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0歳赤ちゃんに必要な教育とは?右脳教育や早期教育にこだわらないで

0歳赤ちゃんに必要な教育とは?右脳教育や早期教育にこだわらないで

0歳児も対象にした幼児教室があり、そこでは赤ちゃんのうちから取り組めばより多くの能力を引き出せるといわれます。けれども早期教育には弊害もあるという声があり、赤ちゃんの早期教育をどうしたらよいか迷うママもいらっしゃいますよね。そこで今回は早期教育の内容や赤ちゃんが必要な教育についてご紹介します。

0歳赤ちゃんが対象の乳児教育とは

脳の発達を促すために五感を刺激する教育法

教育といえばなにかを教えて上達したり試験に合格したりして成果を出すというイメージがありますが、乳児教育は文字や数などをすぐに覚えて結果を出そうとするのではなく、赤ちゃんの脳や心に働きかけて発達を促すものです。

ママが赤ちゃんの五感を刺激するような生活が、脳の発達を促しているといえます。たとえば声をかけながらおむつをかえたりお風呂に入れたりするだけでも、赤ちゃんの脳は反応して多くの情報を得ているのです。一緒に遊ぶのも乳児教育の一つといえますよ。

赤ちゃんがガラガラをなめたり振ったりすると触覚や聴覚が刺激されます。赤ちゃんが喜んで何度もせがむことが多い「いないいないばあ」も、実は赤ちゃんの記憶や予測力の神経回路を刺激しているのです。

たくさん話しかけて赤ちゃんの反応に答える

赤ちゃんにお腹の中から慣れ親しんでいたママの声で話しかけることも大切ですよ。 ハーバード大学が行った研究によるとママの歌声と心臓の音を聞いていた早産児は、そうでない早産児よりも脳の言葉を覚える領域の発達がよかったといいます。

赤ちゃんのお世話をするときにいつもママが話しかけていると、赤ちゃんの脳にはたくさんの言葉がインプットされますよね。だからといって早く言葉を話せるとは限りませんが、赤ちゃんの中には豊富な語彙が蓄積されているのです。

赤ちゃんの行動に反応して答えることも大切です。赤ちゃんの指差しに答えるのはもちろん、じっと眼で追っているものにも「猫ちゃんだね」などと話しかけると、赤ちゃんはいろいろなことに興味を持てるようになりますよ。

スキンシップのほかに愛情をもって接する

たくさんスキンシップをすることは愛情を伝えるだけでなく、赤ちゃんの発達にもよい影響がありますよ。赤ちゃんにもっとも大切な乳児教育は、親子の絆を築くことなのかもしれません。

いくら脳によいといわれる教育をたくさんしてもパパママから愛されていると感じられなければ、心が満たされないために安心して外の世界に興味を持てないでしょう。一方愛情をたっぷり受けて育てば、赤ちゃんは心おきなく外の世界を堪能できますよ。興味は知的好奇心の出発点です。

抱っこやハグなどのスキンシップは言葉以外で「あなたが大好き」という気持ちを伝える手段です。赤ちゃんを軽くくすぐったりお腹をやさしくツンツンと触ったりして愛情を持って赤ちゃんと関われるとよいですね。

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0歳赤ちゃんの早期教育について知りたい!

0歳から行える「超早期教育」

幼児教育よりもさらに早く、お腹の中の赤ちゃんや0歳から始める教育を「超早期教育」といいます。赤ちゃんの脳の成長は著しいために、この時期に脳をたくさん刺激して発達を促すことが目的である場合が多いです。

超早期教育にもいろいろな種類があり、知育を重視する教育では文字や数を教えるものとして「フラッシュカード」が使われるケースもありますよ。速いテンポで絵や数字のカードを赤ちゃんに見てもらうことで、右脳が発達して記憶力や想像力などが高まるといわれます。

赤ちゃんの耳のよさに着目して遊びながら学べる英語教室や、水に早く慣れたり運動能力を高めるといわれるベビースイミングなどもありますよ。赤ちゃんとママが音楽に合わせて体を動かせるリトミックも人気です。

0~3歳台に適切な右脳教育ができる

赤ちゃんの脳は著しい発達をしており、刺激をスポンジのように吸収します。また、3歳くらいまでは特に右脳の働きが活発です。

脳には右と左の部分があり左脳は計算や言語、論理的思考をするのに対して、右脳は瞬間記憶や直観的思考をする脳です。小さなころは論理的に覚えたり考えたりするのではなく、見たことを瞬間的に記憶する能力を高めると記憶力だけでなく、理解力や読解力も育みます。

見たことを瞬間的に記憶する能力を高めることは記憶力だけでなく、理解力や読解力も育みます。直観力は固定観念にとらわれない自由な発想を生み出し、芸術分野でも大切な力ですよね。

3歳を過ぎたころからは左脳が優勢になるために、その前に右脳を刺激することが大切だという考え方があるのです。

情緒や創造力を育む面で困難がある場合も

教育面に重きを置き過ぎて赤ちゃんが自ら興味を持ってできる遊びをする時間が減ると、情緒や想像力が育まれない場合もありますよ。早期教育はママや教室の先生がリードして行い、赤ちゃんはそれを受け取る形になりやすいです。

受動的な教育ばかり受け続けると与えられた課題を効率的に行う能力は身についても、自分で工夫して作りだす力は育まれない可能性もあります。すると情緒や創造力が育まれずに、指示されたことだけをこなす人になる可能性がないとは言い切れませんよね。

また、机上の取り組みが多くて実体験が少なくなる場合があります。実際の動物の動きや海の色、友達の作り方、喧嘩のしかたや仲直りの方法などをよく知らないまま育つのは、情緒の成長にマイナスといえます。

0歳赤ちゃんに必要とされる教育とは

生きるための機能に働きかけることが最優先

いくら学校の勉強ができても、生きるための基本的な能力が欠けていると一生涯を通して元気で健康に過ごせないかもしれません。食欲、睡眠という本能などをつかさどる「大脳辺縁系」と、呼吸や体温調節、反射などをつかさどる「脳幹」は5歳までに完成します。

一方言葉や手先の動きなど、よりよく生きていくための能力をつかさどる「大脳新皮質」がめざましく発達するのは小学校から思春期くらいまでなのです。脳の発達には順番があり、まずは生きるために必要な機能をつかさどる「大脳辺縁系」や「脳幹」を発達させた後に知性やスポーツに関わる「大脳新皮質」が発達します。

そう考えると赤ちゃん時代には、生きるための脳にしっかりと働きかけるほうが先といえるかもしれませんね。
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