幼稚園で役立つコミュニケーション力!子どものために家でできること
入園後や新学期になると「子どもが幼稚園に行きたがらなくて大変」というママの話を耳にします。仲のよい友だちができると楽しく幼稚園に行けるようになりますが、友だちを作るのが得意な子もいれば、そうでない子もいますよね。今回は、子どものコミュニケーション力をつけるために、ママができることを紹介します。
目次
コミュニケーション力とはどんな能力?
他者との関係をスムーズにする意思疎通能力
年少から年長までの3年間はコミュニケーション力が発達する大切な時期です。年少のうちはまだ誰と遊ぶかより自分がやりたいことをする個人主義で、相手のことを考えずにケンカになってしまうこともあります。
次第に相手のことも考えて一緒に遊べるようになり、友だち同士のケンカが始まると仲裁に入る子も出てきます。
しかしこれには個人差があります。コミュニケーション力は子どもの世界だけで育つわけではありません。「家庭は一番小さな社会」といいますが、ママと一緒に過ごす時間もとても大切なのです。
人間関係を築くのに必要なスキル
まずは「人間関係を築く」目的で、お互いを知り関係を深めます。子どもは「あそぼ」のひとことから始め、一緒に遊ぶうちに仲良くなるのです。
二つ目は「情報の交換や共有をする」目的で、自分が知らなかった情報を仕入れます。幼稚園に通うようになると、家で見たとこのないキャラクターを覚えてくるなど、気づけば新しい情報を仕入れていませんか?
三つめは「相手に働きかける」目的で、お願いや命令などで相手に自分の要望を伝え、相手に動いてもらいます。小さいうちは使いたいおもちゃを勝手に取ってケンカになってしまうこともありますが、「かして」「いいよ」と言って遊べるようになるのです。
お喋りが上手なことをいうのではない
コミュニケーション力が高いと、相手の行動を促すことができます。
例えば、友だちから1,000円借りようと思ったとき、信頼関係が築かれている友だちならば、貸してもらうことは簡単ですよね。しかし、今日会ったばかりの人でしたらどうでしょう。
コミュニケーション力が高いと短時間で相手の信頼を得ることができます。お金を借りる場合、借りる理由と今必要な理由、自分が信頼できるという証明が必要です。コミュニケーション力が高ければ、反応を見て相手を知り、相手に合った話し方で心をつかむことができるのです。
子どものコミュニケーション力低下理由は?
ITの発達により直接人と関わる必要がない
昼間に外で遊ばず家でゲームをしたり、テレビやyoutubeを見たりしている子どもも増えています。また、公園に集まっているのにもかかわらず、それぞれゲームをしている小学生も見かけますよね。
ITの発展により、SNSなどでコミュニケーションを取る人数は増えているかもしれません。しかし顔を合わせてコミュニケーションを取る機会が減っていますよね。それではコミュニケーション力は育たないですし、低下する恐れもあります。
実際に、ネット上では人と話ができるのに、人と直接顔を合わせて話をするのが苦手な人が増えているそうです。
少子化によりお友だちと遊ぶ機会が少ない
その一つに少子化の影響があります。周りに子どもが少なかったら、遊ぶ相手も少なくなってしまいますよね。子どもの多い地域では、どこの公園に行っても子どもで溢れていますが、子どもの少ない地域では、気の合う遊び相手が見つけられないこともあります。
また、習い事の影響もあるようです。習い事をたくさんしていて忙しい子どもの中には、週に1日しか遊べる日がないという子もいます。逆に自分が暇だったとしても、仲のよい友だちがみな習い事がある日には、遊びたくても遊べませんよね。
このように、遊べる時間や友だちが少ないことで、子どもが外に出て遊ぶ機会が減ってしまっているのです。
ママやパパがサポートすることも大切
しかし、コミュニケーション力に自信のないママは困ってしまいますよね。今からでもママのコミュニケーション力が上がるなら実践してみたいと思いませんか?
コミュニケーション力に自信がない人は、相手を意識しすぎる傾向にあります。相手がどう思っているかを考えすぎず、ありのままの自分で会話を増やしていくようにしてみましょう。
普段、自分の中で話題があっても、言わずに終わってしまうことがありませんか?そんな話題を親しい人に話すところから始めてみるのもよいですよ。
また、子どもとたくさんお話ししてくださいね。