさん言葉を覚えたね」ということになりませんか?それをそのまま言葉にすればよいのです。

悪いことは叱り、良いことは褒める

兄弟や姉妹などの刺激やお手本がない一人っ子ですから、パパやママとのやり取りが社会性を育むための貴重な体験の場になります。「悪いときには叱り、良いときには褒める」というのは子育ての大前提ですが、一人っ子の場合は、パパやママがそれを分かりやすく明確に使える必要があります。

ですから、叱るときには「何がいけないのか」「何を改めるのか」がはっきり分かるように叱りましょう。褒めるときには「どんなことがよかったのか」「それが今後どんなよいことに繋がるのか」をシンプルに伝えるとよいですね。

「叱る」や「褒める」を親子のコミュニケーションの手段の一つと考え、分かりやすい一貫したメッセージにすることが大切です。

一人っ子を育てるときのポイント

一人っ子だからかわいそう?

「一人っ子だからかわいそう」と思われることがあります。ネットや本などを調べてみると、その理由として「わがまま」「兄弟や姉妹がいなくて寂しい」「パパママへの依存度が大きい」といった意見があるようです。

しかしこれらは一概にそうとはいえない面もあります。兄弟や姉妹がいるから苦労することもあれば、一人っ子だから得をすることもあり、どちらが理想とは簡単には言い切れないのです。

一つだけ確実なのは、一人っ子をかわいそうだと思ってパパやママがどんよりするよりも、そんなことは気にせず明るく接した方が、子どもによい影響を与えるということです。どんどん外に飛び出して色々なお友だちと遊べば、ほとんどの問題は解決します。結局はパパやママの意識次第なのです。
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